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「ヘルスエデュケーション(健康教育)」とは何? なぜ私が広めたいか?~子どもに将来のかけがえのない財産である健康習慣を身に着けさせるために~

皆さん、「ヘルスエデュケーション(健康教育)」という言葉を知っていますでしょうか? ググると出てきます。ヘルステック等は、聞いたことがあるかもしれませんが、馴染みのない言葉ですよね。この言葉の定義は、子どものときから自分の心と体をよく観察する習慣を身に着け、どうしたら元気に楽しく生きられるかを自分で考えて実行するための教育です。私が少し自分でアレンジした定義づけです。健康を決めるのには、遺伝的と環境的要素の2つがありますが、遺伝は変えられないので、ヘルスエディケーションは環境的要素の改善に重きを置いています。

子どもの習い事には、英語、プログラミング、ピアノ、水泳、学習等、多岐に渡っていますが、ヘルエデュケーションはなさそうです。健康はすべての土台になるのですが、なぜ、ないのでしょうか? まず、ヘルスエデュケーションは、短期的な評価が難しいです。学習だったら、テストの点数が上がったとか、ピアノだったら、あの曲が弾けるようになったと、効果がはっきりわかります。ヘルスエデュケーションの場合、やって効果があるかよくわからないし、「自分の子は大丈夫」という気持ちがあるのかもしれません。病気になってみないと、健康の大切さに気付きませんよね?かと言って何すればいいのかわからないかと思います。でも、三つ子の魂百までということわざがありますように、小さいうちから良い健康習慣を身に着けることは、長期的に見れば、かけがえのない財産になります。私自身も子どもがいるので、本当の教育熱心とは何か考えさせられます。

体の病気は、ある程度大きい幼児になれば、高齢になるまでかかりにくくなる傾向にあります。(病院は高齢者が多いですよね。)とは言っても、若い人も心と体の病気になることがあります。例えば、心の病気になったときに、自分から誰かに助けを求めて、回復させるのもヘルスエデュケーションの重要な役割です。心の変化を観察して、自分なりに解釈して、アクションを起こせるようにしてほしいです。体の健康の方も、高齢者になって急に具合が悪くなったように見えますが、若いころからの積み重ねです。若い頃は、無理しても無理が聞くので、ついつい気づかないですが、後でガタが来るという話を聞いたことがあります。私も通院したときに病院の人から言われました。統計をとったわけではありませんが、高齢者になっても生き生きしている人は、若いときから健康管理をしっかりしていたように見受けられます。私の祖母は、私が小さいときから食べること、寝ることに人一倍気を遣っていました。その祖母は90歳を過ぎても、合唱に絵など、元気に楽しく生きています。健康は貯金のようなイメージを持っています。健康はお金で買えないときがあり

では、私がなぜヘルスエデュケーションを広めたいのかというと、公私の経験から命の大切さを知ったからです。私は医療業界に10年以上従事していて、多くの患者さんや医療者を見てきました。仕事で病院に行くと、MRIで赤ちゃんが泣いていることがあります。赤ちゃんが、あんな大きな音がする、閉ざされた所にいるのかと切ない気持ちになります。手術室に向かう小さなお子さんを不安そうに見つめる親御さんを目の当たりにすることもあります。また、私生活では、自分と同世代の人が病気や自殺でなくなっています。とても悲しい気持ちになります。若い人のがんは進行が速いと聞きます。遺伝的要素もあるでしょう。そんなとき、命は尊く、生きていること自体に価値があることを強く感じます。どんなに気を付けていても、病気・怪我をすることがあります。人によって、健康レベルが違うのは仕方ありません。それでも、全ての子どもが自分の心と体に関心・興味を持ち、ある程度の年齢になったら、自分で異変・違和感に気づき、対処して、元気に楽しく生きてほしいです。

子どもにヘルスエディケーションをすることで、親自身も手本を見せるために、健康習慣を身に着けて、親自身も元気の楽しく生きられる確率が高まります。親としても子どもの成長を見守りたいですし、自分自身も人生を長い間楽しみたいはずです。親が健康でい続けると、子どもは嬉しいはずですよね。健康習慣で大事な食事、睡眠は、家で行われます。子どもの健康に関しては、親が与える影響が大きいです。子どもの心の病気に対処できるのも親です。子どもの健全な成長には、親のヘルスリテラシーとコミュニケーションが必要不可欠です。習い事は教えられないかもしればせんが、健康は教えられます。

ヘルスリテラシーは、信頼できる人やサイトからの情報収集、自分と子どもの日々の観察、そしてもしものとき、どうしたらよいかを考え、準備することで身に付きます。まずは、自分と子どもの心と体に関心を持ってほしいです。情報については、鵜呑みにせず、自分で深く考えて、わからなければ、医療者でも誰でもこの人信頼できると思える、複数の人に相談してみてください。ネットは玉成混交であること、是非頭に入れてください。自分の心と体の異変は自分が一番わかることを改めて認識してほしいです。

私が発信するブログは、「こういうやり方もあるのかあ」、とか、「試しにやってみるか、ダメだったら、他の方法を考えるかあ」、と軽い気持ちで読んでほしいです。私も無理なく楽しく実践できる取り組みを伝えることを目指します。育児系のサイトには、多くの情報が載っていて、情報疲れするという親御さんの声を聞きます。様々な情報が飛び交っていて、どれを信じてよいかわからないですよね。あるべき論に囚われて、子どもに無理やり押し付けてしまったり、自分自身が疲弊するのは絶対に避けなければいけません。東京大学院教授で発達心理学が専門の遠藤利彦教授が「育児はほどほどが一番」とあるテレビ番組で言っていました。それなりにやれば、いいのだなと解釈しています。ほどほどは、難しいのですが、頑張りすぎないと思ってください。何をするにしても、頑張りすぎるとその時は馬力を発揮しますが、長続きしません。私も「ほどほど」「それなり」をモットーにしていきます。親が変な方向に行ったり、疲れてしまうと、育児どころではなくなっていまいます。ヘルスエデュケーションをほどほどにすることが、親子の絆を深め、幸せに生きるためのインフラができると信じています。これからもよろしくお願いします。



子どもも大人も健康な生活を送られるメソッドを開発しています。メソッドの5原則をお伝えします。皆さんも「楽しく」学んで、子どものうちから健康意識を高め、人生100年時代を楽しく元気に生きませんか。よろしくお願いいたします。