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7月号はホンビノス貝。僕らがやりたいのは生産者と食べる人の間を埋めること

ちば食べる通信の7月号は船橋市の松本新吾さんのホンビノス貝です。
毎回こだわりの生産者さんの食べ物をお届けしていますが、毎回「おいしいってスゴいなー」と思っています。

今回、松本さんに初めてお会いした時に、「まずは食べてみなよ」ということでホンビノス貝をいただきました。

僕は以前、とあるところでホンビノス貝を食べました。
あまり詳しくは書けないのですが、新鮮だと思って食べた感想が「あんまりおいしくない」でした。

船橋のホンビノス貝は千葉県のブランド認定もされており、かなり推していたので、結構残念だったのを覚えています。

それ以来、ホンビノス貝を口にすることは無かったのですが、松本さんにいただいたものは、全くの別物でした。めちゃくちゃおいしいのです。こんなにクリーミーで、出汁がスゴい。前に食べたのはなんだったんだろうかと思うぐらいでした。

ホンビノス

ホンビノス貝に限らずですが、どの食材でも、やはり味は違うし、鮮度も違えば、育てる人によっても変わる。同じ食材でも何通り、何万通りの味があるわけです。おいしいものもあれば、そうでないものもある。これは事実でして、最初にどっちに当たるかは実はとても大事なことだと思います。

最初においしくないなーと思ったものをまた食べようとは、よっぽどのきっかけがないと思いません。もちろん、好みやアレルギーなどもあるので、どうしてもダメなものというのはあるかと思いますが、おいしくないものを食べて、嫌いになってしまうのは本当に残念なことだと思います。

今まで何度か書いてますが、僕の両親の実家は漁師と農家。つまり、どちらも生産者。そのおかげで、僕はお米のおいしさだったり、魚介のおいしさだったりを小さな時から感じることができました。僕の場合は、生まれた時からつながりがある環境にいました(でも子供の時は、岩手じゃないところに憧れてた気もしますが)

最初にどっちに当たるかと書きましたが、どっちに当たるかを運ではなく、ある程度確実に当たるようにする方法の一つが、生産者を知ることなのかなと思っています。知る方法は様々です。僕らができるのは、ちば食べる通信の誌面を通して知ってもらうこと、そして、直接会う機会を増やすこと。

ただ、それだけではなく、生産者が伝えたいことを、よりわかりやすく、食べる側に伝えることも大事なことだと思っています。誌面の内容もブラッシュアップしていきます。来月号からまた進化します。

生産者さんと話をしていると、生産者の中では当たり前の言葉が多くあります。また、生産者は当たり前だと思っている取り組みも、実は知らない人からしたらスゴいことをしてる場合が多々あります。

僕らがやるべきことは、生産者と食べる側の間に存在する「わからない」部分を「わかりやすく」することなのかもしれないと思っています。

最近、息子にドラえもんの「たべものはかせになろう」という本を買いました。すべて平仮名とカタカナなんですが、内容は大人も知らないことばかり、めちゃくちゃ勉強になる本です。

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表紙にも書いてありますが、わかるとおいしい。その通りです。僕らのロゴにも知って食べるともっとおいしいと書いてありますが、本当に知ってほしいことばかりです。7月号はホンビノス貝、8月号は卵、9月号が梨、10月号はレンコンと続きます。ぜひ、知る機会を作ってみてください!

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