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旅行中に自分の作業をする難しさ

ノマドワークという言葉が流行りだしておそらく10年くらいは経ったと思います。

当初はフリーランスの人たちがカフェやコワーキングスペースで仕事をする印象が強かったものの、今では国内だけでなく海外をも拠点としていたり、会社員でもリモートワークの一環としてノマドワークのような働き方を出来るようになりました。

ノマドワークをする人たちのことをノマドワーカーと呼びますが、拠点を定めず、家も持たないアドレスホッパー型のノマドワーカーも目立つようになってきました。

彼らは旅をするように各地を転々としながら、その地その地で自分の仕事をして、収入を得ています。仕事内容を変えず、仕事場所を変えながら生活をしています。

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僕は今までの国内や海外への旅行の中で、宿泊費を抑えるためにしばしばゲストハウスに泊まっていました。

ゲストハウスは安価で泊まれるほか、Wi-Fiが使え、共有スペースもあるため、そこでパソコンを持ち込んでなにか作業をする人をよく見かけていました。

以前は、ただ観光地の情報を調べたり、動画を見たりしているだけだと思っていましたが、ノマドワークという働き方を知って以降、実は彼らは仕事をしていたのだと気づきました。

国内・海外問わず、ゲストハウスにはそこを家のように使う長期宿泊者がいます。数週間から、長ければ数ヶ月に至るまで同じ場所を家のように使用しています。

そのような人たちは家を持たずに生活している場合が多く、日中は共有スペースであったり、外のカフェやコワーキングスペースで作業をして、旅をしながら生計を立てている人も多くいます。

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僕はジョージアという日本から遠く離れた国でこのノマドワーカーになりました。今はまだ収益はないけれど、フリーランスとしてゼロから頑張っていこうと思っています。

元々は「ノマドニア」というワークショップに参加し、自分が本当にやっていきたい仕事を見つけていくことが目的ではありましたが、そこからノマドワーカーになってしまいました。

僕はいつまでジョージアに滞在するかを決めていないため、家は借りず、ゲストハウスを転々とするアドレスホッパー型の生活をしています。よく見ていたあの旅行者に、自分がなってしまいました。

まだWebデザインの勉強がメインではあるものの、日中はゲストハウスの共有スペースや外のカフェに行って、自分の作業を進めています。

実際にノマドワーカーになり、生活していく上でひとつ気づいたことがあります。それは旅と作業の両立はそれほど簡単ではないということ。

当たり前ですが、旅の最中は観光地に行ったり、ご当地グルメを食べたり、その地でしか出来ない体験をするでしょう。しかしそれでは自分の作業に宛てられる時間はどんどん減っていきます。

こんな当たり前のことをわざわざ言及したのは、僕がアルメニア旅行でその苦しさに直面したからです。

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先日まで1週間、ジョージアを飛び出してすぐお隣・アルメニアの首都エレバンに行ってきました。

エレバンは観光だけであればすぐに終わると聞いていたし、1週間もあれば作業に費やせる時間はたくさんあると思っていました。だからパソコンも持ち込み、作業も持ち込んでいました。

しかし、実際は観光も作業もどっちつかずになってしまった感じがあります。

ゲストハウスで他の人と仲良くなって一緒に観光をしたり、空いた時間にこもって作業をしたり、最低限やることはやったけれど、どちらも完全に満足出来たかと言うと、そうでもないような気がしています。

一日中観光した夜に部屋にこもって作業をすることもあったし、作業をしたかったから遠出する誘いを断ってしまったこともありました。

もちろんエレバンという街を楽しめたし、自分の作業も出来たから良かったとも思えますが、禍根がないと言うと嘘になります。

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そのような経験があったため、旅をしながら自分の作業をするノマドワークという働き方の難しさを感じました。

多くの会社員がやっているような「毎日同じ場所で同じ時間に働く」という働き方が理にかなっているとつくづく感じました。

しかし、会社を辞めて遠い異国に来た以上、自分としてはこの生活スタイルに慣れていくしかないと思っています。それはこのスタイルが自分の理想系でもあったし、せっかく挑戦するならより厳しい環境に身を置いた方が良いとも思うから

ジョージアのトビリシはもう観光し尽くしたため、ここではまたしばらくは集中出来ると思っています。今後また別の場所に移動した時に、観光と作業を両立出来るように自分なりに努力してみたいです。

僕は型に捉われずに楽しく暮らしていけたら幸せだなと思っています。

だから、今日が何曜日であれ、毎日努力し、理想を追い求めていこうと思います。


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サムネイルの撮影場所はSayat-Nova Avenue(エレバン)

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