見出し画像

修理上がりのRolleicordでテスト撮影

年始に故障してしまい修理に出していたRolleicordをようやく使えるタイミングがあったので撮影してきた話です。

故障と修理の話はこちら。


はじめに

年始早々にお預けをくらってしまったRolleicordでしたが、戻ってきてからようやく出かけられるタイミングがあったので適当な公園に撮影に行ってきました。天気は快晴とはいきませんでしたが雨ではないし晴れ間もあったので良しとします。

今回は修理上がりということで、問題がないかどうかを確認するためにもブレやボケをなるべく避けたかったので手持ちではなく三脚に乗せて注意して撮影することにしました。

ついでに、購入してからいまだにRolleicordのレンズであるXenar 75mmの描写の理解があまりできていなかったのでその辺りもなるべく知りたいと思い、各撮影距離・各絞り値での描写を確認するべく1枚ずつ設定を変えながら撮影してみました。撮影距離は最短 (0.9m)〜3m、3m〜6m、6m〜無限遠の3パターンで、絞り値は開放F3.5と1/3段絞ったF4.0、さらにそこから1段ずつ絞ったF5.6とF8.0の4パターンで、合計12パターンになります。ちょうど120フィルム1本分ですね。同じシーンで絞り値を変化させた方が厳密な比較にはなると思いますがそれでは撮っていて面白くないのでそれぞれ別のシーンで撮っています。ただ近接のF8.0で撮りたいシーンがなかったので無限遠のF8.0だけ2枚撮影してしまいました。まあそこまでかっちり検証したいわけではないので良いでしょうということで…

せっかくなのでフィルム1本分全写真をまとめてこの記事に載せてみます。載せている順番は設定順で撮影順ではありません。フィルムはPORTRA 160です。現像は鈴木商会さん。120フィルムのスキャンデータは画素数が少ないことが多いですが鈴木商会さんは2300万画素と高解像度なのが良いですね。

テスト撮影:0.9m〜3m

F3.5

左の少し上に飛び出ているピンクの花にピントを合わせたつもりだったもののやや前ピンに…
F3.5とはいえ75mmで最短だと被写界深度は薄いですね。

F4.0

今回撮った中で一番お気に入りの写真。
二眼レフの撮影はまだまだ慣れませんが長いこと動かずにいてくれたので助かりました。

F5.6

最後に撮った1枚。近接で撮りたいものがあまりなかったのでカメラを被写体に…

テスト撮影:3m〜6m

F3.5

最初の1枚。花の色が好きな感じ。
絞り開放でも中央は十分な写りですね。

F4.0

鳥の絵の部分にピントを合わせたつもりがやや後ピンに…

F5.6

このシーンなら普通に無限遠にピントを置いた方が良かったなと…
雲の隙間の夕日のリフレクションも綺麗ではありますが。

F8.0

ピントは写真中央付近の石に。
F8.0まで絞れば水鳥にもピントが来るかと思うもわずかに届かず…

テスト撮影:6m〜無限遠

F3.5

中央付近の文字にピントを置いた気がするのですがやや手前のボートに来てました。
ピント面は絞り開放でもよく写ってますね。

F4.0

周辺はまだ甘いですが中央はとても良い写り。

F5.6

F5.6でも周辺はまだまだ甘いかなという感じですね。

F8.0

F8.0まで来ると周辺の方までかなり写るように。とても良い。
太陽が雲から顔を出すタイミングを待っていたのですが
疲れてきて待ちきれずに妥協したタイミングで…
このくらいの方があまり白飛びもせず良かった可能性もありますが。

おわりに

ということでRolleicordでテスト撮影してきたという話でした。一通り撮ってみて思ったのは、Xenarの写りは良いなあということですね。周辺四隅までバッチリとまではいきませんが、変に崩れることもなく使いやすい描写だなと思いました。ボケも悪くないですし、絞った時の遠景描写も繊細でとても気持ち良いです。これからもデジタルメインのサブカメラという位置付けにはなりますが楽しく使っていこうと思います。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?