【円高の防衛ライン🔥】「日本の為替介入の分析」:経済論文解説 No.8
Introduction:卒業論文にはこだわります💛
私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍
何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました
これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍
論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います😥
だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います
私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖
今回の参考文献📚
今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍
『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003
前回の内容📖
過去の為替介入の概観:Part④
「温故知新」という言葉があるように
歴史や過去のデータから
現在の知見に活かしていくことは
何事においても大切であると思います🧡
④引き下がる「円高の防衛線」
防衛線ということでは
1995年、春期が最もハイライトされます
1995年に入ると、1月から4月にかけて
為替レートが100円前後から80円台前半まで
急激な「円高」が生じました
この円高に対抗するように
ほぼ、毎日円売り介入が実施されました
1991年からは、円安トレンドを抑制するために大規模な円買い介入をしていたのに対して
たった3年で、このような逆転現象が起こる
ということも非常に興味深い点ですね📝🙄
1995年2月17日は、1ドル97円であり
この局面において最初の
「円売り・ドル買い」介入が実施されました
そして、同年4月18日の82円での介入まで、合計34回、総額2兆2940円億円にも及ぶ介入が実施されました
しかし、着目すべき点はこれだけの介入を
継続的に実施したのにも関わらず
円高圧力を抑制することができなかった
ということなのです😇
短期的な為替レートの決定理論によると
金利平価の関係なのか、どうかアメリカ経済の動向も一緒に考えなければ説明がつかない問題ですね💦
間違いなく日本だけの経済情勢だけを見ることはナンセンスな考察です
1995年3月は、90円の為替レートをめぐって
市場と通貨当局との攻防がありました🔥
3月の為替市場営業日は、23日間でした
※東京休場の春分の日も海外は開場しました
なんと、この23日間で
「21日」も介入が実施されたのです
1995年3月2日には、1ドル96円台
翌日の3月3日には、95円台のレートであり
日米通貨当局が協調することによる
「同時介入」が実施されているのです
しかし、この同時介入は功を奏しませんでした
週明けの3月6日には、93円台
そして同月13日には90円台にまで
円高が進行してしまうのです😅
日本とアメリカ間との経済状勢におけるパワーバランスがあったということが想定されますね
この間、日本の通貨当局は
ほぼ毎日介入を繰り返し
円高トレンドを食い止めようとします
この期間の為替レートは、88円から90円の
狭いレンジで推移することになります
また、この3週間の介入の合計額は
1兆3393億円にも達したのです
このデータなどから考えると
90円を大きく超えて円高になる
(円が増価する)という事態を防ぐように
介入が実施されていたように思います
しかし、通貨当局は90円を超えた円安基調に反転させるだけの大規模かつ思い切った介入を実施するという政策意思決定はなされなかったと総括できるのです💝
今回の解説は、ここまでとします🙏
私が卒業論文執筆において取り上げる
24年ぶりの「円安是正」介入は本当にレアな経済政策
ということを再認識できたような気がします💖
私の研究テーマについて🔖
私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝
日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)
経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します
だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています
決して学部生が楽して執筆できる簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています
ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥
本日の解説は以上とします
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように努めてまいりますので、今後とも宜しくお願いします🥺
マガジンのご紹介🔔
https://note.com/kens_reading1/m/mf1165c0b0cee
https://note.com/kens_reading1/m/mf5d541e6f8df
https://note.com/kens_reading1/m/m060f6cf44857
こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています
今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご愛読いただき誠に有難うございました!
https://note.com/kens_reading1/n/naa75dd7b17f1
あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏
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