【おうちでフットサル No.29】~キックイン戦術(Saque de banda)~

コロナの影響で家でできることを探している方へ。

【おうちでフットサル】と題して僕からフットサル勉強教材のプレゼントです。

是非頭の中で1回整理してみてください。

そして、この一件が収まったらプレーで実践しましょう‼️

○キックイン○

フットサルはサイドラインからボールが出るとキックインでプレーが再開します。

キッカーには、4秒が与えられその中で判断します。

フットサルのキックインにはサインプレーがたくさんあります。

4秒の中でいかに相手を外してフリーになりシュートを打てるか。

監督やチームによって様々なアイデアがあります。

また、チーム内で 「2」「A」「みかん」など何でも良いのですがサインの名前をつけます。

そして、キッカーが蹴る前にサインの名前を言い、中の選手たちがその通りに動きます。

だいたいチームの中でキックイン3つ以上とコーナーキックで3つ以上はサインを持っているのが普通です。

フットサルで一番難しいのは、このサインを覚えることなのかもしれません、、笑

サインを言われて、その通りに動く。

というプレーは、サッカーにはありません。

なので、フットサルを始めた当初は、慣れずに上手く動けないことが多いです。

頭の中で分かっていてもコートに入るとどこにいけば良いか分からなくなってしまう。

こんな経験をしたことがある人が多いのではないでしょうか。

スペインやブラジルの選手は特にこのセットプレーのサインを覚えません。笑
シーズン中盤にセットプレーの確認をすると覚えていない選手がいて監督が呆れるというのは定番のようです。笑
1日の練習がそれで潰れます。笑

僕もスペインのチームにいた時にそのようなことがありました。
あるサインでブラジル人が訳の分からない動きをして、監督が指摘しました。
僕が「そのサインはこうだ。」と言うと、
(僕はずっとフットサルノートをつけていたから間違いようがない)
監督が「いや違う、このサインはこうだった。」
と、無理やり押し込められました。笑
家に帰りノートを確認しましたが、やっぱり僕が合っていました。笑


ただ、彼らが凄いのは覚えていなくてもその状況で機転を利かせられることです。
だから、逆にチャンスになることもあります。
僕は覚えてはいましたが機転を利かせられることも大切だということを学びました。

・キックイン戦術


┗ チョンドン

これは一番基本的なキックインの戦術です。

名前の通りキッカーがボールを少し触り、走りこんできた選手がシュートします。

基本的にDFは二人で壁を作ります。

ぴったりとくっつかないと間を通されたりしてしまい、キーパーに怒られます。

攻撃のアイデアとしては、シューターがワンタッチして壁をかわす。

もしくは、壁が間が空いていたらパスを出してピヴォ当てをするオプションもあります。

┗ ブロック(&コンティニュー)

シュートを打たせたい選手をブロックする(謂わば"間接ブロック")をする戦術。

このパターンが最近は特に多い。

ブロック&コンティニューの基本は第6回を参照してみて下さい。

ブロックをしてシューターにボレーや外からのシュートをさせること。

もしくは、ブロックをしてDFがマークを変えてきたらコンティニューでインサイドでシュートを打つことを狙う。

4秒をいかに上手く使えるかが重要。

┗ ユニークな戦術(ピヴォ当て)

最後に1つ自分が経験してきた面白いサインを紹介。

ピヴォがいる時に使う戦術です。

*味方がキッカーの前を通り後ろに降りてくる。

*その選手へパスを出す。

*パスを受けた選手は逆サイドに展開する素振りを見せておいてピサーダ(ヒール)。

*キッカーの選手はダイレクトでピヴォへパス。

*ピサーダした選手が3人目でピヴォの落としを受けに行く。

*シュートへ

だいたいのサインに
「DFがここを切ってきたらこっち」
というオプションがあるのでこの通りに動くことが正解とは限りません。

だからこそ、サインを完璧に覚えるだけでなくスペイン人やブラジル人のようにその時の状況で違う判断ができる「アドリブ力」も大切です。
なぜなら、フットボールは常に相手のいるスポーツだからです。

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説明の中で、「スペインでは~」「スペイン人は~」という伝え方を多くしていますが、理由としては2つあります。

1つは、スペインはフットサルの動きや戦術が細かく確立され、整理されていること。
なので、幼少期からそれを学び、プレーしてきた選手たちはいわば動く教科書なのです。
おおらかなイメージですが皆基本に忠実な動きをします。
だから、ここではあえてこういう伝え方をさせてもらっています。

2つは、自分がその環境でそこに行った人しか分からない経験と実際にプレーして感じたものを噛み砕いて説明し、皆さんに知ってほしい。
それを伝える義務があると思ったからです。

皆さんにも
もっとフットサルを理解してほしい。
もっとフットサルを楽しんでほしい。
それが日本のフットサルの進歩に繋がると思ったからです。
なので、なるべくプレーヤー目線で細部まで拘っていきたいです。



最後まで読んで頂きありがとうございました。



皆さんのフットボールライフに貢献していけたらと思います。

ありがとうございました。

Footballを通じて人間として成熟する。 これが僕の信条です。 僕は挑戦を続けます。 皆さんと胸を張って向き合えるような立ち振舞いをしていきます。 僕のその姿が、誰かの力になるように。