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フランスでフランス語でフランス語を学ぶ【フランスワーホリ】
あ、これが言語を学ぶ楽しさなんだ!
ふと、初心に帰れたような嬉しさも感じました。
Bonjour! Comment ça va?
ワーキングホリデーでフランスに来て3週間が経ちました。
パリで1週間半過ごしたのち、現在はリヨンで1週間半ほど過ごしています。
徐々にフランスでの生活、とりわけしきたりや習慣などが感覚的にわかってきた部分があります。
これまで旅行のウキウキする感情があったり、これからの生活に対する不安などのネガティブな感情があったり、終始落ち着かない日々でした。
そんな起伏の多い時期を過ぎ、ちょっとずつ安定してきたなという感覚があります。
とはいえ、フランスでの仕事もまだ見つかってないフラフラした状況は変わりません。
まだ油断ができない今日この頃です。
フランスでは日常的にフランス語が使われています。
お店に行っても、現地の人と話しても、街中のアナウンスも。
当然、全てがフランス語です。
フランスには英語を話せる人は多くいます。
しかし、デフォルトはフランス語。
日本のように、相手が外国人とわかったら自ら英語に切り替える、ということはここではされません。
フランスでフランス語を話すことは、生活する上で非常に優先度の高いことだと実感します。
フランス語を学ぶ
僕は現在、リヨンにある語学学校「Inflexyon」に通って、1ヶ月間の短期集中でフランス語を勉強しています。
前回の投稿に載せたように、僕はエージェントやコネを一切使わずにこの学校に申し込みました。
リヨンという都市にあること
比較的値段が安価であること
専門的にフランス語を学べる学校であること
寮を用意してくれること
広告にあまりお金を使ってなさそうに見えたこと
日本人が少なそうに感じたこと、などなど
パリは誘惑がありすぎる、かと言って田舎町は人が少なすぎる。
リヨンにしたのは、そういったちょうど良さを求めたからです。
調べるときは、極力英語の情報を当たりました。
日本語の情報が少ない学校の方が日本人が少ないだろう。そんなことを考えていました。
日本人が多い学校に入ると、日本語ばかり使ってしまいます。
日本人との交流ももちろん楽しいのですが、せっかく外国に来たのだから、いろんな国の人たちと交流してみたいと思いました。
これらの条件に合う学校として、Inflexyonを選びました。
今のところ、とても満足できています。
1週間が経過し、充実した生活ができています。
グループ授業がメインですが、自分のレベルにあったクラスで学べています。
いろんな国から来た生徒たちとお互いカタコトのフランス語を使っているため、切磋琢磨している、という感覚があります。
とはいえ、授業が終わると英語でコミュニケーションをとってしまうのもまた事実です。
まぁそれはご愛嬌ということで。
集中的に言語を学習をする上で、一番大切なのは目標設定です。
目標なしにスキルアップなし。
僕もフランスに行く前に自分がどのレベルを目指したいのかを考えました。
それは、あくまでコミュニケーションが取れればいいな、というレベル。
実際、そこまで高い目標は持っていません。
もちろんもっと流暢に喋れたらいいな、とは思うし、デスクワークなどの仕事もできたらいいな、とも思います。
しかし、最低限楽しんでコミュニケーションできればいいな、というのが僕の目標です。
途中でこの気持ちが変わってもいいけど、一旦はそこを目標としています。
だから、今回の語学学校も1ヶ月のみの受講としました。
フランス語は本当に難しい。
英語の1.5倍くらい難しい。
僕自身のフランス語の勉強歴は、およそ9ヶ月。昨年の10月頃に始めて今に至ります。
現在のレベルはA2と呼ばれる初級。一応初心者からは抜け出した程度です。
ライティングとリーディング、スピーキングなら、少しはできるようになってきました。
しかし、リスニングがまだ全然できません。
ちなみに僕は勉強を始めるまで、フランス語に関する知識は皆無でした。
知ってる言葉は「ボンジュール」と「メルシー」、あとは旅行中に覚えた「ラディシヨン・シルブプレ(お会計お願いします)」のみ。
大学時代に第二外国語などでも学んだことはありません。
当然身内にフランス人もいません。
早いか遅いか?
