【命の器】
運の悪い人は運の悪い人と出会ってつながり合っていく。
やくざのもとにはやくざが集まり
へんくつな人はへんくつな人と親しんでいく。
心根の清らかな人は心根の清らかな人と
山師は山師と出会い、そしてつながり合っていく。
じつに不思議なことだと思う。
"類は友を呼ぶ"ということわざが含んでいるものより
もっと奥深い法則が人と人との出会いをつくりだしているとしか思えない。
~中略~
企んでそうなるのではなく
知らぬ間にそのようになってしまうのである。
抗っても抗っても、
自分という人間の核を成すものを
共有している人間としか結びついていかない。
その怖さ、その不思議さ。
~中略~
どんな人と出会うかは その人の命の器次第なのだ。
「命の器」宮本輝
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今日は久しぶりに宮本輝さんの「命の器」を思い出した。
20代の頃この本に出会ってから、
コトあるごとに「命の器」がちらつく。
自分のことも
目の前で起こる出来事も。
命の器が気づかせてくれる。
そんなタイミングなのかな。
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