自分が「夢組」なのか「叶え組」なのかを見分けるのに、使えるかもしれない問い
たぶん昨日くらいから、noteさんの方でプチアップデートがあった。
それは、『公開するnoteにハッシュタグつけるとき、そのハッシュタグでどのくらいの投稿がされているかを確認できる』機能だ。
写真で見た方が分かりやすいので、スクショを撮ってみた。
で、昨日noteを公開しようとしてこの機能に気がついたとき、「ああ、ぼくはやっぱり『叶え組』なのかもしれないなあ」と思ったので、今日はその話を。
「夢組」「叶え組」とは?
ぼくがタイトルや上記の文章で使っている「夢組」「叶え組」という単語は、サクちゃんさん(@sac_ring)のnoteから生まれたものだ。
めちゃくちゃ有名なnoteなので、読んだことある人も多いと思う。
一言で言うと、『夢組』とは『うおおーー!!自分はこういうことをやりたいんだーー!!』という内から湧き出るものがある人で、『叶え組』とはそういったものはないけれど、夢組を支えたり応援したりする役割を担う人のことだ。
もちろん、両者に優劣はまったくもってない。あるのは、役割の違いだけ。
で、ぼく自身もこのnoteを読んで以来、『自分はどっちなんだろうなあ』ということを考え続けてきた。
「課題を解決する方法」には2種類ある
先日、最所さんと櫻田さんがトークイベントを開催された。
そしてそのイベントレポートが、とっても面白かった。
特に面白かったのは、『社会との向き合い方』をテーマにした話の箇所。
2人とも社会(世界)とどう向き合うかに重きを置いており、問題に対する捉え方にそれぞれ異なった価値観を持っているそうです。
櫻田さんは「社会の見る目を変える」こと。そして、最所さんは「社会の仕組みをリデザインする」こと。
おふたりそれぞれの社会への向き合い方に関する詳細を、もうすこし引用してみる。
櫻田さんは、問題を解決することではなく適応していくことが好きで、世の中に伝えられている以外の捉え方を提示することで、社会にあるフィルターを増やすということなのでしょうか。
一方、最所さんの「社会の仕組みをリデザインする」について。(中略)
それは、あらゆる人が生きやすくするために社会の仕組みを変えていきたい、という想いから生まれた言葉です。
櫻田さんと最所さん、おふたりのスタンスをぼくなりに解釈すると、櫻田さんは”A”という不満があったとき、それに対する『受容の仕方』を変えることによって、ものごとの解決を図ろうという発想だ。
一方、最所さんは"A"という不満に出会ったら、その根幹にある『仕組みそのもの』を変えてしまおうとする。
『課題を解決する』という行為も、解像度を上げて見ると2タイプに分類できるのだなと思って、ハッとした。(他にもまだいろんなアプローチがあるかも)
ぼくはこの2タイプでいうなら、いままでの自分の言動を振り返ったとき、完全に櫻田さんの方だなと思った。
その顕著な例として、いまから冒頭のハッシュタグの件の顛末についてをば。
「見方」を変えるのか「仕組み」を変えるのか
今回のプチアップデートについて、実は2ヵ月くらい前に最所さんがTwitterでつぶやいていた。
というか、なんなら最所さんが言ったから変わったのかもしれない。
で、ぼくは最所さんのこのツイートが流れてきたとき、こんなリプライを送った。
どういうことかと言うと、今回のアップデート前から、一応ハッシュダグごとの投稿数は見ることはできたのだ。
noteのトップページにある『人気タグ』というタブを見ると、ぼくのリプライにある画像のように、各ハッシュタグの投稿数を見ることができる。
ただまあ、最所さんが言ってたのはそういうことじゃなかった。
最所さんが言ってる『公開するタイミングで』というのが、今回のアップデートに該当する。
そしてぼくは、その引用リツイートに対して、こんなリプライを送った。
ぼくは、投稿するnoteにつけるハッシュタグを考えるとき、実際に投稿する『ブラウザ上の』タブとは別に、もうひとつnoteのタブを開いていた。
なぜなら、ハッシュタグごとの投稿を確認できるのは『トップページ』からで、ハッシュタグをつけるのは『投稿画面』だからだ。
