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電車で新聞を読む人をみなくなった

通勤電車で、新聞を読んでる人を見かけなくなったってどれぐらい経つだろう。気がついたらほとんど見なくなっていた。いまも電車の中でこれを書いているけれど、誰も新聞も漫画雑誌を読んでいない。

スマホのもっと前、iModeとかあーゆーのが出てくる前、今のぼくぐらいの年齢のおじさんたちは、朝は朝刊、帰りはエッチな記事の載った夕刊を読んでいた。読み終わったのを電車の棚に置いて行く人や、それを拾って読む人もたくさんいた。まだ、たいていの駅にはKIOSKがあり、ホームでも買うことができた。

ぼくは、新聞を何度か英語の勉強に、なんて英字新聞を買ったとき以外(それも全部で10回もない)、電車で読んだ記憶がない。というわけで、新聞を器用に、コンパクトに折りたたんで読むやりかたを知らない。

独身の頃は気づかなかったけれど、結婚して、子供がいて、家のローンがあるのが当たり前だった昔のおじさんにとって、昼飯代や、飲み代、タバコなどに使う、少ないお小遣いを使わずに、電気や水道料金のように、あたりまえの出費として家計から支払われる新聞は、オフィスでは共通の話題になったり、通勤電車ではいい退屈しのぎになるし、なかなか便利なものだったんだなぁ、と思う。

ぼくは酒もタバコもやらないし、賃貸なので家のローンもないけれど、その時代におじさんだったとしたら、やっぱり新聞を読んでいただろう。マスゴミ、なんてたたかれることも多いけれど、きちんと字数制限があるなかで、それなりのプロの書いた文章を、毎日読めるのは、こうやって文章書くのにも、少しは足しになったはずだ。でも、それをnoteみたいに発表する場がなくて、モヤモヤしたろうね。

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