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コーヒー

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コーヒーにまつわるエッセイ
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#昭和

昼の喫茶店でむかしの話を聞かせてもらった

昼の喫茶店でむかしの話を聞かせてもらった

夜はコメダに行きますが、昼は地元の喫茶店に行くことが多いです。好みの席が空いてなければ、ほかをあたるか公園にするか買い物して帰ります。

地元で50年ほどやってるJazz喫茶で、コロナ禍でリモートワークになった1年後ぐらいから通っているので2年ちょいぐらい。健康診断の結果がものすごく悪く、太ったりもしたのでダイエットを兼ねて遠くのカフェも含めて新規開拓してローテーションしようとして見つけた地元の喫

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昭和の喫茶店の思い出・その4〜セシカ〜

昭和の喫茶店の思い出・その4〜セシカ〜

ポータレッジがなくなってどれくらい立ったか、居抜きでセシカという喫茶店がオープンした。アラフォーのママとウェイトレスのキョーコさんの二人。ママは色黒で髪は短めのソバージュでちょっとぽっちゃりした人、キョーコさんはスリムで背が高くてくるくるパーマのロングヘアだった。20代前半とは言え17歳のぼくからしたらすごく年上の人で、異性としてはとくに何も感じなかった。

平日は高校の音楽仲間と過ごしたり、土曜

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昭和の喫茶店の思い出〜その3・ポータレッジ〜

昭和の喫茶店の思い出〜その3・ポータレッジ〜

高校の同級生のジュンくんに連れられてきた「ポータレッジ」という喫茶店。ブティックなんかが入ってる2階建てのビルの2階にあった。もうすぐ3年になるころだったと思うので1988年の2月か3月だ。このころジュンくんはダッフルを着ていた。ジュンくんは背がとても低かったけどなかなかのイケメンで妹が美人と評判だった。家に遊びに行ったことがあるけど残念ながら妹には会えなかった。

ジュンくんはポータレッジの常連

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昭和の喫茶店の思い出〜その2・CHIPMUNK〜

昭和の喫茶店の思い出〜その2・CHIPMUNK〜

昭和の喫茶店の思い出、2つめは駅前にあったアメリカっぽい雰囲気の「CHIPMUNK」高校1年のバレンタインの日に彼女と行ったので1987年2月14日のはずだ。コーラかクリームソーダかなんかを飲んだんだと思う。何を話したかの記憶はないけど、さすがに彼女のことはよく覚えてる。

中学1年の同級生で名前の順で決められた席でぼくの前に座っていた。おたがいマンガを描くのが好きだったので意気投合してよく話すよ

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昭和の喫茶店の思い出〜その1・いづ〜

昭和の喫茶店の思い出〜その1・いづ〜

記憶にある一番最初の喫茶店は生まれ育った田舎にあった「いづ」という名の店。たぶん1980年のことで、親がやってた小さな運送会社の従業員だった「フサちゃん」に連れて来てもらった。

「いづ」はママ一人でやっていてそのとき他にお客はいなかった。名前の由来は知らないが、たぶんママかママの男の名前が「いづみ」なんだと思う。このとき生まれてはじめてミートソースを食べた。それまでお子様ランチとかハンバーグステ

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