そこから半年ちょっとで、このレベルまで来ました。
日本でひとりでフランス語を学ぶ
この語学学校でフランス語を習うまで、僕のフランス語学習は全て独学でした。
語学学校やオンラインスクールにはお金をかけてきませんでした。
それも、コミュニケーションできればいいや、という目標に過ぎなかったからです。
しかし、独学でもやることはやってきました。
特に自分のレベルに合った学習をすることは意識してきました。
主な勉強内容としては、
複数のフランス語学習本(文法書含む)を繰り返し読む
単語帳で単語を覚える
YouTubeでフランス語学習動画を見る
スマホの言語学習アプリで学ぶ
フランス語の資格試験に申し込んで試験勉強をする、などなど
最初は簡単な本を繰り返し読み、少しずつレベルを上げていきます。
付録のオーディオももちろん聞きます。
特に、メタ的にフランス語のメカニズムを理解することを意識していました。
フランス語は英語と近い部分があるので、どこが同じでどこが違うのか、を意識して勉強しました。
ちなみに、資格に関しては、フランス語を学び始めて1ヶ月半後の昨年11月にフランス語検定(仏検)5級を受験し、無事に合格しました。
この資格を取れたことが自分にとってフランス語学習のモチベーションを高めていたのは事実です。
日本にいたころは、仕事との兼ね合いやフルマラソンの準備などで時間を見つけるのが難しかっただけに、モチベーションが上がる材料があったのはとても良かったです。
1ヶ月前には、DELFというフランスの国が主催している公的な資格のA1という一番下のレベルを受験しました。
まだ結果が出てないため、首を長くしながら待つ日々です。
独学で一番時間を費やしたのはスマホアプリです。
ご存知の方も多いだろう、Duolingo。
このフランス語コースを僕は毎日続けています。
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Duolingoは非常に良く設計されていて、学びやすさと続けやすさにこだわって作られています。
朝昼晩と毎日のルーティンに組み込むようにDuolingoをやる。やり続ける。
小さな積み重ねで気づいたら、多く学べている。
Duolingo様様です。
ちなみにDuolingoで学べる言語のうち、日本語で学べるのは英語、韓国語、フランス語の3つのみ。
ドイツ語やスペイン語など、そのほかの言語は英語モードに切り替える必要があります。
その点でもDuolingoはフランス語を学びやすい環境とも言えるでしょう。
気づいたら宣伝みたいになっていました。。。
先にも触れたように、フランス語は英語と近い言語です。
だから、日本人がフランス語を学ぶ、と一口に言っても、英語が理解できるかどうか、でその学びやすさには大きな差があります。
SVOの文法だったり、attentionなど綴りが共通する単語だったり、
これらはゼロから学ぶ人はどうしても時間がかかってしまうと思います。
僕の場合は、すでに英語の土俵があったし、大人になって英語を学んだという経験もあったため、少しアドバンテージがあった状態でフランス語を学べていると思います。
もちろん文法でも異なる部分はあるし、綴りが異なる単語もたくさんあります。
また、発音に関しては英語とフランス語は全く異なるため(特にRの発音!)、結局のところちゃんと勉強しなければなりません。
とはいえ、英語からの流れでフランス語を学べている感覚もあります。
フランスでフランス語でフランス語を学ぶ
フランス語がちょびっと話せる段階でフランスにやってきました。
アン コヮッソン エ アン パンォショコラ シルヴプレ!
メクシーボクー!ボンヌジュフネ!
(クロワッサン1つとパンオショコラ1つください!)
(ありがとうございます!良い一日を!)
パン屋でそんな会話ができることに嬉しくなります。
言語学習の楽しみは、やっぱり話せたとき。
こんな簡単な会話でも、通じた時の嬉しさはたまりません。
ただ、そんな会話のあと、フランス語が話せる人だと思われて、弾丸のようなフランス語を浴びるときもあります。
「◎△$♪×¥○&%#??」
オゥ、、アイムソーリー。。イングリッシュプリーーズ。。
そんな悔しさもまた成長につながると信じています。
リヨンに来て、語学学校に通い始めました。
全員横並びで開始というわけではなく、既にあるクラスに途中から入ったため、ドキドキでした。
中国、サウジアラビア、アメリカ、ブラジル…
いろんな国の人たちがいます。
アメリカ人のように英語だと無双する人たちも、フランス語だもカタコト。
そんな光景に少し微笑ましいものがあります。
学校の説明などは英語でしてくれましたが、授業は全てフランス語です。
フランス人の先生は、フランス語でフランス語を教えます。
そして授業中は基本的にフランス語以外は禁止、また極力スマホで調べないように、とのことでした。
だから脳みその中の少ない知識をフル動員させる必要があります。
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僕は最初の授業を受けたとき、わからなすぎて戸惑ってしまいました。
名前を呼ばれて何かを答える際も、固まって何も言えませんでした。
どうしよう。。。
不安というより絶望。
周りの生徒たちはなんとなく理解してる感じがするし、ひとり取り残された感覚でした。
その日は授業が終わってから、疲れ過ぎて帰ってすぐに寝てしまったくらいです。(ふて寝?)
