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【エホバ2世】ケンタ、めざめてしまう―脱会を決意するきっかけ

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元気ですか?

ケンタです。

ただいま出張で松山に来ています。


投稿頻度落ちちゃって反省してます。

やりたいことが多すぎる。

一日あと10時間くらいほしい。


実は、画像素材集めに時間がかかっちゃってたりして。

もしかしたら今回以降は、画像少なめでお届けするかもです。


みなさまのご理解に前もって感謝いたします(エホバ語)。


前回:

エホバに導かれるまま、高卒後すぐにパートをはじめ、月70時間の布教を行いはじめた私。

ただ、

今思えば、訓練不足だったようです。

マインドコントロールされきってなかったんですね。

欲望に忠実で、同時にとんでもなく冷静なじぶんが、
少しだけ残っていたわけです。


  • “高卒、パート、実家暮らし、月70時間の布教” これって世間的には結構やばいんじゃ…

  • これだけ時間を費やしているのに、一向に信者が増えないのはなんで?(日本の信者数は20年でほぼ横ばい・かつ超高齢化)

  • いちばん幸せな生き方をしているはずの信者にこころの病気の方が多かったり、職場内で評判が悪かったり、信者同士でよくいざこざが起こるのはどうして?

  • 信者じゃない人のほうが、本当の意味で親切に感じるのはなんで?


湧き上がってきはじめると止まらない、疑問、葛藤。

すると徐々に、

というか、

ついに、というか。


うん。耐えられなくなってきました。


新しい世界に復活する(いわゆる来世?)ことばかり目指して、
今の人生を犠牲にするような生き方に。

(学歴、職歴、資格、資産、一般の友人、仕事などに全力で取り組むことは、無駄なことだと教えられる)

毎日毎日、わりと心にくるキツい仕事を、
感情をはたらかせないようにこなす日々に。


そして月70時間、

2人組になり、時速1kmで住宅地をうろうろして、
1時間に5件くらいだけインターホンを押し、
99%の確率でなんの成果もなく、家に帰る毎日に。


ただ「エホバがよろこんでくれている」
「この活動が、さわやかな気分にさせてくれている」

と自分に言い聞かせるだけで、

計画性も、特に真剣にスキルをみがくこともない。


その退屈さと、心のよりどころの不明確さ、
自分自身の根っこの欲求や理想とのギャップに、

心が悲鳴をあげはじめました。


すると、だんだん自分の本心と行動の解離に気づきはじめてしまいます。


私の場合、

そのときにあったわかりやすいサインは、

聴く音楽がどんどん暗く、もしくは激しくなっていったこと。

↑ゴリゴリのパンクにハマったり

↑プログレのくそ重い曲ばっかり聴いてたり
 (この曲は軽め)

↑かと思えばメタルでヘドバンしたり

“自分に嘘をつくのが だんだん上手くなってゆく”

“仮面を着けた姿が だんだん様になってゆく”
 飾りたてた 言葉を 吐いては笑うよ自ら”

“どうしてなんだろう 何もかもが 憂鬱”

↑ミスチルのガチ病みソングを1日リピートしてたり


こうやって見ると、遅れてやってきた中二病っぽいですが(笑)


言いようのない怒りや不安、やるせなさ、

もしくは泣き叫びたいほどの正体不明の悲しみを、

音楽に投影し、音楽で発散しようとしていました。

(厳しい家庭だと、音楽は一切NG、こっそり聴いても監視されてたり、があるらしいです。
 そういう意味では、恵まれてました。)


そして20歳前後の頃だったでしょうかね。

ついに、禁忌を犯しました。


それが、

インターネット検索


しかも検索結果から、

  • 同じ2世の体験談

  • 教理の矛盾を指摘するブログ

  • 教団の印刷物にツッコミを入れまくるブログ

  • 脱退、もしくは排斥された人の書いたマンガ


一度開けたパンドラの箱。

閉じれるわけがありません。

もう止まらねえ!


読み漁りまくり。

本当に、ごくごく一部です。


そして実は、

オネスト井上は、


私の父です。


私より一足先にかくかくしかじかで教団組織から足を洗い、

ネットの世界で熱い作品を残し続けていただわけですね。


この世界の入り口は紛れもなく、当時熱心な信者だった父親でしたが、

出口も父親でした。

今となっては感謝感謝です。


何かマンガらしきものを書いているのは知っていましたが、

はじめてこっそり、布団の中で読んだときは、

眠れなくなったのを今でも覚えています。


夜12時くらいから読み始めたはずなのに、

止まらなくなって夜中3時。

寝れるわけなくて、4時半くらいまで目が冴えてました。


教団の雑誌に『目ざめよ!』なんてものがありますが、

(本当に洗脳から目ざめたら、全員教団から抜けてまうやろ!
 なんて、脱退組からはネタにされてます)

この瞬間、私も目ざめてしまった音がしました


ただし、20年信じ続けてきたもの、

生活の柱にしてた習慣、価値観を失うってことですからね。

しんどいときもあった。


どうやって教団組織からうまく抜け出せたのか。

幽霊部員化に成功したのか。


また次回以降のnoteで話しましょう。

今回はこのへんで。
それではまた。

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