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カナダでiPhoneの修理を依頼してみた。

日本でもスマホといえば、iPhoneとAndroidが大半を占めていると思う。
カナダでも同様であるが少しAndroidの利用者も多いかなと印象。

それでもApple製品 はカナダでも一大勢力となしており、
公式Apple Storeもカナダの100万人都市になれば最低1軒くらいある。

さらにカナダにもサードパーティーの店舗や大手携帯会社での販売契約もあり、いろいろな販売経由でスマホを購入していると思う。

今回は、自分のミスでBack housing(背面カバー)にヒビを入れてしまったiPhone11(A2111)の修理を依頼してみた経験をまとめてみました。

※確かな原因は不明だが、傷跡の推測から自分が仕事で履くパンツのバックポケットにスナップ釦がついている。それとiPhoneが重なり合うような状態で圧力がかかって、ヒビを入れてしまったかなと推測している。
液晶も少しモヤがかかるような小さなダメージ(普段使いで気にならない程度)があり、相当な圧力を与えてしまった模様。。。。一応スマホカバーケースに入れていたのだがショックだった。


【カナダで修理を依頼した理由。】

僕のブログの以下のページを読んだ方なら知っているかもしれないが、20204年1-3月にかけて日本へ一時帰省する予定である。
なのに2023年12月現在、わざわざカナダで修理しなくてもいいんじゃないかと思うかもしれない。日本のほうがPCやスマホなどテック関係の修理は信頼できるし安いと思うことだろう。

僕もそう思っていたので、日本でスマホの修理屋を調べてみた。そして何件か見積もりをメールでき訊いてみた。

とある関西にある店舗では、¥16,000ほどで背面カバーの交換が可能とのことだった。ただしサードパーティー製でアップルのロゴが無い製品へ移し替えとなるらしかった。他の店舗で純正に近いパーツによる交換だと¥20,000を超えており、それなりの相場だなと感じた。

ちなみにApple StoreではiPhone12移行の最新機種でないと受け付けていないとアナウンスがされている。

上記のようにiPhone11の修理は対象外。。。
ちなみにiPhone12の公式店舗での修理だと5万円ほどするらしい。(AppleCareに購入時に加入していても“12“だと保証期限が過ぎていることが多いはずなので、¥3,700ではほぼ不可)

日本で2万円だして、サードパーティーにするくらいなら、修理費用も許せば経験も兼ねてカナダで修理してみようかなと考えてみることにした。

もちろん修理しない選択もあったけど、カナダの雪の中に落としたりや夏は釣りなどして水に落とすかもしれない。
今後、水没で壊してしまうほうが自分の過失感が強く感じるし、今までの自分の経験でやってしまいそうな気がした。

日本帰省中は、僕のiPhoneがアプリ上でカナダドルと円の金銭管理も担い大事なツールとなる予定だ。なので滞在中に壊れてもらっては大変困る。
日本で購入したり代替品になると、アプリなど新たに登録する為にカナダの電話番号でSMS認証が必要となるかもしれない。
そうなると日本ではセキュリティ上使えない可能性が高い。海外旅行中に利用できないSMS認証ほど面倒なことはない

僕は、あと2-3年ほどは何も問題なければiPhone11をそのまま使う予定だ。なので今回カナダで修理をしても費用対効果を考えれば勿体ないことは無いかなとも思った。

11は僕にとって生活するのに十分なスペックであるので、さほど欲しくもないiPhone13-15をCA$1,000で買うのは現状ではかなり勿体ない。
海外移住生活をしていると、なんでも最新機種が良いというより妥協できる点があれば支出を抑える生活に慣れた気がする。

背面ボディーにヒビが入った時点で経済的な問題もあるけれど結構ショックであった。しょうもないミスをしたなと後悔もした。

けれど既に起こったことはしょうがない。海外移住生活での試練の一つだと思うことで気持ちの切り替えをした。

カナダの修理屋の品質を知ることもできるし、今後何かあったとき今回の経験をもとに自分の中で指標にできると思うことにした。

【カナダでの修理店舗の探索】

先述のように実店舗でのスマホの修理はCalgaryなど都市圏にいけばショッピングモールや繁華街など至るところで見かける。

それだけカナダでは壊れたり不調になっても、なんとかして長く同じスマホ使う人が多いのだろう。
最近まで修理屋などでも僕がオーストラリアで生活していた時の主力商品iPhone6のアクセサリーも結構な頻度で見かけたり製品のライフスパン”息”が長い。

