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決断をした先にあるもの【フランスワーホリ】

今は小さな事に思えても、ふと振り返ると大きな決断だったって思えることがある。

それって成長でもあるし、嬉しい瞬間でもあるんだよね。



Bonjour! ça va?

フランスにワーキングホリデーで来て1ヶ月が経ちました。
現在、リヨンにある語学学校に通ってフランス語を勉強しています。

フランス語の勉強は、なかなか苦戦しています。
理解できたり、できなかったり。
でも少しずつコミュニケーションできるようになってきたため、嬉しい気持ちが大きくあります。

先日、日本を出発する前に受けたDELFというフランス語の試験の結果が出ました。
無事、A1レベルの試験に合格しました

一番下のレベルだし、初心者向けではあるものの、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能全てを行う試験です。
なかなか大変でした。

今は当時よりも伸びている自信があるため、これもひとつの目安かなと思う今日この頃です。



フランスの観光地といえば、パリ、コートダジュール、それにモン・サン・ミシェルなどが世界的に有名です。
それらと比べるとリヨンは比較的観光都市としての側面が弱いものです。

丘の上のノートルダム大聖堂(パリにあるものとは違う)、古き良き旧市街の街並み、独特で美味しい料理。
リヨンにだって見どころ(食べどころ?)はたくさんあります。

「星の王子さま」のサン=テグジュペリや料理人ポール・ボキューズの出身地として知られているし、パリ、マルセイユと並んでフランス三大都市の一つです。
パリに次ぐフランス第二の経済規模を誇りながら、観光よりも住民の生活がメインな都市の様相があります。

そのため、街中は特に混雑もせず、落ち着いた時間を過ごすことができます。
特に深い考えもなく語学学校はリヨンを選んでしまいましたが、正解だったと思っています。



3週間ほどリヨンで過ごし、おかげさまで多くの人たちと会ってきました。
日本人だけでも10人以上と会うことができました。
短期滞在の人を含めても、おそらくリヨンには50人弱の日本人がいるんじゃないかと思っています。

改めて感じることですが、海外にいる日本人はユニークな人が多いものです。
日本にいるとなかなか出会えないような面白い経歴、考え方を持った人たち。
良く言えばアウトサイダー、悪く言えば社会不適合者
彼らの話を聞くと、僕の中でなにかのタガが外れたように、好奇心が無限に広がっていく感覚があります。

僕はこの感覚が大好きです。
だからこそ僕は海外が好きだし、海外に行くんだと思います。

面白い人に会うには、自らが面白くなる。
僕自身、もっともっといろんな行動をして、ユニークな経験を積み重ねていきたいなと思います。

もちろん日本人だけでなく、現地の人たちや外国人との交流も同様です。

日本人の友達と見に行った建国記念日の花火



ワーホリで来ているため、フランスには1年間滞在することができます。働くこともできます。

ビザを申請する際、「計画表」という1年間の簡単なスケジュールを書いた紙を提出する必要があります。
僕はビザの申請のためにいろいろ情報をあさっていた時、この計画表は拘束力がほぼないことを知りました。
極端でなければOK。計画はあくまで計画。
だから、その当時のやりたかったこと、行きたかった場所などをなんとなく書いて提出しました。

その後僕はフランスに来てから、計画した1年間の予定を白紙にしました。
ゼロベースから再び考え直すことにしました。
もっと現地での感覚や情報を元に決めたかったからです。
というより、ゼロにする前提でフランスに向かったとも言えます。



そんな僕ですが、少しずつ今後のことが決まってきました。

まず、語学学校を当初の1ヶ月の予定から、2ヶ月に延長することにしました。
8月までリヨンに滞在し、フランス語の勉強を続けます。

理由はいくつかありますが、一番はフランス語習得に対するモチベーションの上昇です。

フランスに来た当初はそれほどフランス語の習得を重要視してませんでした。
持ってきた参考書もほとんど開かない日々でした。

しかし、フランスでの求人を見ると、フランス語を話せるかどうかで仕事の幅や給料に大きく差が出ます。
このままじゃまずい。

加えて、語学学校にはヤル気の高い生徒がたくさんいます。
もちろんフランスにいて、フランス語が話せないことはストレスにもなります。
そんなこともあり、最近はスイッチが入ったようにフランス語を勉強するようになりました。

