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南国・宮崎移住したい理由

↓↓リンクの卒業文章noteは、宮崎移住に至る前の、思考回路(哲学・思想)をまとめたものです。この宮崎移住noteは、なぜ宮崎なのかを客観的に説明していますが、ここまでの思考回路を知りたい方や移住noteを更に楽しみたい方(?)は卒業文章noteをお読みください。

宮崎移住について

今日は2023年4月12日の朝。移住にあたって、現地の仕事を正規・非正規問わずリストにまとめたり、やることリストを作ったり、スーツケースに詰められそうなものを詰めて、住む予定であるシェアハウスに入居手続きについてメールを送ったのが先程。

このノートは、宮崎に移住する直前に考えた・これまでの経緯を読者の方に向けて説明したいと思い書いている。まあ、実際には移住の日程も具体的には決まっておらず、あくまである程度の準備が整って決心がついたから書いたという程度だ。

なぜ宮崎か、なぜ九州か、なぜ移住か、という疑問を、このnoteを初めて見た方は持つだろう。更に言えば、自分はこの春に大学をストレートで卒業したばかりの人間だ。お察しの通り、無職でもある。これを聞いて余計に驚く人もいるだろう。

ともかく客観的・直感的に、なぜ宮崎かについては、「星を求めて」の章では。以下のように説明するのが簡単だと思う。文章は簡潔に書きたい

星を求めて

日本の光害マップ

上に示したのは、日本の光害マップ(どれほど夜空が明るいか)である。僕は、星が好きだ。何故かというと、現実逃避が出来たり、小さい頃に父と望遠鏡で星を見ていたのもあるだろうか。もっと言えば、星空は宇宙(自然)の神秘・更には人間の儚さまでも教えてくれると思う。光害関連の本には、光害(都市の明かり)は人間の想像力を奪ったとも書いてあるらしい。
確かに、星座は創作にも用いられる。例として、ギリシャ神話・七夕伝説・銀河鉄道999・宇宙戦艦ヤマトなどがある。

星がよく見る場所、かつある程度の都市が近くにある場所。
この条件で見ていくと、まず日本海側は全てアウトになる。偏西風によって湿った空気が最初に到達する地域で、実際に曇ることも多いからだ。*1
また、必然的に海の近くである必要がある。海は、ツイッターにおいては逃避の象徴やエモとして扱われるなど感情を大切にする生活では無くてはならないものだし、暗闇を求める上で大海原は欠かせないものだからだ。自分が海無し県出身も理由の一つである。

北海道・東北

北海道・東北の光害マップ

北海道・東北を見ていくと、釧路(16万)・八戸(22万)・宮古(4.9万 モス有・すき家有)・石巻(13万)・仙台(109万)・いわき市(32万)などの候補は挙がってくる。ところが、北海道・東北は特に冬が寒すぎる上に、夏はクマが出没する危険性がある。そしてまた、東北地方の過疎化は特に大きく、将来を考えるとあまり住む気持ちにはならないのがある。*2

https://uub.jp/rnk/p_n.html


東海地方

東海地方の光害マップ

次に、東海地方を考える。これを見ると、東京がいかに明るいか分かる。房総半島は明るい黄色を示している。伊豆半島の南西部が多少暗くなってはいるものの、近くに大きな都市が無い。半島東部に伊東(6万)・下田(2万)等はあるが、それより大きいのだと沼津(19万)か。

紀伊半島

次に、三重と和歌山を検討する。

https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001389727.pdf

三重は、国土交通省の情報によると、都道府県別の経済的豊かさで1位とも言われる。(もちろんこれは、三重は愛知と同じく製造業が盛んでありかつ、都会でなく温暖のためかかる諸々の費用も安い等の理由が考えられる。しかし、移住したからと言って、そのような恩恵が得られるとは限らない。)

