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ちくご川コミュニティ財団にジョインしました! 休眠預金事業のプログラムオフィサー補佐を担当します!

 2023年10月23日、新たな一歩を踏み出しました。一般財団法人ちくご川コミュニティ財団で、正式にプログラムオフィサー補佐として走り始めました! この日、同財団が、⼀般財団法⼈⽇本⺠間公益活動連携機構(JANPIA)より、国の休眠預金等活用法に基づく助成事業「困難を抱える家庭を取り残さない仕組みづくり-⼦ども若者とその家族のためのコレクティブインパクト-」の実行団体の公募を開始。私は、個人事業主として同財団の契約職員となり、同事業のプログラムオフィサー(PO)補佐として働き始めました!  休眠預金って? プログラムオフィサーとは? 簡単に解説します。
(あくまで私の私見であり、ちくご川コミュニティ財団を代表した意見ではありません)


助成事業で何を変えようとしているのか

 ちくご川コミュニティ財団ではこれまで、助成事業を通して⼦ども若者の居場所の充実を図ってきました。結果として、子どもたちの生活の質などは向上してきた一方、さらなる課題の”根っこ”としてあるのが「家庭」。経済的困窮、児童虐待、障がい、病気、外国へのルーツ・・・。一人の子ども、一つの家庭が抱えるのは、決して一つの課題だけではありませんでした。子どもへのアプローチだけでなく、家庭へのアプローチも必要―。これらの課題を抱える家庭は、人や情報、モノなどの社会資源など、必要な支援が届いておりませんでした。こうして考案したのが、今回の「困難を抱える家庭を取り残さない仕組みづくり-子ども若者とその家族のためのコレクティブインパクト-」でした。

 今回の事業では、様々な団体からの参画を期待しています。家庭訪問やイベントなどの「アクセス」ができる団体、家庭の状況を丁寧に「アセスメント(調査)」できる団体、訪問などから必要な社会資源を提供という「アプローチ」ができる団体、そして、これらの団体を束ね、連携によってより大きな社会的影響(ソーシャルインパクト)を生むコーディネートができる団体。いろいろ、「あの団体ならできるのは?」と名前が浮かぶ団体もあります。

 こうして、支援が必要な家庭が、必要な支援に結び付く体制をつくる。これが、この事業で目指す社会です。

ちくご川コミュニティ財団とは?

 ちくご川コミュニティ財団は、2019年に福岡県で初めて市民が立ち上げたコミュニティ財団です。九州最大の河川「筑後川」が流れる関係地域で、NPOなどの市民活動に取り組む方々をサポートする中間支援組織として、資金面・非資金面の両面から伴走支援活動をしています。

 地球市民の会を退職し、やりたいことはたくさんあったものの、すぐに食っていける自信がなく。まず最初に相談したのが、青年海外協力隊の同期である庄田 清人さんでした。財団の事業部長である彼は、一番の親友であり、面白いこと(=社会を変えること)をやることにかけては「生涯のライバル」と勝手に思っており笑、いつかは一緒に何か事業ができたら、と思っていたので、今回、一緒に働けることを光栄に思っております。7月の久留米を中心にした災害支援や広報担当からプロボノ(知識や経験を生かしたボランティア)で入り、今回の休眠預金事業から正式にジョインさせていただきました。

 財団が面白いのが、一つの市町や県単位でなく、「筑後川関係流域」と、九州を西東に4県をまたいで流れる筑後川を起点に、県域を越えた地域を対象としていること。多文化共生を担当し、県単位だけでなく、広域のアプローチや仕組みづくりの重要性を感じており、県域を越えてヒト・モノ・カネを支援して仕組みがつくれると、参加させていただきました。

休眠預金って知っていますか?

 今回の助成金の原資となっているのが、休眠預金という資金。銀行口座は10年間、出し入れがない場合、それは銀行の収益となっていました。その額は、年間700億円とも、1000億円とも言われています。このお金を、社会課題の解決のために使う。それが、休眠預金等活用事業です。

 これは2019年度から始まった国の制度ですが、それを、JANPIAが、地域の団体に「分配」し、さらに地域で活動する「実行団体」に助成する。助成するだけでなく、ともに汗を流し、ともに課題解決を考える。それが、POという仕事です。

まずは説明会にご参加ください!

 改めて、ちくご川コミュニティ財団や、休眠預金制度については紹介しようと思いますが、まずは今回の「困難を抱える家庭を取り残さない仕組みづくり-子ども若者とその家族のためのコレクティブインパクト-」について関心のある方は、まずは説明会にご参加ください! 全部で3回の説明会を予定しています。福岡県久留米市内の会場とオンラインのハイブリッド型で開催します。

第1回目:10月26日(木)19:00〜20:30 久留米市市民活動センターみんくる
第2回目:11月11日(土)14:00〜15:30 久留米大学地域連携センターつながるめ
第3回目:11月20日(月)19:00〜20:30 久留米大学地域連携センターつながるめ

下記のGoogle formより、お申し込みください。

 また、申請を決められている団体、検討している団体とは、個別相談を実施します。下記より希望日程をお知らせください。

 こういう広報資料を、PO補佐としてつくりました。ぜひ、皆さんと説明会でお会いできるのを楽しみにしております!

山路健造(やまじ・けんぞう)
1984年、大分市出身。立命館アジア太平洋大学卒業。西日本新聞社で7年間、記者職として九州の国際交流、国際協力、多文化共生の現場などを取材。新聞社を退職し、JICA青年海外協力隊でフィリピンへ派遣。自らも海外で「外国人」だった経験から多文化共生に関心を持つ。
帰国後、認定NPO法人地球市民の会に入職し、奨学金事業を担当したほか、国内の外国人支援のための「地球市民共生事業」を立ち上げた。2018年1月にタイ人グループ「サワディー佐賀」を設立し、代表に。タイをキーワードにしたまちづくりや多言語の災害情報発信が評価され、2021年1月、総務省ふるさとづくり大賞(団体表彰)受賞した。
22年2月に始まったウクライナ侵攻では、佐賀県の避難民支援の官民連携組織「SAGA Ukeire Network~ウクライナひまわりプロジェクト~」で事務局を担当。
2023年6月に地球市民の会を退職。同8月より、個人事業「人とヒトの幸せ開発研究所」を立ち上げ、多文化共生やNPOマネジメントサポートなどに携わる。


サポートをお願いします! ウクライナ避難民の定住化や、終戦後に向けた復興、外国人材受け入れの生活環境整備など、基金として活用させていただきます。