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効率を求めるものとそうでないもの

現代は、いかに短い時間で大きな成果を出すかという効率性・生産性を求める傾向があると思う。

効率を求めること自体に良い悪いがあるわけではない。実際、筆者は効率性・生産性の話はすごい好きだ。時間術の本をこれまでどれだけ読んできたか分からない。

けれど、すべてのものに効率を求めていたら人生が味気なくなってしまう。効率を求める対象とそうでない対象を区別した方が良い時もある。

効率性を求めるもの

効率をとにかく求めるもので分かりやすいものは雑務だ。やりたくないけれど、やらなければいけないもの。これはどんどん効率を求めていいと思う。例えば筆者にとって家事や仕事の事務的業務がこれに当たる。

効率性を求めないもの

逆に効率を求めてしまっては「もったいないもの」の代表は、自分が好きなもの、楽しいと思うものでなないだろうか。

登山好きな人がヘリコプターで頂上に連れて行かれても"効率的"ではあるが、嬉しくないだろうし、小説好きの人が結末だけ教えられても嬉しくないだろう。映画好きの人が効率を求めて2倍速で映画を見ることもないだろう。

好きと思うものや楽しいと思うものは、結局のところ、そのプロセスが楽しいのであって、早く終えられれば良いというものではない。

To be efficient, or not to be efficient…

とは言っても、効率を求めるものとそうでないものをはっきりと区別するのは難しい。

例えば、語学なんかはその一つだと思う。とにかく手っ取り早く英語を身につけたいと思う人もいれば、純粋に英語が面白いと思って勉強している人だっているはずだ。

とくに、英語以外の言語を勉強している多くは後者に近い人だと思う。もちろん筆者もその一人だ。

語学に効率を求めること、それ自体にもちろん良し悪しはない。考え方は人それぞれだ。でも、効率を求めた勉強は「雑務」になりがちではないだろうか。やらないといけないが、できればやりたくないもの。いっそのこと「英語を脳に直接インストールできたらいいのに、マトリックスみたいにさ。」なんて思っている人もいるのではないかと思う。

しかし、語学がそんな「雑務」状態になってしまっては非常にもったいないと筆者は思う。もちろん自分自身が語学好きだからそんなことを言っているのだが、「英語がつまらない」と思っている人は、どの言語でもいいから効率を求めず、ただ興味の赴くままに一度語学をやってみて欲しい。この点についてはまた記事にしたい。

好きなものでも効率を求めるもの

話が少々脱線したが、好きなものでも効率を求めてもいいものもあると思う。筆者にとってのそれは筋トレだ。

筋トレはかれこれ10年以上続けている。おそらく成果が比較的見えやすいからハマったのだろう。

筋トレは好きで続けているが、効率重視で行っている。なぜなら筋トレは味わいながらじっくり行うものではなく、結果を求めて行うものだ。もちろん、前回よりも2.5キロ重いものを挙げられたとか、1レップ多く挙げられたとかいう達成感はあるし、運動による爽快感もある。

しかし、筋トレは語学のように「へえ〜面白い!」と思いながら進めるものではない。いや中にはそんな人もいるかもしれないが、少なくとも筆者は違う。

というわけで、筋トレに関してはできるだけ短い時間で済ませ、残った時間は他のことに当てたい。

ここでは詳しくは書かないが、効率の良い筋トレとは効率の良い種目を戦略的に選ぶということだ。筋トレの種目選びについては、また別記事にしたいと思う。

結局...

結局大事なのは効率を求めるものとそうでないものを見極めることだと思う。

効率を求めても良いものに、必要以上にダラダラと時間を使っていては人生という貴重な時間を無駄にしてしまう。

逆に、それ自体を味わうべきものに対して効率を求めてしまっては、それもそれでいつ人生を味わうのだろうということになってしまう。

あまりにも、多くのことに効率性を求める世の中だからこそ、時には立ち止まり、目の前のことは効率を求めるべきものなのか、実は楽しめるものなのか自問したいと思った今日この頃。


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