しかし、一晩明けて次の日の授業では、なんとなく先生の言ってることが理解できました。
割合で言えば2割から3割程度。でも、少しの理解から想像を膨らませられました。その瞬間、心の底に「楽しい」という感情が生まれました。
聞いて理解する。話して理解してもらう。
授業のような一対他のような場でも、このようなコミュニケーションの楽しさを実感できました。
前日の取り残された感覚も、その日にはなく、むしろ輪に入れた感覚になりました。
Bienvenue!(ようこそ)
フランスが自分を受け入れてくれた気がしました。
フランス語を学ぶ楽しさ
今から4年前、25歳の頃。
僕は脱サラしてフィリピンに行き、英語を学び始めました。
それまで全く英語が話せなかった僕は、そのフィリピンの短期留学を機にどんどん英語学習にのめり込みました。
結果として、英語で仕事ができるようになったし、今では海外の人たちと普通にコミュニケーションを取ることができます。
まだつっかえることはあるものの、英語を話せるようになって世界が広がったのは事実としてあります。
今回の語学学校でフランス語を学び始めて、かつて英語を学んだ頃の記憶がありありと蘇りました。
最初はろくに言いたいことも言えなかったのに、今では状況をちゃんと説明できる。
その差が自分の努力であり成長です。
そんなことを実感する度にフランス語の勉強も頑張れる気がします。
グローバル社会では英語が事実上の共通語となっています。
どの国に行っても、どの国の人に会っても、基本的にコミュニケーションは英語です。
フランスに来ても、英語を話さない日がないくらい、英語の浸透力を実感します。
しかし、現代では英語は相手の学力を測るものにもなっています。
本来言語とは人とコミュニケーションをするものであって、相手の能力を測るものではありません。
TOEICや英検など、資格を受験する僕ではありますが、そんなギャップも感じ、悲しい気持ちも持ちます。
フランス語はフランスのみならず、カナダのケベック州やアフリカ諸国などで話され、国連の公用語の一つにもなっています。
とはいえ、英語ほどの影響力はありません。
そんな状況を客観的に認識しながらフランス語を学ぶ。
ここに一つ、語学学習の面白さがあると思いました。
英語の学習は、グローバル社会を生きるためのみならず、資格を取って昇給昇格するためという側面もあります。
しかし、フランス語の学習は、純粋にフランスという国に対してリスペクトがあるからやる。
その差は大きいと思いました。
韓国が好きだから韓国語を学ぶ、ドイツが好きだからドイツ語を学ぶ、etc。
英語以外の言語の学習には、英語の学習にはない面白さがあることに気づきました。
もちろん英語を話せて外国人と話せるのはとても嬉しいことです。
その前提はありつつも、世の中にいる、英語だけできればいい、という合理的な考え方を持った人もちらつきます。
フランス語を勉強して気づいた第二外国語の楽しさを僕は強く主張したいです。
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フランスに来てから、バーやパブでお酒を飲みながらいろんな国の人と話すイベントに何度か参加しました。
パリで最初に参加したイベントは、15分ごとに英語とフランス語を切り替えるシステムを取っていました。
いろんな国の人たちがいたものの、みんな英語とフランス語、どちらも流暢に話しています。
僕は英語の時は普通に話せたものの、フランス語になると全く何も聞き取れませんでした。
枕を濡らすとても悔しい夜。
ちょっとその日はネガティブでした。
リヨンで参加したイベントは、そういったルールはなく、みんなが思い思いに話すもの。
みんなフランス語を話せるものの、僕がフランス語を話せないと知るとみんな英語に切り替えてくれました。
ありがとう。でもなんか申し訳ない。
パリで出会った日本人もみんな英語とフランス語どっちも話せていました。
パリの日本人にはトリリンガルは当たり前のことだったのです。
フランスにいるなら、やはりフランス語が話せなければ。
そんな思いが強くなりました。
英語が話せるから大丈夫
ではなく
フランス語が話せたらもっと楽しい
へ
最後に
今日はこの文章を書きながら、日帰り旅行でスイスのジュネーブに向かっています。
スイスは4つの言語が使われていますが、ジュネーブはフランス語圏の地域です。
同じフランス語でも、国を跨いでどういった感覚を受けるのか楽しみです。
ワーホリでフランスに来てからまだ3週間ですが、いろんな感情を抱いています。
気持ちの上下が多いものの、なんとか過ごせています。
たぶん今は初心。
この気持ちも大切にしながら、これからもフランスの生活を楽しんでいきたいと思います。
↓ワーホリのきっかけなどはこちらに書いてます。
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