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[すこし詩的なものとして]0087 音に流れる涙

旋律が耳を通る
なんともいえない
心地のよさ

月の降る夜
星が落とした
君の音
追いかけるほどに
離れていく

その目で見たもの
その耳で聞いたこと
その頭で感じた
その心で感じ取った
はかなくも悲しい
愛の形

ひとつを求めれば
ひとつを忘れていく
そんな嘘に
僕は惑わされる

君の誘うままに
僕はあなたを追い続ける

月に映された
光と影は
僕が踊り続けるための
手のひらのよう

積乱雲の上
白昼から薄暮を
駆け抜ける
蝋で固めたイカロスの翼のように
僕は闇雲に
ただ走り続ける

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空は本当に不思議な空間だと思う。
月へ行ってみたいけれど、
高いところは苦手だ。
ただ、月に行った時点で、高いという概念はどうなるのだろうか。

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