デザイン制作がライティングと通じる部分
まだフリーランスになったばかりの収入ゼロの状態です。Webデザインを中心とした仕事をやっていきたいので、今月は1ヶ月間、フィードバック付きのデザイン講座を受講し、デザインの根本的な勉強をしています。
振り返れば、パワーポイントのような簡易的なツールやAdobeのIllustratorを使ってバナーデザインなどをやってきたことはありますが、どれも独学でやってきたものであり、今回初めてデザイン制作を本格的に学んでいます。
その中で、デザインとは直感的なものばかりを想像していたけれど、実際はとても論理的な作業だということを知りました。
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デザイン初心者向けの書籍として多くの人に読まれている『なるほどデザイン』という本があります。
ここにはデザイン制作のプロセスとして、以下のような手順を提示しています。
⓪図解とラフ
①方向性を決める
②骨格をつくる
③キャラを立たせる
④足し算と引き算
⑤ブラッシュアップ
詳しいことは実際の本に委ねますが、つくりたいものの目的やイメージを掴んでから、⓪図解やラフによって整理し、①表現や構造の両面から大まかな方向性を決めていく。そして、②実際にデータを置いて、直感的なわかりやすい配置をしていき、③装飾に工夫をこなしていく。最後に④狙った印象との差分を考えて、付けたり消したりしながら、⑤細部を微調整することで完成します。
絶対に正しい手順というものはないけれど、こういった流れで作業をしていくことで、スムーズで効率的なデザイン制作ができるとのことです。
これを知って、デザイン制作という作業が実に論理的なものだと感じました。抽象的なイメージを固めてから徐々に具体的な作業へとプロセスを進めていくことで、目的に合致したものを的確なイメージに落として制作できるのです。
僕が以前一人でデザインを制作した際は、いきなりキャンバスを開いて、片っ端から文字や写真をペタペタ乗せていました。結果として、最後に大幅な修正をしなくてはいけなかったり、何を伝えたいかがわからなくなっていたりしました。
だから、このような手順を追っていくことで、そういった悩みは解決され、短い時間で良い作品を制作できると思いました。
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そんな手順を見ていくと、デザイン制作はライティングの作業と通じる部分もあるように思えます。
僕が毎日書いているこのnoteの投稿は、解体してみると以下のようなプロセスで行っています。
①テーマと結論決め
②ストーリーの方向性を考える
③簡単な文章に落とし込む
④表現方法を修正する
⑤整形する
まず、書きたいアイデアを元に、①仮のテーマとその結論をつくり、②起承転結を含めたある程度の流れをつくる。③その起承転結を元に、エディター上で流れるように文章をつくっていき、④文章や語尾などの表現を読み返しながら細かく直していく。⑤最後にnoteにペーストしてから細かい部分を微調整し、画像を貼って投稿する、といった流れで作業をしています。
一対一で対応できたわけではないけれど、「テーマや構成など抽象的なものを決めてから実際の作業に入り、最後は微調整をしていく」いった一連の流れが、デザイン制作にもライティングにも通じているように思いました。
これから実際にデザイン制作をしていく際も、この日々のライティングの習慣を元にしていけば、良いデザインを効率的に作っていけるのではないかと思いました。
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デザインとは問題解決手段であり、絶対に伝えるターゲットがいます。装飾過多で理解しづらいものではいけないし、前衛芸術家のような独創的すぎる作品も好まれません。
「何を伝えたいか」という目的を忘れずに作業することが求められる点は、ライティングにも通じる部分だし、世の中の多くのクリエイティブな仕事にも通じています。
今回、初歩的な勉強からそういった根本の理論を知ることが出来ました。まだまだ見習いデザイナーですが、これからも頑張っていこうと思います。
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サムネイルの場所:Avlabani駅近くの路上
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