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リーダーに「タイプ」なんて存在しない

『あの人は、背中で引っ張るタイプのリーダーですね』

という言葉、聞いたことがある人は多いと思います。


でも、そもそも『背中で引っ張るタイプのリーダーってどういう意味?』と、巨人のキャプテン坂本がテレビで特集された際に言っていて、たしかになと思いました。

このとき、『背中で引っ張るタイプのリーダー』の対照的なイメージとして描かれるのは『言葉で引っ張るタイプのリーダー』です。


しかし、これに対して坂本は『言葉の引っ張るリーダーって何?演説するってこと?』とグサリ。

坂本の意見をぼくの解釈で書き直すと、『監督とか球団社長とかならまた少し話は変わるけど、現役プレーヤーとしてグラウンドに立っている以上、タイプも何もプレー(≒背中)で引っ張るのは当たり前。もちろん、MTGとか連敗が続いたときとかに言葉をかけることはあるけれど、まずはやっぱりプレーで引っ張らないといけない。』というものでした。


たしかに、『リーダー』って範囲が広くて、一言で『リーダー』と言っても、現場との距離感や持っている裁量権などはマチマチです。

それで、これを例えばスポーツチームのキャプテンの場合、背中とか言葉とかっていう問題ではなく、(能力的にも)チームの主力選手である場合がほとんどです。

だから、大前提の条件として、チームの中で誰よりも強かったりうまかったする必要があります。

また、『背中で引っ張る』っていう言葉をもう少し広く捉えると、仮にスタメンだったりエースだったりしなくても、練習やそのスポーツそのもの、チームなどに向き合う姿勢という意味で、いくらでも『背中で』示すことができます。

というか、世の主将は全員それをチームメートなり監督なりから求められて、主将になるのではないでしょうか。


あと、『言葉で引っ張る』っていうと演説をイメージして、演説といえば例えば政治家をイメージしますが、仮に首相が『言葉で引っ張るタイプのリーダー』だったらイヤだなっていま想像してみて感じました。

都合の良い言葉を並べるのはいいから、行動で示してくれよって思ってしまいそうです。


だから『どっちも大事!』とまとめてしまうと、ものすごくアッサリしてしまうのですが、今回坂本の言葉を聞いて『タイプっていう表現はナンセンスだな』と思いました。

それがどういう形であれば、『行動』で示すのは大前提、そのうえで要所要所でピシッとした『言葉』をかけるのが、ひとつの目指すべきリーダー像なのかなと。

普段の『行動』という蓄積があるからこそ、ここぞっていうときの『言葉』にも説得力が出てきます。


常勝軍団巨人のキャプテンとして4年間優勝から遠ざかっていて、キャプテンとしてのあるべき姿を求めてもがきにもがいた坂本だからこそ出てくる、『"背中で引っ張る"ってなんやねん』だったんだと思います。

5年ぶりのリーグ優勝、おめでとう!!!!!

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