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個人開発をオススメする理由

はじめに

こんにちは、kenmaroです。

普段は技術記事などをキータで書いていたり、

twitterで個人開発について言及したりしています。

たまに技術以外のことをnoteに書く活動をしています。


この記事の内容

この記事では、私が約9ヶ月ほど継続した個人開発で学んだことと、
その経験からみなさんにも個人開発をオススメする理由について書いていきたいと思います。


忙しい人のために


個人開発は、

アイディアを具現化を通して多くのことを主体的に勉強できる

ビジネスモデルやマーケティングを勉強する良い機会になる

高速なプロトタイプ作りの感覚が身につき、マネジメントもできるようになる

という観点から、やってよかったと思っていますし、これからも続けようと思っています。


概要

私は個人開発を昨年の9月位からハッカソンをきっかけにスタートしました。
紆余曲折あった気もしますが、「YorimichiApp」というアプリをiOS, Android の両方でリリースすることができました。
リリースができたということで、ファーストステップとしては一区切りついたように感じています。

その期間の中で個人開発はとても楽しく、勉強になることばかりだったので、
現在私はエンジニアの方達に個人開発をおすすめしています。

個人開発を通して得られるものは大きく3つのことがあると思っていますが、それをこれから書いていきたいと思います。

まず、我々の個人開発の遍歴について少しだけ書かせてください。


初めての個人開発遍歴

ハッカソンは数人のチームで参加をしました。
大会では24時間の時間制約の中で開発を行い、成果物としてiOSアプリ(のモックアップ)を発表しました。

その後、アプリのリリースを目指し、2ヶ月ほどアプリの開発に取り組みました。
ハッカソン自体は5人のチームで出場したのですが、
 2ヶ月の本格的な実装は基本的に1人で行いました。

モバイルアプリ開発においては全くの初心者だった私は、とりあえずiOSアプリを作るために、Swiftと言うネイティブ言語を使うことを選択したのですが、最初はかなり大変でした。

ハッカソンのときにはほとんど基本がわかっておらず、かなり微妙な実装してしまっていたことに気づいたので、最初からスウィフトを学び直すことにしました。

Udemy のランキングサイトに転がっている教材の中でInstagramなどのクーロンアプリを作っている教材を使い、1ヵ月ほどプロの講師のコーディングを真似て大体の基礎を身に付けました。

その後、自分たちのアプリの開発に着手し、約1ヵ月から1ヶ月半位経った時に初めてApple Storeにリリースをすることができました。

リリース後はiOS版のアップデートと並行し、アンドロイド版の開発を開始しました。
開発のためにKotlinと呼ばれる言語を使ってアンドロイドアプリの開発に取り組みました。
せっかく少しiOS開発に慣れてきたところだったので、ここでまたKotlinを用いたアンドロイドアプリ開発にスイッチしなければならなかったのは結構しんどかったです。
ここでも、同じようにクローンアプリを作る教材をまずは完コピすることで開発の基礎を身につけ、その後に自分達のアプリ開発に注力しました。

 5ヶ月かかってしまった理由なのですが、1つはiOSのアプリのアップデートも並行して行っていたこと、アンドロイドアプリの開発に時間をそこまでかけれなかったこと、あとは単にサボってしまった期間があったからでした。このようなモチベーションが下がった時期には、チームの仲間と話してモチベーションをもらいました。
当初の計画より1ヶ月半くらい遅れて、なんとかリリースまで漕ぎ着けました。

アプリ開発のアップデートでは、
コーディングだけではなく、収益化を考え広告を入れたりプッシュ通知を入れて、
なるべくユーザに戻ってきてもらったりする工夫を実装しました。
アクティブになってもらったりするための工夫等を考えたときに、
コーディング以外の作業というのが案外大変で、慣れるまでに時間がかかりましたし、
iOSはApple、AndroidはGoogleのプラットフォームの上で設定をする必要があり、最初は慣れずに手間がかかりました。

そんな中でリリースと言うことを達成することができました。
約半年前までは全くアプリ開発について知識がない状態から、
半年かけて2つのネイティブ言語を使ってiPhoneとアンドロイドの両方のアプリをリリースすることができました。

以上が大体の私の個人開発遍歴になりますが、
この中で私が個人で非常に勉強になったと思うことがいくつかあり、
それらの観点から個人開発をお勧めしています。


アイディアの具現化を通して多くのことを主体的に勉強できる


1つ目は、自分のアイディアを具現化できる素晴らしい機会だと言う事です。

個人開発は数人のチームか、
もしくは完全に1人でどのようなアプリがあればいいかと模索するところから始まります。
それを実際にユーザが使えるものとして提供するまで、基本的には全タスクの責任を負うことになります。
良くも悪くも、全て自分でやるしかないわけです。

ここで、自分でアイディアを考える工程も楽しいですが、
アイディアを出して何もやらないで終わってしまうのではもったいないですし、意味があまりありません。

実際に個人開発することでそのアプリを世の中に出してユーザの反応を見たり実際にそれでビジネスを始めたりするような事に価値があると考えています。

僕がたまに見ているYouTubeの中にテックリードと言うチャンネルがありますが、その人もイクセキューション、つまり実際に時間を投下して動くものを作る大切さと言う事についてよく話しています。
下に動画貼っておくので英語が得意な方はぜひ見てみてください。
これの5分22秒あたりからの話です。


要約すると、いろんな人が「ミリオンダラーアイディア」と呼ばれる、素晴らしいアイディア、
つまりもしかしたら成功するかもしれないアイディアを持っているにもかかわらず、
その中のほとんどの人がそれを具現化できずに終わってしまうということです。