紀伊半島の光害マップ

地図を見ると、三重と和歌山でも、暗いのは南部に限られる。都市として、伊勢(12万)・志摩(4万)・尾鷲(1.5万 すき家有)・新宮(2.5万)・串本(1.4万 大阪王将有)・田辺(7万)・御坊(2.5万)・和歌山(35万)等がある。伊勢は伊勢神宮もあり魅力的だが、伊勢湾に面しているため、志摩まで出なければ太平洋が見えない問題がある。志摩は観光地ではあるものの人口は4万と少ない。
田辺市は立地は良いが、7万は住むには少ないだろう。
和歌山市は紀伊半島でも大きな都市だが、光害が目立つ。光害レベルが水色の地域に行くにも遠く、星のある生活を実現するのは難しいだろう。半島南西部の御坊や各都市も人口としては少ない。

高知

高知の光害マップ

高知は、安芸市(1.6万 ヤマダ電機有)・高知市(32万)・須崎市(2.2万)・四万十市(3.2万)等がある。にしても、高知と須崎の光害が広範囲に渡る。西部の四万十市はマクドナルドやジョイフルもあり、好条件にも見えるが、やはり人口は少ない。

九州南部

九州南部の光害マップ

九州南部だと、延岡(12万)・日向(6万)・宮崎(40万)・日南(5万)・鹿屋(10万)・指宿(3.7万)・枕崎(2万)がある。
日向の南に暗い場所はあるが、緑のエリアを考えるとそこまで暗くはない。
ここで宮崎市の南を見ると、日南市まで水色のエリアが現れる。ここまで赤と水色が陸で近接しているのはあまりない。更に、日南市の南には暗闇を示す白いエリアが迫っている部分がある。これらは狙い目だろう。
鹿児島の鹿屋周辺(大隅半島)を検討すると南側に白くなった地帯がある。しかし、ここ(南大隅町・肝付町)はJAXA宇宙センターがある程度で、他はシラス台地を利用した牧場や旅館があるのみであるため、逆に僻地すぎる。
指宿・枕崎とその間も暗いが人口を見ると微妙。鹿児島市内からのアクセスも良いとは言えない。

ここからは更に南西の島を見ていく。

屋久島(1.2万)・種子島(2.7万)、離島・人口が少ない
奄美大島(4万)、ある程度の人口がいて本土よりだが、離島
沖縄本島(135万)、意外にも明るすぎる。人口密度は8番目で、福岡の次。
石垣島(5万)と宮古島(5万)。人口はいるが、かなりの離島

宮崎市・日南市

宮崎県南部の光害マップ

ここで、宮崎県南部の光害マップに戻る。
やはり、宮崎市街地から日南市までの間(ちょうど、日南海岸と書いてある場所)に水色のエリアがあるのが分かる。しかも、その途中までは鉄道が通っているのが分かる。

宮崎市南部の地図

上の図と照らし合わせると、その鉄道駅の中で最も暗い場所に近いのは日豊本線「伊比井駅」ということが分かる。

ここで、実際に星空がどれほど暗いのか、光害レベル(ボートルスケール)を見てみよう。
1が光害の影響を受けない星空で、7が大都市で見る明るい星空とする。それぞれの星空は肉眼で以下のようになる。

https://zh-cn.facebook.com/milwaukeeastro/photos/a.1814632595284629/2433221920092357/?type=3&theater
光害レベル(ボートルスケール)の値の説明
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%AB


宮崎市中心部:光害レベル6 天の川は天頂近辺でのみ見える
宮崎市街:光害レベル5 雲は空よりも顕著に明るい
宮崎港東側:光害レベル4 雲は光源のある方向で照らし出され、頭上では暗い
宮崎市郊外(青島):光害レベル4 雲は光源のある方向で照らし出され、頭上では暗い
伊比井駅:光害レベル3 球状星団は肉眼で見ることができる

