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退社しました。

一般に、仕事を辞めた表現というのは「退職」が適しています。

退社」には「その日の仕事を終えて帰宅する」という表現も含まれているため、何らかの形で使用する場合は「退職」を使いましょう。

…では、なぜ私が「退社」を用いているかというと、「会社は辞めるが、職から退く感覚ではないから」です。

えぇ~い‼めんどくさいわっ‼(/・ω・)/

ということで、今回は「仕事を辞めてみました」という内容をお届けしたいと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

男性・メモ・文章を書く・メモを取る・シャープペンシル

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退社の流れ

昨日、Twitterでは先にツイートしたのですが、18年間在籍していた会社を退社いたしました。

これは、以前の記事にも「4月15日づけで辞めます~☆」なんてことを書いていたので、ご記憶されている方も、もしかしたらいるかもしれませんね。

退社の意志を会社側に伝えたのは、昨年の10月のことです。

会社側にとっては突然のことですから、ガッツリ引き止められ、約半年の間、引き継ぎなどをすることとなりました。

とは言え、定着率のすこぶる悪い会社なので、中途採用しても、ひどいときは数日で辞めてしまう人もいて、すべての業務を引き渡すことは出来ませんでした…。

しかし、そこは私の関与する部分ではないので、別段気にすることもなく、他ごとに関しても際立ってトラブルもなく、有給休暇も消化でき、まあまあ円満な退社となりました。

ですが、やはり会社側に退社を伝えるときは、それなりに勇気が要ったことを覚えていますし、世の中には、退社の意向を伝えることができずに苦しんでいる方もいると思うので、そのあたりを掘り下げてみましょう。

男性・顔を覆う・絶望・ショック・暗い

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退社する勇気

(・ω・)…ちょっと「嫌われる勇気」っぽく書いてみました(笑)。

どんなに不満があっても、仕事を失うこと誰だって怖いと思います。

長く勤めるほどに、慣れもあるでしょうし仕事への愛着も湧くでしょうし、何より「自分の居場所」あるいは「コンフォートゾーン」であるがゆえに、居続ける選択をしてしまうこともあるでしょう。

事実、私は5年前にも退社の意向を伝えたのですが、当時の経営者への恩義や、次のキャリアへの見通しが立たない状況だったため、意向を取り下げたことがあります。

その選択に後悔はありませんが、その後の5年間で、年齢という部分ではキャリア選択は絶望的な状況となりました。

何も強みのない人間は、30歳を超えたら、希望する職業へは就けないのが現実です。(「35歳の壁」は未だに存在する)

先ほどの「コンフォートゾーン」の話に加えて、転職市場で売れ残るリスクを考えたら、退社という選択は、やはりハードルが高いと思います。

もっとも私の場合、この5年間があったからこそ、改めて退社を伝える勇気が芽生えたのですが…。

男性・ビジネス・キャリア・探索・学習・成長・文字

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キャリアデザイン

普通に大学まで進学された方には「…今さら⁉(;´・ω・)」と言われてしまうかもしれませんが、一度退社を伝えたことで、自身の将来について考えるようになりました。

それまでの私は「ライスワーク=お金を得るための働き方」で、とりあえず仕事をしていれば生活は出来る、程度の考えしかありませんでした。

しかし、転職しようにも何も強みがありません。

資格取得を始めたのがこの頃です。

そして、今でも当時の自分を褒めてあげたいのですが(笑)、大学進学を決意し、そこから加速度的に人生が回り出します

38歳となっていた私にとって、キャリアという概念とはそこで初めて出会うのですが、すごく吸収しやすい分野だと感じました。

さまざまな転機や過渡期を経て、自身のキャリアを見つめたとき「自分のため」に生きることが、とても小さなものに思えたのです。

ああ…、これまでの経験は、自分のためではなく、誰かのためだったかもしれない

利他主義」という概念に触れたのは、40歳になってからでした。

私の強みは自分の中ではなく、他人との空間の中にあるという感覚を確かめるために「キャリアコンサルタント」の資格取得を目指したのでした。

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「中立圏」という概念

キャリアコンサルタント」として学ぶ中で、退社・退職時は「転機=トランジション」として捉えます。

アメリカの心理学者であるウィリアム・ブリッジズは、このトランジションに対して、スタート時点を「何かが終わるとき」としています。

これは、悪い出来事だけではなく、例えば結婚をすれば独身生活が終わりを告げますし、新卒者の就職学生生活の終わりを意味します。

このように、今までの慣れ親しんだ環境から新たな環境へとシフトする際、人間は自らの意志であっても、外部要因であっても、喪失感や空虚感を覚え、不安定な状態に陥りやすいとしています。

このときの新たな方向付けのために、心理的に立ち止まっているような感覚のことを「中立圏=ニュートラルゾーン」と称し、この時期を受け入れることが、次の「何かが始まるとき」を迎えるためには必要だとしました。

…このような学習があったからでしょうか?

退社に際し、あまり「中立圏」の状態を感じることがありませんでした。

学びの結果であればいいなと思いました。

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「利他主義」の先へ

私が退社をするにあたり、大学やキャリアコンサルタント資格養成講座といったコミュニティの存在はとても重要な要素でした。

自分自身の強みは、他人の視点があって初めて分かるものですし、仲間との研鑽が成長させてもくれました

ときには相談し合いながら、相互に前向きな将来への道を模索できる環境というのは、個人的には過去にないモノだったので、周りの人たちには感謝しかありません。

先ほどは「利他主義」といった表現を用いましたが、最終的には「自他共栄」のようにな好循環の起点となる人材でありたいと思います。

また、冒頭から使用している「退社」の二文字ですが、私は「」という言葉に誇りを持ちたいと思っており、ゆえに「退職=職を退く」という使い方を好ましく思えずにいます。

」とは「身につけた技能」を表す言葉でもあります。

どのようなキャリアを歩もうとも、経験を通して学んだことは決してムダではありませんし、積み上げてきたものを磨くことも成長には不可欠です。

今回、18年という長い年月を積み上げた「」からは離れますが、「職」に対する誇りは、いつだって積み上げていきたいものです。

職人気質は、どんな仕事でも求められる、私の強みの一つなのですから。

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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

次の仕事も、正式に決まりましたら、またご報告したいと思います。

今回の投稿は以上です。

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