人材紹介の介在価値に複利を生み出す「Stock」
私は「スタートアップ×人材紹介」の仕事に従事しており、早いもので10年以上が経ちました。今も変わらずやり甲斐を感じており、一生この仕事を続けていきたいと考えています。
今回は、S hireで大事にしている「Stock」の取り組みについて書きます。このタイミングでこのようなお話しをしようと思った理由は3つあります。
(Stockの説明はこの後記載しております)
改めて「Stock」とは
改めてなぜこのStockに取り組み始めたのかというと、人材紹介業は属人化しやすく、折角の日々得られている情報が流れやすい→活用しきれない→情報を提供するエージェントの立場として価値が高められない、という課題があると考えていたからです。
上記を踏まえた上で、S hireではきちんと組織として情報を蓄積し、最適な資産として残していくことに取り組んでいきたいと創業当初から考えていました。
結果として現状では、属人化を防ぎサービス提供価値の向上やチームのパフォーマンス向上にも繋がっていると自負しています。
そして健全な精神は健全な肉体に宿る、ではないですがその情報をStockするためのハード(Salesforce/Notion)も日々最適化を進めています。
価値ある情報を提供するために
具体的には以下のアクションを継続しています。
常にアップデートされた情報を整える
当たり前のように聞こえますが、特に企業情報については最低限の項目を決めて概要を記載していくことはもちろん、毎回お打合せ時にチームで決まったフォーマットにて議事録をとることを習慣化しているため、情報がしっかりと日々アップデートされていきます。
その議事録もただ記載したものをざっくりと共有しているわけではなく、必要な項目はルール化し整理されているので、新しく入った情報をきちんとその該当項目ごとにSalesforceへ反映していき、更新日も含め常に最新な情報にアップデートされていく仕組みがつくられています。
私たちが対峙しているスタートアップ領域の情報は変化も非常にスピーディーであり、それを候補者へ届ける(間に入る)者としてそのスピードにアジャストする上では不可欠なオペレーションであると考えています。
最適な場づくりを目指す
企業選考の過程や意思決定に関わる方などのバックグラウンド情報は、出来る限り集めるようにしています。メディアに掲載されたインタビューなども隈無くStockします。
これは面接対策をしたい訳ではなく(寧ろ個人的には反対派です)、最適な場づくりが目的です。
候補者がその面接担当者と話す際、どのような経歴/経験/役割の方と何をテーマに話すためにその場を設けるのか。という意図までしっかりとエージェント側が整えておくことが必須だと思っています。その状態でフェアにお話をいただいた方が、本質的に深い部分に至るまでお話をする場の醸成が進み、私たちの役割の一つを丁寧にクリアできます。
結果をプロセスへ
日々大量に流れる面接・面談でいただくフィードバック(企業側/候補者側)も、全員で全て特定の項目に記録するルールにしています。これも資産価値が非常に高いものです。それを毎月私が企業毎にまとめ、企業情報としてStockします。
この情報が私たちのマッチング感度向上に役立ちますし、求人サイトからは知ることのできない企業側の本音や本質的ニーズを深堀り理解し、お伝えすることが可能となり私たちエージェントの介在価値を更に高めます。
チームの生産性向上のために
その他にもこうした企業や候補者の方の情報だけではなく、私たちのチームや組織力を高めるうえで有益な情報も常にStockする癖をつけています。
例えば、エリアごとのランチスポットについても、席だけの予約が可能かどうか、どのような雰囲気だったのかなどを情報として貯めています。これは毎回探す手間を省くことで、時間を節約することができ、事業インパクトにも大きな影響を与えることになると分かっているからです。
また、私は週次でレポートとなるものをSlackでメンバーに共有することにしています。これは、毎週起きたことなどや実績はもちろん、どのような思考からその判断に至ったのかについても書き綴ったものです。月次のまとめも含め、当月のものはまとめてNotionにも格納しています。
この取り組みは、特に後から入ってくるメンバーの方が、S hireが組織としてなぜ今方向性で進んでいるのかを、誰が見てもしっかりと理解できるようにする意図があります。
更に、またどこかのタイミングでもお話しするSystemにも関与してくる話ではあるのですが、働くルールやアクションフローも、しっかりとまとめておくようにしています。
これには、オンボーディングの強化や組織生産性の担保にも繋がっていますし、コミュニケーションとして、過去に一度話題に出たテーマであればルールとしてはNotionにこう書いてあるよというコミュニケーションも取り易くなり、意見が強い人の発言だけが通るという状況も避けることができ組織としてフェアでいることができます。
継続→習慣化→改善
これは私たち組織の行動指針なのですが、Stockはここに集約されていると感じています。これらのStockの仕組化を創業当初からしっかりと意図して行っていますし、本格稼働からたった1年経ったタイミングで見ても、非常に組織として価値のあるものになっているなと実感しています。
やはり情報が大量になったタイミングで始めようとするとどうしても徹底できず億劫になってしまうために、最初のタイミングからしっかりとルールを決めて実行していたことは、正解だったと感じていますし、今後も継続してより提供価値を向上していきたいと思っています。
最後に、S hireは人材紹介業の価値向上を楽しんでいるメンバーが揃っている組織です!今回のStockに関してなどにご興味をお持ちいただけた方、是非お話をしましょう🙌🏻