僕の愛車と同様に90年、00年代の車は全然主力だし、カナダは物持ちが良い国。10年落ちの車ですら新車のような感覚になる 笑。

2023年12月現在、Canmoreに住んでいるので実店舗だと1時間ほど車で行ったCalgaryまで、修理予約を取っての持ち込みか、又はスマホの郵送となることが多い。

これだとCalgaryまで行く日程を決めたり、状況説明を行い、パーツを取り寄てもらう時間もかかるし、郵送だと修理完了後に戻ってくるまでスマホなしの生活となる。何店舗かの修理費用をみると日本と変わらない感じだった。

一応、自分が済むコミニュティー内であるCanmoreにも信頼できる修理として”Fixit Bow Valley”がある。ここはFBなどのコミニュティーページでもオススメしていたので問い合わせをしてみた。

FBのMessengerからのレスポンスも早く、修理で必要となることやリスクなども説明してくれて良い感じだった。

ただ後述するCalgaryからの出張修理より3割以上高い見積もりだったので諦めた。おそらく修理をちゃんとしてくれるのだろうが、今回見送ることにした。

今回、修理を依頼したのは、”FIX Factory”だ。
ココは実店舗をもたない出張修理をメインとするタブレットやスマホ関連を専門とする修理屋らしい。

https://www.fixfactory.ca/

ホームページ内にあるメールや電話などで依頼してスケジュールを決めて、家の近くまで来て現地で修理を請け負うのが一般的なワークスタイルとのことだった。 

HP内にある膨大なパーツから検索して、自分のスマホの修理に必要なパーツをオーダーして修理にきてもらうのが一般的なビジネススタイルらしい。

ただ、どんなパーツがいるのか自分で検討できない場合、相談して修理担当者が見積もりをしたり、必要なパーツを客に変わってオーダーしてくれることも可能だった。

僕は後者で、担当者に修理に必要なパーツをリストアップしてもらい、それらを持ってきてもらった。通常ならパーツ代を先にオンラインで支払うのが一般的だが、僕自身でオーダーしなかったこともあり、今回は修理完了後にその場でデビットカードでの後払いとなった。

出張修理の費用は、実店舗に比べて安い。
また不幸中の幸いなのか【Fix Factory】は、年末の期間限定でパーツ費用の販促プロモーションも行っていた。

さらにCalgary発の出張修理だと出張範囲が都市内であることが多いのだが、【Fix Factory】は、1時間ほど離れたCanmoreまで無料の出張修理対象内だった。

ネットから調べた限りCanmoreまで出張修理無料なのは、ココだけだったと思う。

スマホの修理依頼をすると決めたときに、Canmoreにある【Fixit Bow Valley】、Calgaryの【Fix Factory】を含めた出張修理の数社、Calgaryの実店舗、日本の修理専門店などに同時に連絡を取って比較をした。

Calgary在住など実店舗も多く、交通の便もマシであるならば他の違う選択肢もあったかもしれない。

Canmoreから車で時間とガソリン代を使って外出することなく、即日(1時間以内)で修理してくれるなら【Fix Factory】は第一選択としてオススメできるなと思った。


背面のアップルロゴ有りで修理される予定。

【Fix Factoryで修理をしてみて】

結果でいえば、即日で修理完了できなかった。。。。

後日、新しいアッセンブリーに交換し、無事修理は完了!!

