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教育業界の指導者がサッカー日本代表を見て思うこと

昨年度の中学受験の指導が終わる頃以来、全く記事を投稿しておりませんでしたが、かねてから書こうと思っていたスポーツと受験の関連性を題材にするにはもってこいのタイミングということで、久しぶりに筆を執ることにしました。

とはいえすでに受験本番がスタートしている生徒も多く、授業の準備に時間を割く必要もあるため、語りたい内容は山ほどありますが小分けにして投稿することになるかと思います。

躍進を続ける日本代表の次の試合は、一人ひとりの選手にとっても人生最大のターニングポイントになる可能性があります。世界的な注目の大きさから考えても、この試合によって人生が変わる選手もいるはずです。

そんな日をどのように迎え、どのように戦い、どのような結果となり、そして今後どのような道を歩んでいくのか、スポーツを生業にしている方々はまさに生き様を我々に見せてくれています。

私はアスリート達のその部分に最大限の敬意を持ってスポーツを観てきました。子供の頃からそうであることは以下の記事でも語っている通りです。

サッカーに関しては試合を全て観るのは無理な話ですが、試合結果等は細かく追いかけており、国内のJリーグはJ1、J2、J3まで、海外ではイングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス、ポルトガル、オランダ、スコットランド、ベルギー、このあたりのリーグに関しては常に気にかけています。


今回のワールドカップにおいても選手やチームスタッフの方々の生き様を有り難く見せてもらい、そこから得たヒントを私自身が活かしていくことになることでしょう。

また今回のワールドカップの結末がどうであれ、普段サッカーに興味がない方でも、ここで活躍した選手のことは記憶に残ることと思います。

この先の彼らの様子やワールドカップ時の経験談には注目してほしいところです。

私は子供達を指導する際に常々伝えていることがあります。

「自分をレベルアップさせる材料は身のまわりに山ほどあるよ」「テキストだけが学びの材料じゃないよ」と。

ワールドカップにおいても、人生を懸けた戦いに立ち向かう人の姿、そこまでの準備をする姿、戦いの後の姿、また選手を周りで支える人の姿を目にすることができます。

そこから多種多様な気づきが生まれ、今後の自分を助ける学びにつながるはずです。

たかがサッカー、たかがスポーツという見方もあるでしょうが、何かと真剣に向き合う人間の姿、それはこの上ない教材になり得るものだと思っています。

そこがスポーツというエンターテインメントの真の価値でしょう。

スポーツには瞬間的、刹那的な感動だけでなく、長い時間をかけて味わえる感動もあります。私が長年スポーツに惹かれているのはその部分であり、教育業界の指導者として味わえる感動も同様の部分があります。

個別指導という性質上、長期にわたって苦楽を共にしていくような指導になることも多く、教え子が合格をつかむことが嬉しいのはもちろんですが、そのような喜びだけではなく、失敗や挫折を乗り越えて成長していく姿を見るのも本当に感慨深いものがあります。

今年度の教え子もこれからどのような姿を見せてくれるか、短期的にも長期的にも期待は膨らみます。


ワールドカップもここから決勝トーナメント。勝った国の選手は栄光に近づき、負けた国の選手は戦いの場を去ることとなり、歓喜と悲哀のコントラストはより一層大きなものになってきます。

また、ワールドカップで辛い思いをするのは負けた国の選手ばかりではありません。

ワールドカップの本大会までたどり着くことなく予選で敗退してしまった国の選手、怪我やコンディション不良、様々な巡り合わせで選考から漏れてしまった選手も数多く存在します。ワールドカップに出られなかった選手達の今後も注視せずにはいられません。

サッカー選手をはじめとしたアスリートの方々は、栄光と挫折、賞賛と非難の繰り返しの中で競技生活を続けておられます。

試合以外の時間でも戦い続けるアスリートに敬意を抱きつつ、今後も私自身が生きていく上での何らかの糧にさせていただくつもりです。


指導者としての立場からすると、教え子への敬意を抱くことも日常茶飯事です。

勉強の好き嫌いに個人差はあるものの、それぞれの形で目標に向かって成長していく姿には頭が下がります。

私もその姿に刺激を受け、教え子達の力を最大限に引き出すこと、将来への可能性をできる限り広げることを常に意識して指導にあたっています。

時には勉強とは関連が無さそうな題材を授業内で扱うこともありますが、必ずその子の成長にとって重要であろうことを話しているつもりです。

すでに何人かの生徒の授業において、このワールドカップにまつわる話をしました。

地政学、民族学、社会学、心理学など様々な切り口から語ることができ、国語や英語の文章を読むにあたっての予備知識として役立つことでしょう。


まずは次のクロアチア戦、日本代表の方々には悔いのない戦いをしてほしいと思います。

そこから生まれる「学び」がサッカーだけでなく様々な分野で活かされていくことも期待しています。




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