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けん
2023年1月19日 14:20
夕陽の映る海面が翡翠色の波を立てていた砂浜には忘却の孤城が波にさらわれ崩れてゆく波は肌で触れれば暖かく、丘には琥珀色のすすきが夕凪の涼風になびいて心地よかった。丘の上には赤と白の灯台が独り静かに砂浜の音楽を聴いていた。
2023年1月13日 19:41
泡沫に飲まれる沈没船 波に崩れ、深海を静かに漂う。木片は腐り果て、粒子となってやがて海水となった。かつて船だった場所は水底の砂地に窪みを残しやがて窪みから鮮やかな海月が生まれた。海月は水底で唯一の光源となっていつまでも漂っている。