今では毎日必ずフランス語でコミュニケーションを取ることを自分に課しました。
英語に逃げることもできるけど、それでもフランス語で立ち向かう。
このモチベーションを維持し、もっとフランス語を話せるようになるために、もう1ヶ月勉強をすることにしました。

お値段は、寮代と合わせて20万円(1ヶ月)。
安くない投資だけに、モノにしたい気持ちが強くあります。

他にも、せっかくリヨンで友達ができたからもう少し長くいたい気持ちもありました。
こんな素敵な街に楽しい仲間。
1ヶ月じゃさすがにもったいないですよね。。。



そして、9月からはプロヴァンスに移動することにしました。

プロヴァンスは南フランス(南仏)、コートダジュールの東側の地域。
地中海やのんびりした地域に憧れがあったので、そこで過ごすことにしました。

そろそろちゃんと仕事をしなければ金銭的に生きていけなくなるため、現在この地域のいくつか求人に応募しています。

こちらはまた決まり次第お伝えします。



明日何をしよう、来週何をしよう、来月何をしよう。

日本で普通にサラリーマンをしていたら、直近の予定は概ね決まるものです。
そして、周囲を巻き込む以上、計画は基本的に守らなくてはなりません。

僕が今置かれている立場はサラリーマンのそれとは大きく異なります。
明日も来週も来月も、何をやってもいい、フランス国内ならどこにいてもいい。
そんな自由さがあります。

しかしながら、自由とはなんでも選べる身軽さと引き換えに決断力や責任感を問われるものです。

自由を手に入れた民衆が、その責任感からかえって苦しんでしまい、自由を手放してしまう。
第二次世界大戦時のドイツを始め、このような事実は歴史の教えとしてあります。

それを踏まえた上で僕は教えに抗います。

人間たるもの、自由であるべき。

「岡本太郎」的な生き方に憧れる僕としては、この決断力や責任感を問われてもなお、この生き方を求めていきたいです。

不安を感じてつらい時を感じることも少なくありません。

それでもやる。この生き方を貫く。

フランスに来てから、少し自分の生き方が定まってきた感覚があります。



たとえば

  • 会社を1年足らずで辞める。

  • フランス語を話さないのにフランスにワーホリに行く。

  • 円安・インフレ・オリンピックバブルのフランスに1年滞在する。

  • 20万円出して、語学学校に通う。

  • 遥か遠いフランスの村で働くために応募する、などなど。

これまでワーホリに関してのことだけでも、僕はたくさんの決断をしてきました。
中には重いものもありました。
それらの決断を重ねて今の僕があります。

そこで思ったのは、決断を重ねていくと、ひとつひとつの決断が軽くなっていく感覚があったこと。
ほんとは大きな決断でもすぐにできるようになる。

今回ワーホリに来て、僕は決断力という部分で大きく考えさせられました。

何をするにも言語の問題がある、何をするにもお金がかかる、何をするにもその先が見えない。
リスクなんて考えだしたらキリがありません。

でも自分が楽しいと思うし、やりたいと思う。だから行動に移していく。

決断をし、ひとつひとつ前に進んでいくと、気づいたら元の位置からかなり遠くに行っています。

ふと振り返ると、自分がとても成長していたことを感じます。
その瞬間の嬉しさはたまらないものがあります。



昨日の自分、1ヶ月前の自分、1年前の自分。

未来に不安を感じることは何度も何度もあります。
僕は結局不安になりやすい性格だし、それは今もこれからも変わらないと思います。

でも、過去の自分ができなかったことが今できる。過去の自分ならしなかった決断を今する。
その気づきこそが、僕にとっての成長になっている感覚があります。

この成長を存分に実感できるワーホリ。
僕はフランスへ来たことを全く後悔していません。

今やりたいことを今やる。
偶発的なものを楽しみ続けていくことが僕にとっての幸福につながる。

そんなセレンディピティを求め続ける僕は、既にアウトサイダーの一人なのかもしれません。




↓ワーホリのきっかけなどはこちらに書いてます。

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