宮崎駅から一本(570円 46分)で、球状星団を肉眼で見ることができるところまで行けるというのだから驚きだ。電車は1日に14本らしい。

そして、更に南に行くと、

宮崎県の南端、都井岬
都井岬:光害レベル2 多くのメシエ天体や球状星団を肉眼で見ることができる

都井岬では、多くのメシエ天体を肉眼で見ることができるという。
22.00で最も暗い場所を意味するSQMも21.96と極限まで暗いことを示している。

本土最南端と同程度には、都井岬が暗い。

都井岬までは、宮崎駅から電車とバスを乗り継いで1880円、3時間で行けるという。なんたるや。

まとめると、
宮崎市中心部:光害レベル6
宮崎市内:光害レベル5
宮崎市郊外・宮崎港東側:光害レベル4
日南市 伊比井駅:光害レベル3
日南市南側:光害レベル2
都井岬・鹿児島 佐多岬:光害レベル1(に限りなく近い2)
といったところか。

まとめ

どうしてそんな星ごときで熱くなるのかと思われるかもしれないが、週5日間8時間労働する中で星が見たいとなった時に満天の星空が近くにあるというのは救いだと思う。東京の人が満天の星空を見たいと言ったら、長野の阿智村に行くか、伊豆半島の南端(それでも明るい)に行くか、船で八丈島に行くか、諦めてプラネタリウムに行くか暗いしかないだろう。


ここからは、宮崎県に関するポジティブなランキングを取り上げる。

幸福を求めて

・都道府県別幸福度が3位

https://diamond.jp/articles/-/306851?page=2

・通勤時間が日本一短い24.5分

・平均気温・日照時間・快晴日数が全国3位
・物価が日本一安い

・歩くスピードが全国44位。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000016519.html

・都道府県別平均睡眠時間12位 7時間59分

まとめ

宮崎県は幸福度が3位。物価が日本一安く通勤時間が日本一短く(満員電車とは無縁で)穏やかな都道府県。「てげてげ」や「日向時間」というように、宮崎は時間の流れがゆったり。精神的にも余裕を持つことができる。

結婚を求めて

・生涯未婚率・若年未婚率共に低い。

http://honkawa2.sakura.ne.jp/7341.html
https://statresearch.jp/life/marriage/marriage_1.html

・既婚者の幸福度が全国3位

https://dime.jp/genre/865879/

・夫の育児時間が全国最長の30分

・2021年都道府県別出生率 第三位

・20歳以上人口10万人あたりラブホテル店舗数1位

宮崎はかつて、新婚旅行のメッカとして知られていた。1974年には全国で結婚したカップルの35%が宮崎を訪れていたという。新婚旅行に宮崎が話題になった理由としては1960年に皇族(昭和天皇の皇女、島津貴子夫妻)が新婚旅行で宮崎を訪れたこと・1962年には現在の上皇后夫妻が夫妻が訪れたことがある。
しかしながら、海外旅行自由化(1964)や沖縄返還(1972)によって、徐々に旅行先は沖縄・ハワイに移っていったという

宮崎ハネムーン最盛期の頃。

まとめ

宮崎を中心とした南国は未婚率が低く(全国2位)、結婚満足度も高い(3位)。更に出生率も高く(3位)、夫の子育て時間も長い(1位)
更に、新婚旅行の聖地だったこともあり、何か記憶レベルで結婚が幸せだという価値観があるのだと思う。

