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健康経営の本質は、社員の幸せ!?

こんにちは!
医師/産業医/公衆衛生大学院/みそソムリエの大西良佳です!

CHO(Chief Happiness Officer)という言葉を聞いたことがありますか?

=社員の幸せをデザインする経営職/管理職

先日、丹羽真理さんという素敵な女性とお話させて頂く機会を得ました。
彼女は「Purpose Management~社員の幸せを大切にする」という本の著者でもあります。

私たちの思い描く“健康経営”という“会社もヒトも幸せになる仕組みづくり”というコンセプトと重なる部分が多く、ヒントになりそうなことを書き留めつつ、今、思うことを述べたいと思います。


「労働時間」に焦点が当たりがちな働き方改革ですが、これは私自身も産業医面談を通じて違和感を感じるところでもあります。

時間外労働がほとんどないのに高ストレスだったり、時間外労働があっても元気にイキイキと働いていたり…。
自分自身も職場で、要領がよい人が仕事をサクッと終えて帰ると「あの先生は仕事が終わるとすぐいなくなっちゃうもんね」と言われ、仕事が遅かったり要領が悪い人の方が「あの先生はいつもずっといてくれる」とか言われている現場を何度見たことでしょう!

もちろん「時間」というものは簡単に分かる客観的な指標、と、同時に確かに時間外労働が長く、毎日午前様では十分な睡眠時間が確保されず、うつ病や心血管系の病気に繋がるというのは研究でも示されています。

そして、労働生産性という観点でもG7の中で毎年最下位という残念な結果…。
「時間」という軸は「過労死」しない最低限のラインを確保しやすくする、という程度の意味合いしかないのかもしれない。

そこでこの本では、社員1人1人の幸せを軸に考えてみよう、という提案をしています。

その前提として、実際に幸福度が生産性に寄与するデータを提示しています。
“☆ 幸福度の高い社員の生産性は31%高く、創造性は3倍高い
☆ 幸せな気持ちで物事に取り組んだ人は、生産性が約12%上昇する
☆ 幸福度の高い医者は、そうでない医者と比較して平均して2倍のスピードで症状を分析し正しい診断を行う
☆ 幸福度の高い人は、視野の広い考えやアイディアを思いつきやすくなる“
など

その上で何ができるのか?
▶幸福度向上のためにはまず個人が明確なPurpose=存在意義を持つこと
(Purposeとは単なる目的ではなく「貴方の人生の目的は何ですか?」のような“存在意義”のこと」)
▶自分自身が大切にする価値観に沿っていること+社会的意義が含まれていること
▶会社組織の存在意義と個人の存在意義が一致していること(自分ごとになっているか?)
▶そのためにはまずCHOが率先して体現する(必要な要素として、存在意義・自分らしさ・関係性・心身の健康)
▶組織、または個人の存在意義を明らかにする(自分を知る)
▶CHO=社員の幸せをデザインする経営職がすべきことは、組織の存在意義の明確化⇒組織の存在意義の理解・共感⇒社員の存在意義を見つけるサポート
▶そのために、まずはCHOが率先して”体現”する、組織と社員が自分を知る(質問やWSなどを通じて)、そしてそれに合った柔軟・多様な働き方を共に模索し制度作り
▶コーチング、チームビルディング、組織内コミュニケーション、フィードバックシステム、社員の主体性を発揮する仕組み作り、感謝ポスト、ムードボードなど


もっと知りたい、または、気になった方はこちらへ☟

https://www.amazon.co.jp/dp/B07GV94X29/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1


1人1人が“存在意義”に沿って幸せに働く、
そんな世の中になりますように…❦

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