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何故、保険屋は嫌われるのか?!

私は損害保険・生命保険の代理店をやっています。
もしかすると、日本で一番嫌われている職業かもしれません。
名刺交換の際、お相手の顔には「あ、保険屋か…」という失望の表情が浮かぶことが少なくありません。
皆さんもそんながっかりした経験があるのではないでしょうか。


これは皆さんのせいではないと思います。保険が不当に差別されていると言いたいわけではありません。我々の業界が過去に行ってきた営業活動が原因だと思います。

例えば、「定期付終身保険」という生命保険をご存じでしょうか。名前に「終身」とありますが、実際には10年や15年の定期保険部分が大半で、保険金額を高額に設定できるものの、期日が来ると継続には高額な保険料が必要となります。そして死亡リスクが高まる頃に残った終身保険の補償はほとんどないことから、「保険屋に騙された!」と思うのも無理はありません。この商品には低廉な保険料で高額な保険金を提供できるメリットもありましたが、コンプライアンスや意向確認が徹底されていない時代でした。最低限の説明はされていたはずですが、誤解されやすい商品だったことは否めません。

また、何度もしつこく営業をかける手法や、せっかく加入したのに担当者がすぐに辞めてしまうことに嫌悪感を持つ方も多いでしょう。これは担当者の問題というよりも、
身内や知人を契約させてしまえば、その後に辞めても構わないという、いわば「使い捨ての営業」を採用方針にしている様にしか思えない保険会社に原因があると思います。

列挙していくと生命保険の話が多いのは私が損害保険をメインにしている立場だからかもしれません。私たちは違うのにという思いもありました。
ですが、損害保険についても遡れば不払い問題等もありました。昨今はビックモーター問題や談合問題等々が噴出しています。生命保険・損害保険ではなく保険業界全体に問題があることは否めません。


嫌われて当然かもしれませんね。
でも、でももう少し優しくして下さい。

昔、異業種交流会を主催していた際、打ち上げで飲み屋さんに行ったときのことです。

ママさん「皆さん、いらっしゃいませ!
今日はよく来てくださいましたね。
お名刺頂戴してよろしいですか?」

ママさん「まぁ〇〇さんは社長さんなんですね。
宜しくお願い致します。」

ママさん「あら、△△社長!宜しくお願い致します。」

ママさん「□□さんは弁護士先生ですか?宜しくお願い致します。」

ママさん「あ、藤川さん。ごめんなさい。この間保険入ったばかりなの」

藤川  「あ、いえいえ・・・」

    ( 名刺くれって言われたから渡しただけですけど・・
      保険入ってくれなんて一言も言ってないですよ・・
      一応、私もお客なんですけど⤵・・・        )


保険営業マンにとってはあるあるの話だと思います。

私たち、結構役に立つ事ありますよ!

愛の手を!  


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