神話を求めて

宮崎(日向国)は古事記にある出来事、「国生み・神生み」・「天岩戸開き」・「天孫降臨」・「海幸山幸」「神武東征」などの舞台となっている。

「国生み・神生み」:イザナミ(妻)がヒノカグツチ(火の神)を生んだことで、イザナギ(夫)はイザナミを失ってしまう。イザナギはイザナミを黄泉国(死後の国)までついて行こうとするが、獣を目撃して逃げる。そこで宮崎市の禊池に辿り着く。そこで右目を洗いアマテラス、鼻を洗いツクヨミノミコト、左目を洗いスサノオが生まれる。
天岩戸隠れ」:スサノオはイザナミが火の神を生んだことで亡くなったことを知り、怒り狂う。アマテラスは心を痛めて天岩戸(高千穂町)に隠れたところを、オモイカネとアメノウズメが宴を開いてアマテラスを呼び寄せる。
「天孫降臨」:アマテラスがオオクニヌシの土地(地上界)を貰って孫のニニギノミコトに地上界の統治を任せ、ニニギが高千穂に降りたこと。
「海幸山幸」:ニニギの息子の山幸彦海幸彦兄弟の物語。弟の山幸彦が、兄の海幸彦に貸してもらった釣り針を失くして困っていたところ、通りすがりの老人に海の神がいるという宮殿に連れてってもらったところ、そこにいた豊玉姫と結婚してしまう。
「神武東征」:神武天皇がさらなる土地を求めて、日向(美々津)から京都を目指す話。

といった物語が存在する。
「すずめの戸締まり」について、スタートが宮崎なのは「神武天皇」にちなんだもので、戸締まりというのは、すずめ(アメノウズメ)が天岩戸」を閉めるもの、戸を閉めないと(アマテラスではなく)地霊が怒って地震が起きるという神話に基づいた映画だと分かる。

まとめ

宮崎には日本の起源さえも左右する神話の舞台が多い。これは宮崎に古くから何かしらの信仰があったことを示しているのは間違いない。
すずめの戸締まりで宮崎や神話が注目されたように、宮崎は深い意味で可能性があると思う。同時に宮崎の人が天皇の故郷の日向国に住んでいることはやはりアイデンティティレベルで誇りや自信に繋がる何かがあるのではないかと思う。

南国を求めて

ヤシの木

宮崎といえばヤシの木(フェニックス)がある。日本でヤシの木があるのは沖縄・離島・宮崎を除くと、知っている範囲で、逗子マリーナ・千葉フォルニア・志摩スペイン村・ディズニーランド・徳島駅前・高知駅前・鹿児島フェリーターミナル・江ノ島・熱海・下田・神戸・大分・津といったところか。これらにヤシの木が植えられているのは、南国感という雰囲気・観光客向け・景観のためだろう。
自分が住んでいる街にはヤシの木は無い。ヤシの木が無くても日本有数の猛暑地帯だ。暑さにヤシの木があると許せるかもだが、そうでもないのは許せない。もっとも海もない場所だが。

僕は、南国はパラダイスだとか自由だとか、そういったイメージを持っている。だから、ヤシの木のある地域は羨ましいなと思う。もちろんヤシの木があるから南国という訳ではないが、無いからこそ抱いてしまう感情がある。僕が南国を目指すのもそれが理由だ。

某学地理学科に伝わる言葉「バカと地理屋は高い所が好き」というように、「金持ちと胡散臭い人は南国が好き」というのは傾向としてあると思う。だから特殊詐欺事件で犯人が東南アジア等の南国にいるのを見るといいな~と思ってしまう。金持ちが南国に行く理由は"賄賂が通る"というのをQuoraで見てちょっと怖くなったこともある。ほら、実際にルフィがフィリピンの刑務所でスマホ使ってたし。

スピリチュアルに関しては、超自然的といった方が適切か。南国の人って飢餓でも無い限りは生きるのに困ってないからあんま勉強しないんだよね。だから、沖縄はそういうの信じる人が多い。まあ、人間って教育しなかったら土着的になるから、そういう呪術・文化の伝統とかが良くも悪くも残ってるんだろうね。

特に沖縄は怪しい水ビジネスが本当にすごい。情弱の南国をビジネスに利用するなといえばそこまでだが。でもまあ、世の中はそういうの信じないと上手くやっていけないレベルまで来てると思う。実際に彼らは幸福だし。そんな背景のある彼らの幸福に自分も乗り込んでみたいんだよね。というのが南国に行く理由。

