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ヨーロッパで幽霊に襲われた話

こんばんは!

現在エストニア移住して2週間が経過したばかりのけんけんです。

特に今まで幽霊を見たこともないし、
特に信じていなかったけんけんに幽霊が
襲いかかってきた話を書いていこうと思います。

昨夜起こったことで、思い出すほどだんだん
イライラしてきたので
これはもう書くしかない。

(完全に実話ですがそんなに怖くないし、信じるかどうかはあなた次第なので気軽に読んでみてください。)



襲われるまでの経緯

けんけんは現在エストニアの旧市街という中世の街並みが残った世界遺産に住んでいる。

契約したアパートの部屋もかなり古い建物で、
かなり広い部屋なんだけど窓が小さく、昼間でもどことなく薄暗い雰囲気だ。

エストニアでは珍しくバスタブがついているということもあり、内見後に即決した。

薄暗さはライトの光でどうとでもなるし、
そもそも昔から肝試しなんかで心霊スポットを多々訪れて怖い雰囲気に慣れていたことから夜でも特に怖いなと思うことはなく快適に生活していた。

そして昨日の夜、仕事から帰宅しご飯を食べてからダラダラした後、10時くらいに突然強烈な眠気に襲われた。

いつもは1時だったり2時までなかなか寝付けない日が多いのだが、何故か昨日はとても体が疲れていた。
夜10時に寝るなんて数年ぶりのことである。

「移住後の新生活で疲れが溜まっているのかな。」

ぐらいの気持ちで電気を消して寝ることにした。

今思えばこの時すでにあいつが部屋の中にいたのかもしれない。



そして午前3時ごろ、玄関のドアが開く音で目がさめる。



ここから人生で最悪の夜が始まる。



部屋に誰かがいる

玄関のドアが開いた音で目が覚めた。

携帯を見ると午前3時。

「酔っ払いが間違えて入ってきたのか?」

ぐらいの気持ちだった。

エストニアは日本並みに治安が良く、今まで全く危ないと感じたことがなかったため、部屋を間違えた人が入ってきたと思った。

鍵は閉めた気がするが、たまたま忘れたんだろう。

半分寝ているぐらいの状態だったので、どうせすぐ出て行くだろうと思い特に確認しに行かずそのまま寝ようとした。

すると今度は俺の寝ているベッドルームの部屋が開く音がした。

「マジかこいつ」

流石にヤバさを感じたので起き上がって阻止しようとしたその時、

「体が動かない。」

今にも知らない人が部屋に入ってこようとしているのに体が全く動かない。

頭の中で何度も「動け!動け!」と念じるが、指一本動かすことはできなかった。


そしてついに扉が全開になり、足音が聞こえる距離にまでなった。


コツ コツ コツ コツ


ヒールで歩く音だ。

月曜の夜中にヒールの女性が勝手に部屋に入ってくるなんてことはありえない。

この時点で

人間じゃない

ということが確信に変わった。

それでも体は動かず、叫ぶこともできない。
できるのは目を閉じることだけだ。

そうしているうちにも足音はどんどん近づいてくる。


コツ コツ コツ コツ


足音がベッドの真横で止まった。
ベッドで横向きで寝ている俺の背中側だ。

そして掛け布団が持ち上がる感覚を感じる。

ベッドに入ってくるつもりだ。

だが体が動かないのでどうしようもない。
この時点で吐息を感じるほどの距離だった。

なんとか起きあがろうと人生で1番の力を振り絞る。

すると手足の感覚がなんとなく戻ってきた。

「今なら動ける!」

そしてベッドから飛び起きようとしたその瞬間、
とんでもない力で首を絞められる。

馬乗りの状態で上から両手で首を絞められた。

手の感触はあるのに黒いモヤのようで手も顔も体も見えない。
そしてそいつは突然うすら笑いを始めた。


完全に俺がもがいている状況を楽しんでいる。

息が全くできず、意識が朦朧としてきた。

そして限界に近づいたあたりで少し手が緩んだ。

「ゴホッ ゴホッ ゴホッ」 
と激しく咳き込む。

その瞬間、体が一気に軽くなり、そいつもいなくなっていた。


一気に緊張が抜け、ベッドに横たわると気が付けば朝になっていた。


事後

こんな経験をしたのは初めてだし、とにかくどうすればいいか分からなかった。

そもそも誰かに言っても信じてもらえる話ではないし、

「幽霊出たんで退去するね!」

なんてのはもちろん通じない。

初期費用やらで家賃の3ヶ月分をすでに払っているし、それが帰ってくる保証もない。

ましてや怖いからホテルで寝ることだって金銭的に厳しい。

つまりこの先もここで寝るしかないのである。

この時点で俺の中で恐怖が怒りに変わった。

  1. 今まで強盗にも暴漢にも会ったことないのに初めてが幽霊。

  2. しかも俺最近来たばかりの外国人。

  3. 流石に土足で人の家上がり込んでおいて首絞めてくるのは失礼。

  4. せめてなんか会話する努力をしろ。

などなど頭の中が文句でいっぱいだ。

しかしもう仕事の時間。すぐに着替えて普通に出社し、誰にも信じてもらえないから特にこの話はせず帰宅して現在に至る。

帰宅すると閉めたはずのクローゼットが全開になってた。

5. クローゼット開けんな。

なんとなく今日も出てくるような感じがするので現在お経を流しながらこの記事を書いている。

そもそも海外の幽霊にお経が通用するのかも疑問だが、今夜も出てくれば流石に
怒鳴り散らしてやろうと思う。

もしこの先更新が止まればまぁ多分やられたってことだろう。

ただでさえ日本人の少ないエストニア。
幽霊にやられた日本人なんて恥ずかしすぎる。

がんばれ今夜の俺。

(ガチ体験なのでもし対処法とか知ってる方いればアドバイスください。)

おしまい。

後日談はこちら!


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