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【海上輸送 Part③】海上運賃、海運同盟に関する要点整理🚢:貿易実務検定C級対策 No.32

今回は、海上輸送における
海上運賃、海運同盟に関する
諸論点をまとめていきます!

具体的には、定期船の運賃
海運同盟と計算方法など
検定試験で出題される傾向がある論点
について、一緒に学習していきましょう!

貿易実務のエキスパートを目指したい🔥

私が挑戦する貿易実務検定®
貿易に関連する自分の実務能力・知識が
どの程度のレベルにあるのかを客観的に
測り証明することができる検定です。

実際に、商社・メーカー等においては
勤務年数ごとに貿易実務検定の各級合格が
必須となっている企業もあるそうですね👀

貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等を
お考えの方、インターネットによる個人輸入を
行う方や国際舞台で活躍を目指す方にとっても
「貿易実務検定®」は幅広く活用できますので
活躍のチャンスが広がるのではないでしょうか?

きっと私たちの生活に密接な「貿易」実務に
対する知識を身につけることで
これからの人生における選択肢も増え
もっと有意義なものになることでしょう


私も2024年4月から商社へ勤務する予定ですので
貿易実務のエキスパートを目指していきたいです!

そして、私の将来的な理想像である
「世界と日本を繋ぐ架け橋のような人財」を
体現できるように努力していきたい
と思います🌏

まずは、初級レベルの該当するC級の取得
目標に、コツコツと勉強して参ります🔥

最終的には、B級、そしてA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!

※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や
簡略化した点が若干ありますが、その点に
関しましてはご了承ください🙏

これからnoteでアウトプットするなかで
皆さまに「貿易実務」の魅力を
お伝えできたら幸いです!
ぜひ、最後までご愛読ください📚

前回のお復習い💖

定期船(Liner)の運賃

海運同盟の定期船においては
海運同盟の定めた運賃率
タリフレート(Tariff rate)によって
定められているのです💴

ここで、海運同盟:Shipping Conference
とは、船会社が協定して運賃表を作り
多数の輸送需要に対応するための協定で
一種の国際カルテルに該当します👀

なお、海運同盟は協定内容のうち
最も重要な運賃に関するものが多いので
別名「運賃同盟」とも呼ばれています。

なぜ、このような海運同盟によって
定められたタリフレートが使用
されているのでしょうか?

それは、定期船(liner)の航路は
1社のみが就航しているわけではなく
数社が参加しています👀

しかし、多くの輸送需要に対して
複数の船会社が、個別に対応していたら
定期的かつ安定的な配船ができなく
なってしまいかねません💦
加えて、船会社同士で運賃をめぐって
競争が激化してしまう懸念もあるからです。

そして、何より海運企業は船舶等の購入に
多額の投資を行って、貿易の発展に寄与して
いるという公共的性格
を有しています。

しかし、その反面、不況などの影響を
相対的に受けやすいという産業の特殊性
が考慮された結果、このような海運同盟
が認められることになったと言えます。

なお、海運同盟に加入している
船会社および船舶のことを同盟船
と呼びますが、これらの中には
同盟に加盟せず海上輸送をする会社
すなわち、盟外船(Outsider)
も存在します。

ここで、盟外船(Outsider)の特徴は
海運同盟の規定に拘束されず
独自のルールや運賃表(Tariff)を決めて
運行している
点にあります👍

海運同盟の運賃🧮

以下では、海運同盟の運賃
に関する諸論点をまとめていきます!
まずは、タリフ・レートから
一緒に学習していきましょう👍

タリフ・レート(Tariff Rate)

これは、上述のとおり
海運同盟が定めた運賃率です。

同一地域内を定期的に配船している
船主が組織している海運同盟は
商品あるいはコンテナごとに
どの荷主に対しても同一の運賃を
提供し、その安定化を図っています。

また海運同盟が公表するタリフ・レートでは
運送される貨物を品目別に細分化し
主要港間の基本運賃(Base Rate)
決められています💴

バース・ターム(Berth Term)

ここで、バース・タームとは
このような基本運賃に
船への貨物積込み、および
船からの荷卸費用が含まれている
という運賃体系といいます📝

ライナー・ターム(Liner Term)

なお、定期船(Liner)の場合は
用船契約のそれとは特に区別し
「ライナー・ターム(Liner Term)」
と呼ばれることがある点は
インプットしておきたいですね💖

そして何より、基本運賃は
重量や容積に対する運賃率ではなく
従価建て(ad valorem)や
コンテナ単位など、さまざまです。

いずれにしても、定期船の運賃は
特定航路を除き、米ドル建ての
基本運賃に割増運賃および諸費用
を加えた金額
になります💵

海運同盟と契約運賃制✨

盟外船に荷主を奪われてしまうことを
防ぐために、海運同盟は"運賃繰戻制"
(Deferred Rebate System)
といった
荷主引留め手段を講じています。

ここで「運賃繰戻制」とは
一定期間(通常は4ヶ月)同盟船のみを
利用し、さらに次の一定期間にも
同盟船に船積みした場合において
前の一定期間に支払った運賃の一部を
返戻(へんれい)するという制度です👀

支払時期のルール

運賃の支払時期は、海運同盟のルール
によって2つに決められています👍

(1) 運賃前払い(Freight Prepaid)
船積完了直後に直ちに支払う方法で
船荷証券(B/L)上には
"Freight Prepaid"と表示されます。
※インコタームズとの関連
CFR, CIF, CPT, CIP が
運賃前払いとなります📝

(2) 運賃後払い(Freight Collect)
貨物が輸入地に到着後支払う方法です!
ただし、後払いを認めていない国が
ありますので、その点は要注意です。

※インコタームズとの関連
FOB, FCA が
運賃着払いとなります👀

本日の解説はここまでとします!
次回は、用船契約の運賃
メインにアウトプットしていきます👍

貿易実務の知識を包括的に
インプットできるように
関連付けながら学習しましょう💖

なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。

英語の学習にもなりますので、勉強するモチベーションがとても高まりますね✨            

おすすめマガジンのご紹介🔔

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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