南洋幻想

そもそも私達が南国に抱いている幻想の正体はなんだろう。きっと周囲の人も持っていると思う。元を辿ると大日本帝国の南進論(植民地化)正当化のためとも出てくる。しかし自分が思うものを言語化するなら、カジノ・フィリピン美女・ラテン文化とかそこら辺だった(宮崎に触れる前は)。更にそれが何から来ているのかというと、映画とか音楽とかそこら辺かなあと思ったり。
----------------ここから、翌4月13日に執筆---------------
南国と言ってもスラムもあるし貧しい暮らしをする人もいるのだろうけど、そういったイメージはあまりなかった。やはり、メディアや創作者によって作られた幻想なのかな~と考える。さっきは「記憶レベルで結婚が幸せ」と言ったけど、これも記憶レベルだと思う。最初に日本に入ってきたのが南進論だとしても、ムー大陸・宮崎の新婚旅行・沖縄ブーム・ハワイの新婚旅行・パイレーツオブカリビアン・快活やバリアンのバリ島のイメージだとか、時を越えて受け継がれている集合的記憶があるのかなと思ったり。

そんな中で宮崎は元祖南国を銘打っている。今の宮崎交通の創業者の岩切章太郎が1936年に会社として植え始めたらしい。元々、有名な神社の青島には亜熱帯植物が自生しており、更に東海道五十三次から着想を得て南国のイメージをつけようと考えたのだとか。岩切氏は宮崎市民で知らない人はいない

にしても、偉業だと思う。一つの会社が県を牛耳ってヤシの木を植えまくって観光地になるとは。宮崎はギリギリ亜熱帯でもないのにヤシの木を植えまくって、実際にイメージを変化させられるとは(まるでセカイ系)。東京の人から見ると南にあるし地元民がどう思おうと、本州の人を味方に付ければ勝ちなのか、物理的な距離が重要なのか。どちらにしても、その頃には漠然とあった南国のイメージを実際に本土で実現したのは大きいと思う。

その気になればヤシの木はどこでも植えられるのにどうしてそうしないのだろう。最近はというか、ヤシの木の中でも耐寒性に強いのがいて、東北地方でも育てることはできるらしい(福島のスパリゾートハワイアンズなど)。やはり景観がマッチしているかどうかなのかな。でもなんというか、見ている世界が狭ければその世界の中で全てを再現することはできると思う。(例えば、国家や島レベルの南北など。)と言っても、やはり日本海側ってビーチが少ない(活気もあまりない)気がする。こう、ビーチといえば太平洋側だから。もちろん日本海側にもビーチはあるんだろうけど、観光客は行かなくて、あくまで地元民しか行かないような。(南国は南国として)観光地化されるから観光客が来るのも確かにある(宮崎)けど、もっと上のレベル(南北)で何か決まってる気がする。実際、世界的にもそのような傾向がある気がする(ストリートビューを見ただけ)。移住もそれに賭けている。

個人的に、北国は海水浴というよりも、森林浴・氷河のある水辺で遊ぶ(冷たくて海には入れないため)というイメージがある。日本で言うと阿寒湖・中禅寺といったところか。でも、日本にも北国に海岸線があるにはあるし、文化景観として北国のビーチはどう位置づけられるのか気になる。
あとはこう、その小さな世界に本来はないものを持ってこようとすると局地的になるのはあると思う。福島スパリゾートハワイアンズは一部だけど、宮崎だと街全体がみたいな。我ながら面白い考察だと思う。そのように、観光地に住むのも良いが、街全体が観光地の場所に住むのは更に雰囲気があって良いと思う。だから移住する。
独断と偏見で街を選ぶなら、礼文利尻・美瑛富良野・ニセコ・松島・湯沢・軽井沢・鎌倉・箱根・熱海・白馬・白川・関ケ原・志摩・京都・奈良・吉野・白浜・小豆島(瀬戸内)・長崎・阿蘇・宮崎・屋久島・宮古石垣・小笠原・(伊勢・出雲)といったところか。

