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不安症でも成長できるって

驚いたのは後になってからです。

あ、これって成長だったんだな。ふと、そんな気づきがあって嬉しくなりました。



ワーキングホリデーでフランスに来て2週間半が経ちました。
パリでの生活を終えて、先週からフランス中東部に位置するフランス第二の都市・リヨン(Lyon)に滞在しています。

現在は毎日語学学校に通いながらフランス語を勉強しています。

かつてフィリピンのセブ島で英語を学んだ身としては、こうしていろんな国の人に混じって毎日同じキャンパスに通う体験が懐かしく感じられます。
また、大人になってこのような学生経験をする機会も決して多くはないため、楽しい気持ちもあります。



さて、語学学校への入学は、学校選びから全て自分で行いました。
エージェントや紹介等を一切使わず、都市の検討から学校の比較まで全て自分一人で行いました。

フランスのワーキングホリデービザを申請する際、フランス滞在中の計画表を提出する必要があります。
僕はビザの申請に合わせて、語学学校に申し込みました。

実際、お金にそこまで余裕があるわけではなかったので、ワーホリ中に学校に通ってフランス語を学ぶ気はあまりありませんでした。
しかし、ワーホリ中の行動について、現地でゆっくりと腰を落ち着かせて考えたいという気持ちがありました。

今回のワーホリで、僕は偶発的なものを楽しみたいというテーマを持ってやってきました。
いわゆる「行き当たりばったり」。そこで出会う考えや縁を大事にしたい。

しかし、不安症ゆえ、全くのノープランでは心が折れると思いました。
だから、フランス生活に慣れるまでの期間、語学学校に通うことで、少しの余裕を持とうとしました。

もちろん、フランス語がほぼできない自分にとって、人に教わるという体験もしたかったのも理由としてあります。



いろんな学校を比較検討とし、現在のところに決めました。

1ヶ月間の集中コース、そして追加して学校が手配してくれる安価な寮のサービスも申し込みました。
僕はリヨンにはコネもツテも全くなかったため、寮のサービスがあることを見込んで、この学校にしました。

そして、この寮の予約に関して、ひとつ事件が起きました。

結論から言うと、宿泊前日まで、寮が予約できていなかったのです。



最初に断っておくと、この学校は生徒に対してとても親身に接してくれています。
語学学校、とりわけ英語を教えている学校というのは、コロナ禍が終わり、バブルなところもあるそうです。
正直なところ、そんな話を多方向から聞いていたため、語学学校というものに対して、一種の殿様商売のような感覚を抱いていました。

しかし、この学校は英語ではなく、フランス語を教えているということもありますが、僕のような一ヶ月しか申し込んでいない一介の生徒に対しても、非常に親身に接してくれています。
メールの返信は翌日までには帰ってくるし、いろいろと質問もできます。
すべて英語でのやり取りではありますが、特にコミュニケーションで困った点はありませんでした。

そんな状況でなぜ、寮が予約できていなかったのか。

ずばり、僕がメールの返事を忘れていたから。

入学を申し込んだ3ヶ月前、入金後すぐに寮に関してのメールが来ていました。
しかし、僕はそれを見たまま放置しており、3ヶ月間全く返信しませんでした。
その結果として、寮の手配がない状態で時間が経ってしまいました。

宿泊開始前日、僕が学校にメールを送ったところ、寮の部屋を用意できていないことを伝えられます。

え、、、

そういえば朝からWhatsAppに何本も電話が入るな、と思ったら、語学学校からだったのです。
電話に出たくない性分、こんな大切な連絡もスルーしていたのです。申し訳ない。。。

電話越しに、明日から泊まるからすぐに部屋を用意してほしい、と伝えました。
「OK」と一言、不安げな返事が返ってきました。

しかし、電話を切った数時間後、学校の人から、無事に寮の部屋が押さえられた、というメールが届きました。



語学学校の人には感謝が尽きません。
僕が返信を怠ったがゆえに、直前でこのような展開になってしまいました。

しかしながら、今からこの状況を振り返ると、僕はひとつ成長した感覚を持ちました。

「明日泊まる宿がない」

少々破天荒な旅人であれば、こういった状況には慣れているかもしれません。

しかし、僕のような不安症にとっては、この状況は非常に不安。
え、早く決めなきゃ。。。焦る気持ちが募ります。

今回の僕の状況はまさにそうでした。
「予約したはずの明日から泊まる寮が予約できていない。おまけに明後日の朝から語学学校が始まる。」

かつての僕であれば、とても不安になって焦っていたと思います。
しかし、今回は全く焦ることがありませんでした。

どうせなんとかなる。

この時は気づかなかったものの、僕自身がこの時、余裕を持っていました。

これまでいろんな旅に出かけ、いくつかトラブルも経験してきました。
その数々のトラブルを乗り越えた経験が、この時に活きた。
僕はそう思います。

もちろん英語でコミュニケーション取れるようになったことも一因としてあります。
困っても言いたいことは伝えられるし、言ってることが伝わるから大丈夫。

だから、僕は冷静に対処できたのではないでしょうか。



どうせなんとかなる。
焦らずに余裕を持つ。

「人生は100年もあるんだから、今はまだまだ序の口。」
そんな余裕を持てる大人になりたいものです。

不安になりやすい僕は、いつも生き急いでる感覚があります。
焦って、すぐに物事を対処しようとする。

でも、冷静じゃないから物事の判断は狂いがち。結局焦ってやってもうまくいかないものです。

不安症の僕は、損をしないように心がけたつもりなのに、結果として損をしている経験も数々ありました。
しかし、トラブルを数々経験して強くなると、少しだけ生きやすくなるものです

今回の件は、僕にとってはトラブルではありません。

そう思った時、自分成長したな、って感じられました。

生きづらいと思って生きてきました。
けど、少しはこれまでがんばった甲斐があったのかな。
そんなことを感じて嬉しくなりました。



トラブルをトラブルと思わずに対処できたことに後から気づいた時、自分成長したなって思える。

この一瞬がすごく嬉しかったから、これからも未来の自分に期待して前を向いていこうと思います。

リヨンでの生活はまだ続きます。



↓ワーホリのきっかけなどはこちらに書いてます。


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