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[すこし詩的なものとして]0158 路をゆく

枯葉舞う公園のベンチ
静寂に包まれた
冬の陽射しはとても冷たく
頬を刺す風は容赦ない

街は虚しさに満ちている
冷えたコンクリートの壁
薄くも血の通わないガラス窓
人はみな忙しなく
まるで舗装された路を行くように
ただ前を向いて歩き続ける
温もりはどこに行ったのか
街に響くのは
風の音と足音だけ

曲がりくねった坂道を
ただひたすらに歩み続ける
振り返れば
青春だった夢は薄らぎ
先を見れば
孤独の影が伸びるだろう
それでもなお
歩き続けるのは
苦しみなのか悲しみなのか
わからずにいるからかもしれない

それでも
かすかな灯りは消えない
夜空の星のように夜道を照らす
足並みは月並みで
少しも欠けない人の流れの中で
今日も歩き続ける
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ただ無心に言葉を並べると、明らかな自分の見え透いた浅ましい言葉が並ぶのが不思議だ。、何かを隠しているからだろうか。どこか常に自分に背く感覚は、常にあるけれど、本当の自分はわからない。

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