歌には「これだけ意識すれば上手くなる」なんてメソッドは存在しない
シンガーソングライター兼ボイストレーナーのケティです。
歌の世界では、
「これさえ意識できれば」
上手に歌える、
高い声が出せる、
大きい声が出せる、
透き通った裏声が出せる、
パワフルなミックスボイスが出せる
などと言ったメソッドは存在しません。
発声や歌は、40種類以上の運動器官や神経が連動し、様々な要素が合わさったものだからです。要は、声は身体の内部の動きが音として形になったものなのです。
例えば大きい声を出したい時、お腹に力をかければ解決というわけではなく、他にも呼吸法、息の方向、共鳴、口の開き方など、様々な要素が必要になっていきます。
あくまでお腹に力を入れるということは大きい声出すために必要な要素の一つでしかなく、その他様々な要素を重ね合わせ、連動させなせればならないのです。
発声は総合点。そして発声は歌を上手くするための要素の中の一部。
歌を上手くするためには、発声に加え、音程、リズム、表現力、歌に特化した歌唱技術など、発声以上に様々な要素がこれもまた必要になっていきます。
「歌を上手くするのは簡単です!」と本当は言いたいところですが、拘れば拘るほど奥が深く難しいものです。逆に拘らなければ簡単です。
私は拘りが人一倍強い分、今でも歌は難しいなと思っていますし、難しいからこそ攻略をしたいと思っています。もう研究者のようなものです。
歌のプロである私も、未だに歌や発声は勉強中です。是非皆様もトレーナーをつけて声を鍛えてみてください。
本当に奥が深く面白いものです。
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