ラテン系

それはそうと個人的にやはりラテン系は最近熱い。
ラテン系の中でも悲しい音楽ってなんか良いよなと調べたら。

What is this "sad caribbean" music style called?という質問があった。
ChatGPTに日本語でまとめてもらうと、

この投稿は、ベネズエラからカラカスへのバスに乗っていたときに聴いていた音楽スタイルについて尋ねるものでした。投稿者は、アフロキュービズムの「Al Viavén de mi Carreta」を例に挙げ、この音楽が彼にとって懐かしい思い出であること、また聴いていると哀愁を帯びた感じがすることを述べています。

最初のコメントは、Afrocubismアルバム全体がこのスタイルであると仮定した上で、「Guajira」または「Son Cubano」と呼ばれる、キューバ発祥の農民音楽のジャンルであると回答しています。また、Buena Vista Social Clubの音楽もこのジャンルに含まれるとして紹介しています。

他のコメントでは、Thievery CorporationやOndatropico、Juan Luis Guerra、Bachata、Boleroなど、同様の音楽を紹介するものがありました。さらに、Spotifyを使用して、アーティストや曲名を入力して、関連するジャンルを表示させる方法を紹介するコメントもありました。

全体として、この投稿は、特定の音楽スタイルの名前について尋ねたものであり、多くのコメントが同様の音楽を紹介しています。

https://chat.openai.com/

とのことで、「Guajira」または「Son Cubano」と呼ばれる、キューバ発祥の農民音楽のジャンルに、そういった悲しい曲調の音楽が見られるらしい。
そこで、「Guajira」と調べると、下のようなエモい曲調の曲がいくつか出てきた。

↓質問者が言及した「Al Viavén de mi Carreta」

Guajiraというジャンルの音楽を集めたYoutubeプレイリスト

上のリストから抜粋

まあ、ラテン系音楽と言えば、6年で81億回視聴されているYoutube全動画再生数ランキング2位のDespacitoも例には漏れず良き。

といったように、南国のキューバ(カリブ海)の悲しい音楽は曲調は悲しいけど賑やかでなんか良いよねというのをここでは言いたかった。
もしかして日本に必要なのはそれなのでは…!?ネガティブでもちゃんと歌うみたいな。あとご承知の通り、ラテン系の情熱さが日本には足りないと思う。まあ、音楽は知らないで雰囲気で語っているので、適当だけども。

日本の南国、南九州や沖縄ののんびりとした空気もいいけど、住むならこういった刺激的な南国感というかロマンスというかそういうのもあるといい。いや実際に南九州には多少はある。気候も似てるから感情移入しやすいし、ラテン音楽で町おこしもワンチャンある気がする。だから移住する。

もっとも、宮崎の南国像はハワイアンではないしグアムに近いのかなと勝手に思っている。南国にも東南アジア・中南米・アフリカ・ハワイ・沖縄・バリ・モルディブ等がある。その中でもバリアンホテル・快活クラブのイメージであるバリ島はよく受け入れられてるなと思う。南国は沖縄除いて行ったことないので行ってみたい。

西南社会を求めて

家族構造

https://rekihaku.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=511&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

これを見ると、東北日本型の村落は血縁による結びつきが強く男性の地位が高いことが分かる。西南日本型の村落は、年齢集団や共同体ごとの組織が強く、女性のほうが地位が高いことが分かる。
簡単に言えば、東北のほうが(本家を中心とする)封建的で西南のほうが(共同体による)民主的だと言える。
なぜこのような違いが違いが起こるのか。まあ、端的に言うなれば雪の存在だと思う。下の図を見れば分かる通り、隠居が行われるエリア(東北日本型の特徴)は降雪量の多い地域とほぼ一致しているように思える。

https://reki.hatenablog.com/entry/210128-Black-Maria-Legend

中南米はマリア信仰が強いらしい。理由としては、スペインがメキシコでカトリックを布教した際にマリアをアステカ神話の女神コアトリクエと一体化させたかららしい。あとは布教がうまくいったからだとか。