ほとんどのアイディアは居酒屋の中とかバーの中で夢のように語られ、
みんなそれを話すだけで満足して、実際に行動できる人は少ないです。

エンジニアであればそのアイディアを実現できるスキルを持っているはずですから、実行するべきなんです。

また、仮に開発を始めたとしても、
それをやりきれる人が本当に少ないと言うことも言及されています。

特にこの動画の中でもあるのですが、最後の10%は1番開発の中できつい10%と言うところにすごく共感しました。

大体の実装が終わったように感じ、
あと10%位の工数が残っているだろうと思っていた時に何かバグが発生し改修をしなくてはいけなかったり、
想像以上の時間を使わないといけないような場面に何回も出くわしました。
また、実装は完全に完了したのにも関わらず、リリース用のディベロッパーアカウントを発行するところで思いもやらぬエラーになり、Googleの担当者とやり取りをしなければならなかった時など、非常に辛かったです。

そのような時に最後の10%をやり抜くところが1番大事なところでしたし、
そこを乗り越えてアプリをリリースできたので、達成感が押し寄せ、自分の自信にも繋がりました。

このように、確かに大変なこともありますが、
個人開発によって新しい技術を学び、アイディアを実現するという体験はやはりとても楽しかったです。


ビジネスモデルやマーケティングを勉強する良い機会になる

2つ目は、ビジネスモデルやそれを達成するためのマーケティングや、
PR等について自分でしっかりと勉強する機会となるからです。

せっかく作ったアプリであっても、知られる機会が少なかったり、
ユーザ数が少なければやっている方としてもモチベーションが上がりにくいです。

結果として、自分が好きで作っているものなので、主体的にどうやったらもっと多くのユーザに知ってもらえるかとかをいろいろ考えることになります。
結局のところそれがマーケティングの本質であり、
どうやってPRするかというところを主体的に考えられるというのが個人開発のすばらしいところだと思います。

自分の目標としたいビジネスモデルでの収益があったとして、それを実現するためにはどのくらいのユーザがいるのか、
そのユーザに毎日使ってもらうためにはどのくらいダウンロードされる必要があるのか、
そしてその数ダウンロードしてもらうためにはどのくらいの人にこのプロダクトを知ってもらう、
つまりリーチする必要があるのかと言うのは簡単な計算で見積もることができます。

そのような時にやはりマーケティングとか、
自分のSNSや友達のSNSを使ってリーチしていくわけですが、
そこでインフルエンサーの凄さだったりとか自分のSNSアカウントをもっと良くして発信できるようにしようとか、いろいろ考えます。

私も、Twitter等は個人の知っている友達をフォローする位の使い方しか今までしてこなかったのですが、
個人開発を通して、自分の興味のあるコミュニティーの人を積極的にフォローしたり、ツイート数を多くしたり、
色々と思ったことをつぶやいてみたり発信することを通じ、
フォロワーをちょっとでも増やして発信力を上げようと前向きにSNSを活用できるようになりました。

と偉そうなことを言っていて、私たちのアプリも収益化ほとんどできておらずほんとに小さな収益しかまだ出せていないのですが、
これからこの経験などを生かしてもっとこのアプリをのばしたり、他のアプリでもっと良いビジネスモデルを考えられるような活動を続けていきたいと思っています。


高速なプロトタイプ作りの感覚が身につき、マネジメントもできるようになる

最後に3つ目は、高速のプロトタイプ作りについての感覚が身に付き、そして大体の開発にかかる工数などを経験として把握できるようになると言う点です。

小さい希望のアプリだったとしても、リリースをする位のアプリを開発しようとすると、なかなかのつまずきどころがあったり、工数がかかったりします。

個人開発においては、モチベーションが続く限り続く間になるべく早くプロダクトを作ってリリースまで持っていくことが自分の中では重要だと思っています。

なぜなら、もし開発に1年とか期間がかかってしまうのであればその間自分の時間を取り続けると言う事は結構難しいと思いますし、
その中で仲間が抜けていくかもしれないですし、モチベーションを保つのが難しく結局リリースできずに終わってしまうことが多い、というよりほとんどだからです。

その意味においても、個人開発は高速のプロトタイプを作るとても良い機会です。
その中で先ほども申し上げた通り新しい技術だったり、アイディアをプロダクトにする体験であったり、
マーケティングやビジネスモデルについて考える勉強する機会が手に入ります。

以上を考えると、個人開発は短期間ですごく成長できる機会だと思っています。

さらに、一度自分で開発を進めたのであれば、
大体どのどこにどういう工程が発生してそこにどのくらいの工数が必要なのか、を経験を持って大体把握することができるようになります。

したがって、次何かを作りたいと言うときには、他の仲間に指示を出したりとか、誰かにアプリを作ってもらったりとかそれをマネジメントするようなことも経験を通してやりやすくなっている気がしています。

このマネジメント力と言うのは例えば実際の仕事でもいけると思いますし、
次に個人開発のアプリを再度作る時にも大きく役立つと思っています。

この3つの点から私は個人開発を非常にお勧めしています。


最後に

長々と書いてしまいましたが、
皆さんも一度個人開発を通して、
自分がアイディアとして思っているアプリだったりウェブサイトだったり、
居酒屋であったらいいのになぁとかこれ俺作ったらいいと思ってるんだよね、でもいまだに何もやれていない
というアプリを、
自分の手で実現してみてはどうでしょうか。

また、コーディングについて自信がない方とか、全くやったことがない方で個人開発をしようと思っている方はどうしてもエンジニアのサポートが必要です。
そのエンジニアリングサポートと言う点でも何かもしかしたらお手伝いできることがあるかもしれないので、
もしそのような方がいらっしゃったら気軽にご相談お待ちしております。


今回はこの辺で。

kenmaro


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