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1回ヒットした企画の2回目が、ヒットしない理由
ぼくはYouTuberの『東海オンエア』というグループが好きでよく見るんですが、彼らタイトルの冒頭に『第一回』とついた動画が、非常に多いんですね。
>【夏休み必見】第一回 大人のアイデア貯金箱選手権!!!
>【ED後まで見てね!】第一回!庶民感覚選手権!!!!
>【第一回】流行るのは誰だ!?一発屋芸人選手権!!
..........まだまだあるんですが、これだけ『第一回』と名付けた動画があるのに、実は『第二回』が実施された企画は数えるほどしかありません。
要は、この『第一回』というのは彼らにとってのネタです。
どれだけバズった企画でも、最初から『第二回』はよっぽどのことがない限りしないと決めてます。(たぶん)
それを着実に守ってる彼らは彼らでとてもすごいなと思いますが、一方で、ぼくも含めた多くの人たちは『せっかくヒットしたんだし、2回目以降もやりたいよ〜』というのが自然な感情だと思います。
それでまあ実際に2回目を実施するわけですが...............
ギリ2回目くらいまでなら、1回目の余韻でプチヒットくらいはするかもしれませんが、それも1回目を超えることはほとんどないはずです。
でも最低限のヒットは見込めるから、、、、、、、と3回目4回目とやりますが、どんどん尻すぼみになっていき、、、、、、、、、、というのは、この世の中でそこまで珍しい光景ではないでしょう。
どうして1回当たった企画を同じようにやってるのに、2回目以降は当たり度合いが下がっていくのか、まあ『飽きるから』と言ってしまえばそれまでなんですが、そこをもうちょっと構造的に捉えたいなと思っていました。
それで、3日前に書いたnoteの内容で、それは説明できるんじゃないかとふと気づきました。
上の3日前のnoteの内容を一言で言うと『クリエイティビティは最初に「私」の思いつき、次に「お客さん」の声を聞いて集約して、最後にもう1回「私」がそれを魅力に感じるかを問いかけることによって成り立つ』というものです。
これに当てはめていけば、というか当てはまらないから、ヒット企画の2回目以降はヒットしないんじゃないかと思いました。
まずは本来は『私』起点であるべき思いつきが、『1回目バズったから』という動機の時点で、『お客さん』起点になってしまっています。
次に『お客さん』の声を聞くところでは、表面上のお客さんの声は『あの企画をもう1回やって』かもしれませんが、その背景にある本当のお客さんの声は『面白い企画をやって』です。
要は、『あの企画をもう1回目やって』は、『1回目のあの企画は面白かったよ』というただの感想に過ぎず、本当にお客さんが求めているのは『2回目のあの企画』ではなく『1回目のあの企画と同じかそれ以上に面白い企画をやって』なのです。
そして『面白さ』と『新鮮さ』の相関関係はそれなりに高いので、回数を重ねれば重ねるほど、同じ企画に対する面白さは漸減していきます。
なのにそれをそのまま『あの企画の2回目をやって』と受け取ってしまうと、それは全然『お客さん』の声に耳を傾けることができていません。
そして最後、『私』にもう一度問いかけて『私』が面白いと思うからその企画をやるべきなのに、『お客さん』がやってと言っているからゴーサインを出しています。
『私』の心の声ではなくて、『お客さん』の声が基準になってしまっています。
こんな感じで、クリエイティビティに求められる『私』と『お客さん』との往復運動を、まったくこなせていところから生まれるからこそ、ヒット企画の2回目はヒットしないのかなと思いました。
『お客さん』が求めているのは、『1回目面白かった企画の2回目』ではなく『面白い企画』であるということは、常に頭に入れておきたい事柄です。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!!!すこしでも面白いなと思っていただければ「スキ」を押していただけると、よりうれしいです・・・!