瀬谷インターナショナルフットボール代表 土肥賢太

横浜市瀬谷区にあるサッカークラブ瀬谷インターナショナルフットボール代表 クラブの哲学、…

瀬谷インターナショナルフットボール代表 土肥賢太

横浜市瀬谷区にあるサッカークラブ瀬谷インターナショナルフットボール代表 クラブの哲学、サッカーの研究などについて色々書いていければと思います。

最近の記事

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曲線的な動きが得意な選手の特徴を検証する

前線でのプレス、ディフェンスラインの裏への飛び出し。 「曲線的なスプリント」はサッカーの試合中に何度も出てくるシーンです。 サッカー選手の中にはまっすぐ走るのはそこまで速くないけど、曲線的に走ることが得意な選手達がいます。 今回の動画では彼らの身体の特性について検証しや様子を紹介しています。 直線的なスプリントを得意とするのが 選手A、選手B 曲線的なスプリントを得意とするのが 選手C 秘密は足首にありました。 選手Cは柔軟な足首を持ち、足の裏全体で地面を捉えることができています。 動画にはありませんが、曲線的なスプリントを得意とする選手達の多くが足首の柔軟性に優れていることがわかりました。 また、逆に足首が硬い選手の方が地面からの反発を受けやすく、直線的なスプリントには有利とされています。 要は「どちらがいいか?」ではなく、選手の特徴を理解してその特徴を生かせるように選手を育てていくことが重要だと考えています。

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      【才能を理解する】その強くまっすぐなインサイドキックを可能にしているのは股関節の外旋

      SIFジュニアユースに所属するユウダイは強くまっすぐなインサイドキックを武器とする選手です。 通常、ほとんどの選手がインサイドキックは強く蹴ろうとするとボールに横回転がかかりボールの軌道が曲がってしまいますが、彼のインサイドキックは強く蹴っても、遠くに蹴っても、まっすぐな軌道を維持することができます。 なぜ彼のインサイドキックはまっすぐ飛んでいくのか。 その秘密は彼の股関節が大きく外旋することにあります。 動画でわかるように、彼の股関節は大きく外旋することで、足の面をボールにまっすぐ当てることができます。 これはメッシ選手など、まっすぐなインサイドキックが蹴れる選手の特徴の一つです。 選手を分析して個々の特性を理解すること。 SIFの最大の強みです。

      • 『走り込み』なしで選手の体力(VO2 max)を大きく向上させる。SIFジュニアユースの取り組みとその成果について。

        育成年代で頻繁に行われる『走り込み』。体力がなければ勝てないという考えから日本ではサッカーのトレーニングにおいて長時間の『走り込み』を取り入れるクラブが多く存在します。もちろん体力は試合の勝敗に大きく関わる重要な要素であることは間違いありませんが、育成年代の選手達にとって最も重要なことは将来のために基本技術や判断力を高めることです。もしサッカーの練習の中で走り込みをせずに体力を向上させることができたら、それは選手達にとってこの上ない練習だと言えます。 ■走り込みをせず短期間

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          小学生にリフティング練習が必要な理由

          小学生年代の選手にはリフティング練習が必要です。リフティングはトラップ技術(ボールを止める技術)の全てに通じています。その中でも試合での使用頻度が高いインサイドとインステップでのリフティングを繰り返し練習することが重要です。 成長期の選手はお尻の筋肉が硬くなり、それが原因でインサイドのリフティングができない場合があります。その場合はリフティング練習と並行してストレッチも行うことでより効率よく技術習得が可能です。 基本的には股関節周りの筋肉が柔らかい選手の方が早くリフティングが上手くなる傾向にあります。これは足を上げる際に摩擦が少ないことで微調整が正確にできると考えられます。 また多くのスクールではリフティングは右左交互に練習することが多いと思いますが、SIFサッカースクールでは利き足のみで連続してリフティングを行う練習を多く行なっています。片足で連続してリフティングすることで、ボレーシュートなどに重要な『軸足の置き直し』が繰り返しトレーニングできます。またシュチュエーションとしてもより試合に近い状態を作り出すことができます。SIFではこれからも試合に直結するリフティング練習を追求していきます。

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          『見かけの力』に騙されない。『本当の力』を積み重ねられる人はいつか上に立っている。

          こんにちは。瀬谷インターナショナルの土肥です。 最近、SIF(瀬谷インターナショナル)では試合結果やレギュラー争いの中で激しく落ち込んだり一喜一憂する選手が気になりました。良い時はいいのですが問題は悪い時です。落ち込むことや、野心が消えてしまうことはマイナスしか生み出しません。 そんなとき私はいつも選手に『見かけの力』と『本当の力』という話をします。今回は「見かけの力に騙されない」ことの重要性について書いていきたいと思います。 ■「見かけの力」は運や環境によって日々変動する

          『見かけの力』に騙されない。『本当の力』を積み重ねられる人はいつか上に立っている。

          足が遅い子供も輝ける。足の速さについての事実と、問われる周りの大人達の姿勢。

          「うちの子は足が遅いからサッカーは。。」「あいつはスピードが足りないから」サッカーの現場でよく聞くワードです。 たしかにサッカーにおいて小中学生の年代は、スピードがある選手が圧倒的に有利です。これは少年サッカーを応援するお父さんお母さんであれば何となく気付いていることではないでしょうか。 小中学生にとってスピードとはサッカーの試合において有利にプレーをする重要な要素だということは紛れもない事実です。 それでは少年時代に足が速い選手がこの先ずっと有利であり、足の足が遅い選手

          足が遅い子供も輝ける。足の速さについての事実と、問われる周りの大人達の姿勢。

          『時代に逆行するカタチ』で選手育成を。基本技術の反復練習が必要な理由。

          近年は個人戦術や組織プレーなどの最先端の指導方法がヨーロッパから入ってくるようになり、日本でも最先端の戦術などを指導に取り入れるサッカースクールやクラブチームが増えています。 世界最先端のトレーニングを取り入れようとするこの動きは、凄まじいスピードで情報が入ってくる現代では当然の流れかもしれません。 しかし、時代に逆行するように私達のクラブ(ジュニアユース、サッカースクール)では基本技術の反復練習を徹底的に行っています。昔の部活動のような、基本練習を繰り返すトレーニングで

          『時代に逆行するカタチ』で選手育成を。基本技術の反復練習が必要な理由。

          才能がない選手は一人もいない。隠れた才能を見つけ出すことが指導者の仕事

          サッカーの才能がない選手ってどんな選手だと思いますか。足が遅い選手のことか、背が低い選手のことか、判断が遅い選手のことなのか。 色々な意見が出そうですが、僕は才能のない選手は誰一人いないと思っています。才能がない選手がいたとすれば、それは「才能に気づいていない」もしくは「才能に気づかれていない」選手のことです。 選手の性格、体の形、筋肉の特性。みんなそれぞれ違うものを持っています。 そしてその違いは必ず何かしらの優れた特性を生み出しています。 「足が速い」「強いシュート

          才能がない選手は一人もいない。隠れた才能を見つけ出すことが指導者の仕事