研究開発職種のための「サテライトLabo」を作りたい!
こんばんは。
なかなかnoteを定期的に更新するのは難しいが、外出自粛要請で暇ができたので、久々に投稿しようかと。
近頃は新型コロナ対策のため、絶賛在宅勤務をしている。。
私は研究所で働く実験職の人間なので、できる仕事内容は限られ、正直在宅勤務は辛く、1日でも早く事態が収まることを願う日々だ。。
それでも、やはり現場で働きたい。そう思っている人は、私だけではないはず...!
近頃はテレワークやサテライトオフィスなど、PCとネット環境があれば働ける職種の人には、新たな選択肢として「働ける場」が設けられている。
一方で、工場や研究所など、特定の場所でしかできない仕事の場合、在宅はおろか、サテライトオフィスなどは存在しないのが現実だ。
研究開発職でも、サテライトオフィスのような場を作ることはできないのか...
今回の記事では、研究開発職種のための「サテライトLabo」という私が頭の中で想像した仕組みについて、まとめてみました。
サテライトオフィスの目的とは
これは私の見解だが、サテライトオフィスの目的として
・自社オフィスに行かなくても仕事ができること
・自宅から近い場所で働くことで通勤時間の短縮
・通勤電車の混雑緩和
といったようなことが挙げられるだろう。
このような場所を研究所のために新たに作れば、問題解決になりそうだが、特別な機器や装置を用意する設備費や土地の確保を考えると、新しく場を作ることは困難である。
しかし、サテライトオフィスで働くことができている職種があるのは、自社オフィスとサテライトオフィスに完全に一致せずとも、共通したものがあるからである。
例えば、デスク、椅子、Wi-Fi、電源などといった、比較的どこでも準備できそうなものがあるから、代替した場所で仕事ができるのである。
逆に言えば、研究所にあるようなものと共通したものがある場所であれば、サテライトとして利用できるのではないだろうか。
研究所の設備はだいたいどこも共通している
大学から企業の研究所で働くことになって1年が経って思うのは、研究室の設備は企業も大学もだいたい似ているということである。
私はバイオ専門なので、その観点から共通項をあげると
・実験台、ピペットマン
・細胞培養装置、クリーンベンチ、インキュベーター
・PCR機、シーケンサー
挙げたらキリがないが、これらは「デスク」や「電源」などというような共通しているアイテムであり、メーカーは違えど、機器としては同じものを利用しているのである。
おそらくこれはバイオ以外の専門にも当てはめることができるであろう。
つまり、私が言いたいことはこうだ。
自社の研究所でなくとも、自宅に近い他社の設備や大学の研究所の設備を利用できる仕組みがあれば、サテライト的な働き方ができるのではないだろうか?
「サテライトLabo」という仕組みを作りたい
これは、自社の研究所に行かなくても、自宅の近隣の研究施設を利用して実験ができる仕組みである。
流れとしては
①自宅周辺の研究所一覧がマッピングされていて、選択後に使用予約
②自社からサンプルを持ってきて、選択した施設を使用して実験が可能
(出入りには、使用予約時に発行されたQRコードやIDを利用)
③得られたデータを自社PCに転送、また処理後のサンプルを自社へ配送
このように利用できることを想定している。
また、この仕組みがあれば、以下のような問題が解決できると思う。
子供の送り迎えがあるが、自社の研究所だと遠くて不便である。保育園の近くに大学があり、そこで実験ができればすぐに迎えに行くことができるのに...。
電車の運転遅延や運休により、自社の研究所に行くことができない。迂回することもできないが、自宅から移動できる距離に他社の研究所があるため、一時的にそこを利用させてもらえないか...。
また、今回のコロナ対策でもあるように、オフピーク出勤の一環として、電車を利用しないで近くの研究所で一時的に実験が可能になれば、電車の混雑緩和にも繋がるだろう。
しかし、実現させるためには多くの課題はある。
・同じ設備を保有している企業や大学の協力と承認が必要
・サンプルの流出を厳重に管理すること
・社内秘などの情報管理、コンプライアンスの問題
全ての設備を利用可能にする必要はなく、共用に使える設備やスペースを限定したり、会員登録制にして管理するなど、解決手段はいくらでもあるだろう。
導入には時間がかかることかもしれないが、働き方の新たな手段として、実現できれないいなと個人的に思っている。
企業同士や大学など、もっと手を取り合ってできることはたくさんあると思う。部分的に産官学連携など行なっているけども、もっと大体的に行うべきだ。
在宅勤務しながらぼんやり思ったことを、まとめてみました。
共感してもらえる人がいたら、ぜひディスカッションしたいです。
ありがとうございました。
ケニアPでした。
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