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健康にはタイムラグが生じる!?

このnoteでは、医師や管理栄養士などさまざまな職種の人がそれぞれの視点から「健康経営」について情報発信をしています。
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こんにちは。管理栄養士/フィットネスインストラクターの小山千尋です。

皆さんの周りでも新型コロナの状況に少し変化が出てきた感があるでしょうか!?
わたしの周りでは、少し動きが出てきた様子で、先月は久々に色々な場所で様々な方とご自身の健康のこと、お身体のこと、お悩みについてお話を聞かせていただく機会をいただきました。

そんななか、職種も働き方も環境も全く異なる方々に対して一人一人どのように導いていくのか??という質問をいただきましたので、
今回は、健康経営の事業をすすめる時にベースにしている
”ライフステージWellness学”についてお話せていただこうと思います。

1.ライフステージとは

 ライフステージとは、人の一生における加齢にともなう変化を いくつかの段階に区切って考えるもので、その各段階のことを指します。
段階の区分や言い方に多少の違いはありますが、医療の分野では、乳幼児期、学童期、青年期、成人・壮年期、高齢期と、誕生から成長発展の過程をベースに区分しています。

2.”Wellness学”の3つの領域

 ライフステージWellness学は、「身体学」「食事学」「心理学」の3つの分野に分けられます。これは、健康の3要素が「運動・食事・睡眠」であることと似ていますが、大きく異なるのは、分野ごとに考えるのではなくホリスティック(全体的)に捉えるということです。
なぜなら、いまある現象にはタイムラグがあるからです。

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身体の不快や痛みは、1秒前、1分前、前日、1週間前、1年前…10年前に生じた何かが原因になっています。しかし、そこにはタイムラグが生じるため、直接的な原因がわからない!忘れてしまっている!ことが多いんですね。
正に生活習慣病は、色んな要素が長年にかけて蓄積しているので容易に改善ができない代表でもあります。
また、原因が、”食習慣が悪いこと”だと分析でわかっても食事指導では問題は解決しません。なぜならそこにはその他の要素が複雑に伴っているからです。食習慣が悪いということは、食事の量、食事の内容、食事の時間に課題があります。が…

その原因を引き起こした理由は!?
・外食が多く、身体の状態で量を選ばずに出された一律の量を食べるから!
・一人で食べることが多く、早食いになるから!
・小さい頃に「残したらダメ」と言われて育ったから!
・定時に時間が取れなく、時間があるときにまとめて食べるから!など…。
(↑これらは、現場で良く耳にする回答です)

3.解決策は「個」をみる!

 上記のことからも、時軸や分野を超えて総合的・全体的=ホリスティックに、その人を見ることが早期解決の鍵になることはお分かりいただけたと思います。
 また、健康経営の中でも個人の側面から捉えると、”小さな刺激を取り入れることでモチベーションを保つ”ようなことをしなくてもいい状態を一人一人が作ることができれば職場環境もよくなる!ことに繋がります。

”心が殺風景”な状態では、仕事も頑張りがききません。
何かを頑張るために自分の好きなことを遠ざけてしまう!そのようなマインドや社風があれば、できる限り早急に変化させてく必要があるでしょう。
しかし、これもまた”個人”の問題であり”個人”の課題になります。どのような過去があり、どれくらいのタイムラグがあるのか!?解決のポイントはどこなのか!?を浮上させて浄化していくことです。それは、職場では関係ないことかもしれません、それをどこまで関与するか!?が、組織として健康経営を進める上で超えなければいけない壁でもあります。

最後に、不調にもタイムラグが生じますが、良くなるときにもタイムラグが生じます。
食事を改善しはじめた!運動を生活に取り入れた!としても、すぐには成果、効果は生じません。なので、正しい知識で伴奏してくれる人が必要になるのです。

随時、ご相談もお受けいたしております。ぜひ、小さなこと!関係ないこと!と判断してしまわずご相談いただければ幸いです。





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