【遊び心満載！】魅せ方に『ひと癖』ある映画たちを紹介

映画の中には、すごいアイデアが詰まった作品が多くあります。
今回は、魅せ方が独特な映画を6作品選んでみました。

①1917 命をかけた伝令

あらすじ
第一次世界大戦真っ只中の1917年のある朝、若きイギリス人兵士のスコフィールドとブレイクにひとつの重要な任務が命じられる。それは一触即発の最前線にいる1600人の味方に、明朝までに作戦中止の命令を届けること。
進行する先には罠が張り巡らされており、さらに1600人の中にはブレイクの兄も配属されていたのだ。
戦場を駆け抜け、この伝令が間に合わなければ、兄を含めた味方兵士全員が命を落とし、イギリスは戦いに敗北することになる―
刻々とタイムリミットが迫る中、2人の危険かつ困難なミッションが始まる・・・。出典：filmarks

「全編ワンカット」な映画です。
普通の映画では、場面が変わったり、しゃべるキャラによって別角度から撮影された映像に切り替わります。が、この映画では一度も切り替わりません。主人公に接近したり、俯瞰したり、回ったりして映像を撮影しています。予定調和されたカメラワークがすばらしい作品です。

戦争映画で、銃撃戦、爆撃、肉弾戦など緊張感あるシーンが続き、主人公の必死さ、懸命さが伝わってきます。「どうやって、この映像をとったんだ？」という気持ちと終始戦いながら、鑑賞することになるかもしれません。

②search

あらすじ
忽然と姿を消した16歳の女子高生マーゴット。行方不明事件として捜査が始まる。家出なのか、誘拐なのかわからないまま37時間が経過。娘の無事を信じる父デビッドは、彼女のPCにログインしSNSにアクセスを試みる。インスタグラム、フェイスブック、ツイッター・・・。そこに映し出されたのは、いつも明るく活発だったはずのマーゴットとはまるで別人の、自分の知らない娘の姿があったーー。出典：filmarks

「PCの画面上の映像だけが映し出される」映画です。
Facebook、InstagramなどSNSに投稿された映像やチャットの画面が映ります。まさに現代だからこそできる作品です。娘の失踪をインターネットでここまで探せるのか！と驚嘆する一方、探そうとすれば、ここまで追跡できる恐怖の両方を感じました。

PC上のみにストーリーが展開されるという斬新さだけではなく、はなしのテンポもよく完成度の高い映画です。一風変わった映画を見たい人には、目新しさと、映画のよさを味わえるかもです。

③THE GUILTY

あらすじ
緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルムは、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退き、些細な事件に応対する日々が続いていた。そんなある日、一本の通報を受ける。それは今まさに誘拐されいてる女性自身からの通報だった。彼に与えられた事件解決の手段は”電話”だけ。車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い・・・。微かに聞こえる音だけを手がかりに、“見えない”事件を解決することはできるのかー。出典：filmarks

聴覚情報のみで事件が発生、展開、解決する映画です。
オペレーター室に勤務する主人公の演技と音声のみで、ストーリーが進行します。え、どうゆうことかわからない？、目を閉じてもストーリーがわかるような映画です。息づかいまで、注目を余儀なくせれる映画もめずらしいですね。

どんでん返し系のサスペンス映画としても良作で、アイデアだけではなく脚本も光る映画です。できることが限られている状況で落胆する主人公の演技力も作品の魅力で、アイデアだけの映画ではありません！

④ゼロ・グラビティ

あらすじ
地球から60万メートル上空。スペースシャトルでのミッション遂行中、突発的事故により、無重力空間（ゼロ・グラビティー）に放り投げ出されたふたりの宇宙飛行士。ふたりをつなぐのはたった１本のロープ。残った酸素はあと僅か！真っ暗な宇宙空間の究極的な状況の中、果たしてふたりは無事、地球に生還することができるのか…！出典：filmarks

映像の美しさを味わう映画です。
映像がきれいすぎて、（グルグル回るシーンもすごすぎて）見入ってしまいました。セリフも少なく、テンポがゆっくりなので、好き嫌いがわかれそうですが、この際、映像美を楽しむ映画と割り切ってしまうのはどうでしょうか。間の取り方がすばらしく、空白を楽しめる人は是非みましょう。

孤独との闘いが緊張感ある映像に仕上がっています。極限状態は認知できないのか、一周回って「無」になるのは興味深いです。1つを極めた作品として、見ておきたい映画です。

⑤メメント

あらすじ
数分前の記憶を忘れてしまう前向性健忘の男が妻殺しの犯人を追う、クリストファー・ノーラン監督が贈る異色サスペンス。出典：filmarks

事件の終結から逆行する映画です。
主人公は10分しか記憶が持ちません。そんな主人公の特性と映画の魅せ方に工夫があります。終結の10分話が進むと、その前の10分が映し出されます。これで最後まで進むのだから、すごい。難解映画であるので、途中でギブアップする人もいるのだとか。

サスペンスとして新しい形ですし、マネできる人もいない作品です。難解ながら、わかるように進む脚本の力と行動に矛盾がないように演技できるキャストの力ですね。知恵試しとしてトライしてみるのもよし！

⑥ビフォア・サンライズ 恋人までの距離

あらすじ
アメリカ人青年ジェシーと、ソルボンヌ大学に通うセリーヌは、ユーロートレインの車内で出会った瞬間から心が通い合うのを感じる。ウィーンで途中下車した2人は、それから14時間、街を歩きながら語り合い…そんな自然な会話の中から、彼らの人生観、価値観、そして心の奥の微妙な揺れ動きが見え隠れする。でも別れのときはもう迫ってきていた…。出典：filmarks

会話劇を楽しむ映画です。
爆発？ありません。襲撃？ありません。戦闘？まったくありません。男女2人の会話で構成されている映画です。派手なシーンはないし、教訓めいた心に残るような会話でもないのです。ただ、男女が普通の会話をしている映画です。「なんかいい。」という言葉がぴったりで、なんとなく映画、みたいなと思ったときにみましょう。

キャラクターが映画中だけにいるのではなく、ちゃんとした人生を感じられます。キャラクターの過去から、考えられているのかなと。楽しかった感情は覚えているけど、はなしの内容は覚えていないってことないですか。その感情を思い出させてくる素敵な映画です。

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様々な映画の形を楽しめる作品を紹介しました。
よさそうだなと思ったときに見るのは格別ですよ！

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。