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海外移住生活。カナダのNew Brunswick州はどんなとこ?


New brunswick州は、本当に意識しないと誰も気にしないくらいマイナーな州だと思っている。

隣のPrince Edward Island(PEI)Nova scotiaを知ってる人は多いけど…

僕はAlberta州から運命的にここへ移住したので、
カナダ人だけでなく永住権が欲しいカナダ移民も含め、あまり知られていないNB州の紹介をしてみたいと思う。


【New Brunswick州とは】

New Brunswick(ニューブランズウィック、NB)州は、大西洋側にある州の一つ。赤毛のアンで有名なPEI。海産物や多くの人の永住権の申請先となる移民局があるNova scotia州などと同様にケベック州の隣りで、こぢんまりとしている影の薄い州です。


【NB州の産業】

Irvingと呼ばれる企業による石油精製などを中心とした重化学工業が盛んです。この企業によるガソリンスタンドはアメリカを含むAtlantic側で見かけることが多いです。

僕もアルバータ州からのNBへ4800km車で移動中、初めてNB州に入ってIrvingを知りました。

港から釣れる鰈。船がなくても春なら陸っぱりからでも意外と釣れる。
フライや煮付けにすると美味しい。



他には、漁業もPEINova scotia州に負けず盛んです。ロブスターやアサリ、サバやウニ、カニ、スズキや鰈など、セントローレンス川の下流域と大西洋の肥沃な海で採れるシーフードは有名です。

NB州のシーフードは、残念ながら他の州に比べてアピールが弱いのか漁業関係者や関連企業を除いて、一般的にあまり知られてない現状があるのかなと思います。

僕も例外なくNB州に来るまで主要産業について、なにも知りませんでした。

【NB州の主要な街と都市】


街は、人口の少ない州なので、人口15万人規模の州都のFrederictonやSaint John、Monctonの3つが主要都市になります。

Monctonは、一番大きな街となり、ケベック州やNava scotia州、PEIなどを結ぶ交通、物流の要所です。空港だけでなく高速鉄道や大陸横断が可能なハイウェイが繋がっています。
アトランティックカナダにとって主要な大学が設置され、文化や教育分野でフランス語圏のケベック州の影響を受け、フランス語と英語の共存を図る街です。


Frederictonの古い町並み。

Frederictonは州都であり州の内陸部にあります。そのため他の2つの都市に比べると冬も少し長く、川もガッツリ凍るくらい寒いです。そして夏は内陸独特で暑いです。
州都なので行政も集合しており、ショッピングモールやアウトドアレジャースポットも多く人気のある街です。川を中心として歴史的情緒もあるいい街です。


Saint Johnのダウンタウンの町並み。ここをもう少し観光向けにうまく開発できれば。。。。
ケベック州にも劣らない風情の街かなと思う。

Saint Johnは、産業のところで話したIrvingが開発した都市です。以前は人口がMonctonに抜かれるまでNo.1の街でしたが少し、成長率が緩くなっています。しかしながらNova scotia州へ向かうフェリーターミナルや豪華客船の就航地であります。重化学工業と共存しつつ、自然とも調和したいい街です。 冬も不凍港なのが大きな利点かもしれないですね。
北部のSaint Lawrence gulfの方は凍るとか…

【NB州にある町】

NB州の南部で有名なのはSt AndrewSt Stephenかなと思います。

St Andrewの町並み。週末はマーケットがあったり、半島内は散歩スポットも多い。

St Andrewは、アメリカから来る人の観光地でもあります。バケーションにやってくる人が多いスローライフな町です。

キャンプ場やロッジ、クジラウォッチなどボートアクティビティもあったり、NB州では観光資源が豊富な方かなと思います。

St Stephenは、アメリカ国境と陸路で結んでいる町。カナダ人の多くが隣のアメリカMaine州を超えてBostonまで旅行に行くのに渡る交通の要所です。

物流も陸路ならこの街の隣を走るハイウェイを通り忙しいです。

アメリカで買ったほうが安いものもあり、カナダと品揃えが違うので日帰りの買い物だけでアメリカへ渡る人も多い。

他にもEdmundstonやMiramichiなど魅力的な町は、NB州でも点在するので、また後々紹介できればなと思います。


【NB州は人件費が安い!?】


アメリカのニューイングランド地方と、この周辺のソウルフードDeep fried clams

カナディアンロッキーのあるアルバータ州や極北のユーコン準州から移住してみると、NB州は何かと固定費が安い印象があります。

家の価格も他の州に比べてマイルドなので、賃貸物件に住む僕はありがたいです。

シェアハウスでなく、2BRのアパートを$700程で借りられると思うとNB州の相場がわかるかもしれないです。

ガソリンは産油州のアルバータ州に到底敵わない価格だけど、隣にアメリカがあるので、ガソリンはアメリカで給油すれば財布に優しいですね。

アメリカなら為替の手数料いれてもアルバータ州より安い価格で給油できることもあります。

自動車保険もカナダの州ではユーコン準州並みに圧倒的に安い(年間$900-1000前後)です。

自動車整備も整備士の基本レイバー費用がアルバータ州の半分くらいなので自ずと安くなります。

リム無しのタイヤ交換なら整備工場で気軽に任せられるくらいリーズナブルになります。

仕事が安定して手に入るのなら、NB州は費用を抑えて暮らせる数少ないカナダの州なのかなと思う。

そして、例外なくNB州もPNPや独自の大西洋地域移民システムを持ってるので、企業からサポートがあれば比較的カナダ永住権へ近い州なのではないかなと思う。

個人的意見でいえば、
比較的高い魚介類も釣りができればフリーで手に入るし、シーズンごとに採集仕事もある。
場所によってはキャッシュジョブもあるので、意外となんとかなるオプションはありそうな州だなと思っています。

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