見出し画像

海外に行けないコロナ禍の葛藤【海外就職への道17】

こんにちは。マニラからお届けします。

今回は前回の続き、依然フィリピンに渡航できない状況下でリモートワークをしながら感じた葛藤や状況の変化についてお話しします。

***

2020年秋、仕事と勉強の日々が続く中、久しぶりに大学時代の友達と会うことになりました。学生時代のあれこれを思い出しつつも、今の仕事の話にもなりました。一人は去年転職して給料が倍額になり、もう一人は同じ会社で昇進し、多くの部下を抱えるように。みんな順調に社会人として成長していて、心からすごいと思いました。

思えば、学生の頃はイケイケなサラリーマンに憧れ、大手町・丸の内あたりでかっこよく仕事をする姿をイメージしながら就職活動をしていました。大学を卒業して同級生たちと横一線な社会人生活をスタートさせるも、4年目にもなると個々人の能力の差が浮き彫りになってきます。そんな中で優秀な同級生を見ると、憧れを感じつつも、自分の足りないところを気にしてしまいます。

友達も気を遣って、海外の人たちと働けるのはすごい、なんて声をかけてもらって有り難く感じつつも、時給換算したら学生バイトほどしか貰っていない給料だったり、英語がわからなく上手く話に割り込んでいけない仕事中のもどかしさだったりが、僕自身を腹立たせます。

そんな負けず嫌いな気持ちを抱いても、目の前の仕事や勉強に集中していくことのみが現状を打破できる解決策でした。

***

冬も近づいた11月、会社から連絡が入り、2週間後の渡航のための準備をしてほしい、と言われます。あまりにも突然で驚くもついにこの時が来た、と思いワクワクしました。ずっと実家に滞在していたのも、こういった即座のアクションに対応できるためで、すぐに荷物の整理を始めました。また、大使館や公証役所など、手続きにいろんなことがかかるため、仕事も休めるよう調整してもらいました。

しかし、その連絡から数日後、急遽渡航がストップしてしまいます。新型コロナウイルスの感染拡大は落ち着いてきたものの、新たにデルタ株という変異種が発生し、蔓延し始めたためです。またしても目に見えない敵に振り回される形となりました。

残念ながら、当面の渡航延期と自宅でのテレワークが継続されることになりました。一度掴みかけた夢はまたしても保留となってしまいました。この時期から、同期で愛想を尽かして退職する人も出ており、僕自身も自分の進路について悩む時間が多くなっていました。このままで良いのだろうか?

***

そんな中で2021年を迎えます。気づいたら期待に胸を膨らませて向かったセブ島留学から1年が経ってしまいました。

この続きはまた明日。では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?