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短期的利益ではなく、長期的利益の視点を 〜ESG会計①〜
おばんでがす〜(朝読んでいる方は、おはようござりす〜)。
最近は、ぐずらもずらとTwitterで日本酒と料理の投稿ばかりしていました。仕事も一段落つきそう(??)なので、noteも更新していきます。
たまには会計人らしく。今、若干ハマりつつある、ESGと会計の関係性についた記事を書いてみます。興味のある方だけご覧ください。
今回は、会計の話に踏み込む前に、まずESGって何?という話題から。知っている方は読み飛ばしてください。
SDGs?ESG?
最近よく耳にするSDGs(持続可能な開発目標)。NHKが大プッシュしていることもあり、NHKの子ども番組をよく観るわが家では、6歳の娘をして「わたしはえすでぃーじーずがだいすき」と言わしめるほど。家には、SDGsの17項目のポスターが貼ってあったり、「防災SDGsすごろく」なるものも買ってしまいました。
今回話題にするESGとは、このSDGsの企業版ともいうべきものです。
・環境(Environment)
・社会(Social)
・企業統治(Governance)
の頭文字からなっています。
ESGの例
ESGとは、企業が、「環境、社会、企業統治」の3点に積極的に取り組んでいるかを表す概念です。これから企業を継続発展していくには、この3つの考え方が必須だと言われています。できていない企業は、今後投資家や消費者から評価されません。つまり、持続的な成長をしていくためには、この3つの要素に積極的に取り組んで行く必要があります。
この3つの例は、
E:環境
脱炭素社会、温暖化対策、海洋・水質汚染対策、再生可能エネルギー、生物多様性対策 など
S:社会
ハラスメント対策、人権対策、ダイバーシティ、ワーク・ライフ・バランス、児童労働、障害者雇用 など
G:企業統治
不祥事対策、情報開示、法令順守、企業価値向上 など
![](https://assets.st-note.com/img/1646336030749-GQpLzEgFxA.jpg)
この3つは数字(財務情報)で表現しづらいことから、「非財務資本」、「非財務情報」と言われることもあります。
なぜESGによる企業評価が必要なのか
従来、企業の評価は決算書などの財務情報が中心でした。ではなぜ、ESGのような非財務情報が重要視されているのでしょうか?
「伊藤レポート」で著名な伊藤邦雄氏の『企業価値経営』から引用します。
近年、気候変動や生物多様性、水資源、廃棄プラスチック、ビジネスと人権など企業が環境上の課題や社会的課題にいかに取り組んでいるかについての関心が急速に高まっている。この背景には、世界経済が成長する中で、地球環境や地域社会への負の影響が深刻化しており、何ら追加的な対策や措置を行うことなく、企業や個人が自由に活動を継続すると、地球環境や地域社会が破壊しかねないという危機感が共有され始めていることがある。
このことから経済活動の中核を担っている企業が環境や社会に与える影響を「見える化」し、より環境や社会に資する活動を促すことが喫緊の課題となっている。特に投資家や金融機関はそうした企業の取り組みを強力に後押ししている。そうした変化がESGやそれに関連した非財務情報に対する関心を高めている。
まとめると、
経済活動と環境保護が両立できてない
↓
このままだと地球やばい
↓
地球がやばければ当然企業もやばい
↓
企業には地球を守る指標がない
↓
なので企業が地球を守る指標をつくろう
↓
その指標を資金調達などの経済活動に反映させよう
という感じでしょうか。
地球を守る主体として、企業の他にも政府が重要な役割を果たすはずです。しかし、政府の規制だけでは限界があるのと、政府自体が残念な感じの国もあると思います。そこで企業が主体的に地球の問題に取り組み、投資家や地域などがチェックしていく、という流れです。
次回は、ESGの主要指標や、中小企業への応用などを考察できればと思います。
んでます。おみょうぬづ〜(それでは、また明日)。
参考文献
いわゆる伊藤レポート
https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/kigyoukaikei/itoreport2.0.pdf
会計関係記事は↓
自己紹介記事は↓
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