「試行錯誤」にもコストはかかる

当たり前体操すぎるっちゃすぎるんですけど、個人的に意外と盲点だったのでメモ。


この半年くらいって、過去5年くらいで、世の中的に一番「働き方」に焦点が当たった半年だったと思います。

ぼくも、出社とかリモートとかに関するnote、この半年でたぶん10本以上書きました。

それで、「働き方」に関するnote個人的最新版のタイトルは『出社とリモートの「融合」か「中途半端」か』です。

内容としては、一応緊急事態宣言は解除されて、「出社」という選択肢が出てきたなかで(=「在宅ワーク」や「リモートワーク」がひとつの選択肢になったなかで)、今後の組織としての最適解はどこにあるんだろうね、考えていきたいねというものでした。

ということで、特に答えは出さずに、頭のなかで時折考えていたのですが、「組織」という観点で見たときには、もはやこの「最適解を探る」という行為自体が、それなりに大きなコストになうこともあるのだなと、下の記事を読んで思いました。



別に、個人が勝手に頭のなかで「これからの最適な働き方、組織としてのあり方ってどんなのだろう」と考える分には、別に個人の勝手なので、好きにすればいいと思います(ぼくのnoteみたいな感じで)。

簡単には答えの出ない問いを、考え「続ける」ことは、とても大事なので。


ただ、その行為を「組織」という単位で見たときには、それだけその問いに関わっている人も多いので、意外と無視できないリソースが、その「考え続ける」「試行錯誤する」行為に費やされているよなあと。

であれば、悪く言えば「思考停止」、良く言えば「決断」してしまって、そこの最適解を探り続ける行為にリソースを注ぐことを止めてしまう方が、組織の出すパフォーマンスとしての、最適解につながることもあります。


働き方の最適解を探る目的は、最終的に「組織の出すアウトプットの最大化」なので、組織の出すアウトプットを最大化するための議論にリソースを費やしすぎて、組織の出すアウトプットが疎かになってしまうのは、本末転倒です。

そういう意味で、今回、上で取り上げた記事に出てくるのですが、LayerXというスタートアップが、オフィス解約を取り下げて、もう1回オフィスに集まるという決断をしたのは、組織としての究極の最適化を図る意味で、とても本質を突いた判断をされたなと感じました。


LayerX含むスタートアップやベンチャーは、特に「やりながら考える」とか「とりあえずやってみて、そのなかで試行錯誤して最適解を見出していく」とかってことが、基本的に善とされます。

ぼく自身も、基本的にそのスタンスにはとても賛成です。


ただ、その「試行錯誤」だって(当たり前ですけど)時間や脳内資源という意味での「コスト」を伴うのだから、ときには、もう「切り捨ててしまう」とか「決断してしまう」とかってことの方が、その進んだ方向の正解度合いが仮に60%とか70%とかくらいでも、全体のアウトプットとして考えたときに、最適化されることもあるのだあと、今回の記事を読んで勉強になりました。

本来の目的を常に念頭に置き続けること、そしてそのための最短距離を常に目指し続けることって、大事ですね。

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