それぞれnote上の違う画面での話だから、ブラウザ上にnoteのタブを2つ開いていた。
つまり、まあ今回の例は『見方』と言うとすこし変だけど、『自分が変わるのか or 社会が変わるのか』という意識の持ち方の違いによって、課題へのアプローチが変わってくるということだ。
「夢組」と「叶え組」それぞれの社会的インパクト
ちなみに、最所さんは『夢組』だ。
たしか、以前ご自身でそっちのタイプだと言っていたような気がする。
もし言ってなくても、Twitterのプロフィールに『将来は世界一の店舗メディアを作ろうと思っています』と書かれてるから、たぶん『夢組』で間違いない。
最初にも言った通り、『夢組』とは『やりたいことがある人』のことを指す。
『やりたいことが受け入れられる環境』と『現実の社会の状況』にはギャップがあって、『夢組』はそこで『自分を変えて社会に対応』していくのではなく、『社会を変えて自分のやりたいことを貫く』。
一方で、『叶え組』には『自分のやりたいこと』がない。
あえて極端な言い方をすれば『こだわりがない』ので、なにか社会に対して不満をもったとき、そこで『よし!社会を変えよう!』という発想にはなりずらく、『よし!発想や対応(自分)を変えよう!』となりやすい。
そっちの方が解決までの労力も時間も、小さくて済むからだ。
でも逆に言うと、『夢組』アプローチの方が、時間も労力も(あとはお金も)かかるけど、完遂したときのインパクトがその分だけ大きいことが多い。
ハッシュタグの件でも、ぼくのやり方だと、タブをもう一個開くだけで、あっという間に解決できる。
でも最所さんの発想の方が、時間も労力もお金もかかったけど、実装さえしてしまえば、『ハッシュダグごとの投稿数を知る』という要望に対しては、こっちの方が断然ラクに応えることができる。
『夢組』である最所さんとの発想の違いを通して、「ぼくは『叶え組』なのかもしれない」と、ある程度の確信をもって思うようになった。
「夢組」と「叶え組」それぞれの役割分担
これも最初に言ったけど、『夢組』と『叶え組』に優劣の差はない。
好きな人にフラれたとき、『もっとステキな人と出会うためのごめんなさいだったんだ』と切り替えて、次の人にいくのもヨシ。
『相性のいい人同士が、もっと出会いやすくなる社会にするのはどうしたらいいのか』と、マッチングアプリを作るのもまたヨシだ。
そしてぼくはいままで、どうにか『マッチングアプリを作りたい!(=やりたいことがある)』という発想を志してきた。
そっちの方が、社会的に意義のある風潮を感じていたからだ。
でも、気づいたら『もっとステキな人と出会うための~』という発想になってしまっている自分がいた。
こっちはなんだか対症療法的なイメージがあって、根本的な解決にはなってないんじゃないかと、そんな発想をしてしまう自分がイヤだった。
でも櫻田さんが『問題を解決するのではなく適応することで、自分と同じような人が生きやすい社会にしていきたい』と言っていて、サクちゃんさんが『「叶え組」はやりたいことがある人の助けになれる』と書いていて、最近は自分のこの発想方法を受け入れつつある。
『叶え組』には『叶え組』なりの、他者に対する貢献の仕方があるのだ。
最後に、『やりたいことがあるかどうか』という自己分析の仕方だと、極端な例を出せば『「夢組」を応援したい!』という『叶え組』の人も、『夢組』に分類されてしまうことがあるかもしれない。
だから、なにか課題にぶつかったとき、『いますぐ自分を変える』か『じっくり仕組みを変えるか』、どっちのアプローチを取りやすいのか(時と場合によるのは大前提で、あくまでも取りがちなくらいで大丈夫)という問いだと、また違った角度から自分がどっちタイプなのか判別するのに、役立つかもしれない。
※この書き方だと櫻田さんがいかにも『叶え組』っぽいですが、今回はとりあえず櫻田さんの『社会への向き合い方』を参考にさせていただいただけで、櫻田さんがどっち組なのかはまた別の話です!
※『夢組』『叶え組』それぞれの話も、ぼくの個人的な解釈なので、オリジナルのサクちゃんさんnoteで書かれてる意図と違うところがあるかもしれません!
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