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すこし詩的なものとして

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2020年7月の記事一覧

[すこし詩的なものとして]0032 明け方の曳航

行くあてのない水面を、 水の温もりを感じながら、ゆらりゆらりと進み続ける。 かれこれ、どの…

ケンヨウ
4年前
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[すこし詩的なものとして]0031 年下のシーフ

 「3つ数えたらバイバイね」と、右の少年は言った。  「君はなにをくれるの?」と、左の少…

ケンヨウ
4年前
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[すこし詩的なものとして]0030 輪郭もない世界で

 そのフォルムから見透かすのは、どこか華奢で、人間のような造形を得ている。  それをただ…

ケンヨウ
4年前
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[すこし詩的なものとして]0029 弱きもののひかり

大声を出すでもない 不平を盾にするでもない 不満を吐露するわけでもない 妄りに差別するでも…

ケンヨウ
4年前
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[すこし詩的なものとして]0028 散文 月の裏側とレモネード

群青の空に飛ぶ一筋の光があった。僕は家の屋上から見ている。 あれはどこへ向かっているのだ…

ケンヨウ
4年前
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