https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rstb.2018.0077

これは先住民族の家制度の形態を示した地図である。
青は父系制・紫は双系制・緑は母系制を示す。母系制は赤道付近に多いことが分かる。

そしてまた、アフリカは母系から父系に移行しつつあるらしい。

https://naturalharmony.co.jp/journal11/

この記事を全肯定する訳ではないが、そのようなことを言いたい。

母系制は赤道付近に多い。そして父系制は寒帯に多い。
→この事実から何が言えるのか。
単純に解釈すれば、温かい地域は食料に恵まれているから争いが起きず、誰の子供かも分かりやすい母系制になったと考えられる。
対して、寒帯では食料が限られているため、争いが絶えず父系制だったと考えられるが、憶測の域を出ないのでこの辺りで。
実際に調べても↑↑のような内容しかヒットせず、このテーマの論文は見つからなかった。しかし、原始社会が母系制であったか父系制か双系制か、という論争は続いているらしい。

九州

それでも現代社会では多くの国で父系制となっている。やはり男が外に出て働き女性が家を守るといった規範(その方が効率的)のためだ。しかし、そこから女性が社会進出し昨今の出生率の低下を招いたのは間違いない。
しかしここで、九州というのは世界的には分からないが日本の中では、比較的母系制に近い社会だと上の資料を見ると分かる。

九州と比較すると、出生率が低く幸福度も九州より低い東北(日本型(女性流出))と都会型のライフスタイルは少なくとも出生率の上昇を目指す日本にとってはオワコンだと思う。もちろん少子化の進む都会を敵とすると同時に、高齢者(が隠居(別居)をしない東北日本型)をも敵とする構図がある。

九州(宮崎)の特徴としては先ほど説明した通りで、
・幸福度が高い
・出生率が高い
・未婚率が低い
・職住近接
・女性(嫁)の地位が高い
といった特徴がある。

更には、先述のように南国(西日本)の記憶やスピリチュアルさ。
(ここで西日本で信仰が多いのは単に文化の流入する機会が東北より大きいからと考えられる)

https://honkawa2.sakura.ne.jp/7770.html

考えれば邪馬台国でなくても魏志倭人伝で奴国として記録のあった九州に始まり九州に終わるのは当然のように思える。縄文系と弥生系も九州を経由して東に来たわけだし。神話で述べたように天皇だってそう。そして、温かいし雨も降る食料にも困らないユートピア。それこそが日本における九州、南国だと思う。移住しない手はない。

フィールドワーク

僕は旅が好きだ。そして、旅をするということは自分が存在する社会や文化を移動することだと思う。山を越えたとき、川を越えた時、人為的な境を超えた時。今でこそ交通網は発達し特に平野を移動する"際に差異"は見えにくい、いやむしろ急な変化すぎて感じる暇すらなくなっている。それは日常生活でも旅行で移動する時でも同じだ。(ここで言う差異というのは、方言や名物や帰属意識や仕事内容等を指す。)


移動をする、移住をするということは少なくとも最初は"よそ者"である。佐賀でツイッタラーとエンカした際に、僕が「ココ」と言った時に栃木だったつもりが、栃木ではなかったのはあまりにも有名な話だ。人間は、自分が今いる場所を脳で常に把握しているというが、奇妙にもそれが効かなかった。理由を考えると、普段ツイッターで話している人間だから、話す時の前提等も自分が栃木にいるままになってしまったと思う。そういった自分が居る居場所が日常と違い混乱する、これも旅行の醍醐味だ。


逆に自分がどこにも存在しない時。自分が存在しない地元というのも想定できる。例として夜行バス・飛行機で公空を飛行・船で航海を高校等がある。自分がどこにも居ない。どこに居るのかも分からない。それは孤独でもあり不思議な体験でもある。それはエモでもあり、一種の死んでいる状態とも言えるだろう。まるで宇宙空間を彷徨っているような。頭を巡らせて、あそこだここだと考えるが、どれも虚像・思い込み・希望的観測にしか過ぎない。逆に言えば自分が想像する世界が全てとさえ思えるのだ。
更に夜行バスで寝るという行為はタイムスリップをも可能にすると言っていい。もちろんこれは、何かに夢中になって自分が今いる場所を忘れるというのも同じだ。ツイッターに入り浸るももちろんそう。

