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インドからの帰国劇 ーインド国内編ー

日本でも連日報道されている通り、コロナの影響でインドはかなり危機的な状況にある。都市部では感染者の増加に歯止めがかからず、医療体制は崩壊しかけている。

そんな中、5月初めに外務省から一時帰国を検討するようメールが届いた。同時に各方面からも心配の声が届いた。昨年も同じように大学から帰国を検討するようメールが届いたが、留学を終えるまで1年以上あったのでインドに残る選択をした。しかし、今回は状況が状況だし、もともと留学を終える予定が7月だったこともあって、1ヶ月早めに留学を切り上げて帰国することにした。


PCR検査

帰国するのに絶対に必要な書類がPCR検査の結果用紙だ。これがなかなかの厄介者だった。

まず、出国時間の72時間以内に検体を採取しなければならない。この72時間ルールは日本だと大した問題ではないが、インドは時間が読めない国だ。インド人に5分待ってと言われれば5時間はかかると考えておかなければならない。72時間以内に検体を採取しても、検査結果が出る頃には飛行機が出発してしまっている可能性だって十分にある。

そして、検査結果は原則日本指定のフォーマットで書類を書いてもらわなければならない。インド人は面倒くさい仕事はしないことがあるので、うまく交渉しなければならない。

私はフブリという街のSDM大学病院にPCR検査を受けにいくことになった。フブリには検査ができる病院は多数あるが、即日で結果を出してくれる病院はここしかないらしい。PCR検査の受付や検体採取はすべて外で行われる。外は換気の心配をしなくていい。受付や検体採取場所はしっかり消毒されていた。

検体採取してから4時間半後、検査結果がでた。無事陰性だった。その後、日本指定のフォーマットで結果を記入してもらうよう医師に頼むとすぐ対応してくれた。

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