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『見かけの力』に騙されない。『本当の力』を積み重ねられる人はいつか上に立っている。

こんにちは。瀬谷インターナショナルの土肥です。
最近、SIF(瀬谷インターナショナル)では試合結果やレギュラー争いの中で激しく落ち込んだり一喜一憂する選手が気になりました。良い時はいいのですが問題は悪い時です。落ち込むことや、野心が消えてしまうことはマイナスしか生み出しません。
そんなとき私はいつも選手に『見かけの力』と『本当の力』という話をします。今回は「見かけの力に騙されない」ことの重要性について書いていきたいと思います。

■「見かけの力」は運や環境によって日々変動する

私はよく選手達に『見かけの力』と『本当の力』について話をします。
「ハットトリックをした」「スタメンだった」「試合に勝った」こんなときは気持ちも上向きます。逆に「試合に出れなかった」「自分のミスで負けた」というときは気持ちも落ち込み、自分の可能性を信じられなくなったりするものです。

でも、今日の試合でゴールを決めようが自分のミスで負けようが自分の実力が変わってしまったわけではありません。人はたった1試合で急激に上手くなったり下手になったりすることはありません。
ですが、その結果だけをみて多くの選手は一喜一憂し、その後の行動を変えてしまいます。
これらは全て『見かけの力』に騙され一喜一憂していると言えます。
私の言う『見かけの力』とは「運」や「環境」の要因が含まれているその時々の選手のパフォーマンスや結果のことを指します。

■見た目の力に騙される人は諦める(辞める)きっかけが人生に数多く訪れる

『見かけの力』は運の要素で大きく変動し、全ての人に良い状態も悪い状態も日々訪れます。つまり『見かけの力』に騙され一喜一憂してしまう人は日々諦める(辞める)きっかけが頻繁に訪れ、遅かれ早かれどこかのタイミングで諦めて努力することをやめてしまうのです。

■『本当の力』は簡単には変わらない

逆に『本当の力』とは運や環境によって(あまり)変動することがない選手の力です。例えば練習をして「キックが飛ぶようになった」、「リフティングが100回できるようになった」「筋トレを継続してパワーアップした」などは本当の力が向上したと言えるでしょう。試合に負けてもスタメンを外れても『本当の力』は短時間で大きく変動することはありません。

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グラフは『見た目の力』と『本当の力』の変動を示しています。見た目の力は大きく変動しますが、『本当の力』は簡単には変動しません。


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■大切なことは『本当の力』を1日一歩進めること。

大切なことは『見かけの力』に一喜一憂せず『本当の力』を1日一歩進めることです。例えば試合に出れずに落胆している日も試合後にリフティングの練習をしたり、家で筋トレをしてみたり。ブレずに毎日一歩進んでいける選手は『本当の力』を積み上げることができます。それができる選手にとっては他の選手との差をつける(差を埋める)ことは難しいことではないのです。なぜなら多くの選手(人)が『見かけの力』に一喜一憂し1日一歩進めることを継続できないからです。1日一歩、10日で10歩、1年で365歩積み上げられる選手(人)はいつか必ず高いところに到達することができるのです。

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■子供達には『見かけの力』に左右されず1日一歩進めることを教えたい。サッカーでそれを学んだ選手達は社会に出ても同じことができる。

指導している彼らはまだ中学生です。『見た目の力』に一喜一憂し、努力ができなくなったり希望を持てなくなったりします。そんなときにいつもこの話をしてブレずに1日一歩進むことを伝えています。そして『本当の力』をジリジリと蓄え、気づいたら大きな成長を遂げているという体験をしてほしいです。

その体験はこの先様々な困難を乗り越える知恵となり社会に出ても一喜一憂せず一日一歩『本当の力を』を積み重ねられる人材を作ります。そしてそれができる人はどのステージでも必ず高いところまで到達できるはずです。


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