だから自分が今存在する世界座標、ゲームワールドというのは大事だ。そして移動(一時的な滞在)としてではなく、住んでみなければ分からないことも多い。同じ日本だからと舐めていると上のような社会構造にダマされる。だからこそ旅行は面白い。好きな場所であれば尚更だ。

だからこそ今度は移住したい。そして移住するというのは、もっとこう神秘的な体験だと思う。だし、せっかくならフィールドワークという高尚な理由を付けたいと思う。実際にあのような差異に気づいている訳だし。例えるならある程度の事前情報がある(それでも自分は差異とその大きさに気付いているため実質)外国だと思う。幸いにも日本語は(方言はあるものの、沖縄に比べれば恐らく)通じる。

旅はすべてフィールドワークだと思う。未知と遭遇することで自分も楽しめる。何か発見を共有すれば、社会的にも有益だしツイッターで共有して気付くこともある、まるでエセ研究者(になったつもり)。それは知的好奇心の塊。この分野で尊敬する人にレヴィ・ストロースがいる。彼は自分の西洋文化の優位性を疑い彼は様々な発見をした。自分の発見が社会全体のの認識を変えるなんてセカイ系だな~と思う。そんな彼を見習ってみたいと思う。
フィールドワークはまるで、同じ恒星系にいるのに違う惑星というか。同じ国でも違う環境で違う景色を見るような感じだと思う。

移住は自分を試すことでもあると思う。人も環境も違う、だから自分と向き合う。一体自分が何者なのか原点に帰ることになる。僕は周りの人よりも感性を大事にしていると思う、きっと強い。幸運にも宮崎は観光が盛んなためよそ者には(鹿児島よりは)優しいらしい。

まとめ

そもそもツイッタープロフィールには、小さな世界で生きるとある。僕は違う世界に行きたい。生まれ変わりたいと思う。これが気に入った世界。そして、その地で死ぬ。それが幸せ。それが物語。こんな人間でも生まれてよかったと思える。
他の星に行く自分はまるで宇宙飛行士。自分のしていることに誇りに思う。メンヘラでナルシストでノスタルジー。その夢を叶える時が来た。心はもう九州を九周していると言ってもいい。

というより、もはや自分にとってのフロンティアが九州しかない。だってなんかカッコいいじゃん?フィールドワークって。自分がしかも妄想と実際は違うこんな裏切られるのは旅行と人間くらいやってツイッターにあった。(元ツイートは見つからなかった)。自分が主体的なのに環境に左右されることの無力感もエモいかも。だから、そんなどこかに住む権利というのを誰かに(会社に)決められるのは絶対に嫌だ。自分が自分である内に九州に行きたい

青島の写真


補足

*1:日本海側は曇りもだが、雪も多い。雪が降ると家に籠もって耐えるため、性格も辛抱強いと言われることがある。実際に、福井から秋田の範囲では、学力テストの平均点が高くなるとされる。これは、外に出られない冬は小中学生が家で勉強をするからという理由もあるが、雪の影響で家を作るコストが高いため、三世代住宅が多く、お年寄りが子供に勉強を教えるからとも考えられている。

*2:(過疎化の理由としては、東北地方は北部は山によって三分割されているため、人口の少ない都市として分散しているためだとか、東北の社会では男性が大切にされるため、東京に特に女性が出ていくためとも説明される。)
(釧路は釧路湿原もあるし広大な道東を旅する上での拠点(花咲線・釧網線)でもあり、良いところではある。)
(宮古市は岩手県の太平洋側でも最も大きな都市だし、加工した海水と海鮮物を瓶に詰め込んだ瓶ドンは美味しい。)

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