今回の修理はかなりスムーズなスタートだった。予定より早く修理屋さんが到着し、修理も30分ほどで一段落ついた。

修理屋も結構フレンドリーであり、彼がCanmoreまでの道中で到着予想時間も事前にtextで連絡してくれた。。

ただ、新しい背面カバーになってから僕のiPhoneはシャットダウンと再起動を数分ごとに繰り返すようになった

支払いも済んで修理屋に帰ってもらうところだったが、呼び戻して再度スマホをチェックしてもらうことになった。

液晶画面やバッテリーなど彼が持参した未開封の新品と接続したりしながら、挙動の怪しい修理後のiPhoneの問題点を探すことになった。

強制再起動の場合はソフトウェアか、電気回路異常が主な原因らしく新品と交換しつつ異常回路の可能性がある箇所を1つ1つ探すことになった。

最終的に外見は問題がなさそうなマザーボードが壊れているかもと診断しつつ、念の為ヒビの入った背面カバーへ再度アッセンブリー全てを移し戻すことになった。

するとどうだろうかヒビの入った修理前のオリジナル背面カバーだと強制再起動が起こらなかった。

修理屋も自分が持ってきた背面カバーのアッセンブリーが原因だったとは驚きのようだった。改めて僕のiPhone の購入先やモデルを確認し今回彼が持参したアッセンブリーの問題点を洗い出した。

今回の修理に使ったアッセンブリーは、アジアモデルやユーロモデルでも対応可能なA gradeの国際規格品だったのだが、カナダ含めた北米モデルのiPhoneと互換性がないということが、僕の修理での誤作動から判明した

修理屋の彼いわく、結構珍しいアッセンブリーのミスマッチらしく、年間に数百のiPhone を修理している彼でも今まで数年前に1件だけ遭遇したケースらしかった。

アッセンブリー交換するまで気づくことができない珍しいケースだといことだった。

早速、彼は謝罪とともに北米モデルのアッセンブリーを速達でオーダーし、次週に改めて出張修理してくれることになった。

カナダでここまでマメに連絡や相談もして、出張修理や原因探索もしてくれたので、修理が完了できず悲しかったけど、今回のアッセンブリーミスマッチが起こった可能性が高い原因も判明したし、良い学びだと思うことにした。 
経験上、カナダのIT好きの某国系スタッフが多い実店舗だと露骨にわかるくらい結構適当なサービスを経験したこともあるので、今回の修理屋は熱心に1時間以上トライ・アンド・エラーをしてくれたので、まだ信頼できるほうかなと感じた。

彼の最終的に炙り出したアセスメントによるとワイヤレス充電のコネクタが原因じゃないかということだった。

唯一、ワイヤレス充電パーツは、デフォルトで背面カバーのアッセンブリーに接着されている。そのため充電パーツだけをオリジナルのヒビの入ったカバーから取り出してまで動作確認ができなかった。

予備の新品の背面カバーアッセンブリーがないかぎりワイヤレス充電を比較して動作確認ができないようだった。

SIMカードスロットやFace IDカメラ、充電ポート、振動板、マザーボード、バッテリーは、背面カバー(Back housing)アッセンブリーから独立しているので各々でパーツ交換でき、入れ替えながら原因探索もできる。

実際に、修理屋が動作確認し強制再起動と関連がないことがわかった。

※今回マザーボードは替えがなく新品交換できなかった。しかしながらヒビの入った交換前の背面カバーだとマザーボードも動くので、新品のマザーボードと現状のマザーボードを比較せずとも動作確認はできた。(車でのDIY修理でもよくある帰納法っぽいプロセスは面白い。)

今回のようなワイヤレス充電パーツの問題でなかった場合、少し客側にとって深刻な問題となりそうだった。
修理屋も疑ったマザーボードが原因によるボードの新品交換だと、自ずと新しいストレージを搭載することになる。つまり今まで使っていたiPhoneのデータ消去になるので、バックアップのできてない箇所は戻ってこないし、修理屋の彼いわく一番やりたくない仕事らしかった。

という経緯もあり来週改めて出張修理をして貰う予定だ。早速修理屋から今日の謝罪連絡が改めてあり、新しいオーダーの詳細なども送らてきた。熱心に対応してくるでの返金などは考えず、このまま修理を依頼しようと思う。

実際、他の修理屋だと起こらなかったかもしれないし、起こったかもしれない。特に日本帰省時の修理だと日本で流通する型番のアジアモデル(香港モデルなど)のパーツで修理するだろうし、今回のようなトラブルが日本で起こったかもしれない。

そうなると、たとえ物量過多の日本でもカナダの修理屋のように適合するアッセンブリー探し、手配することになるだろうし、費用や時間がかかることは予想できる。

カナダだと諦めつくことでも日本だと、【できて当たり前】という先入観もあり、トラブれば更にガッカリ感も増大しそう。

今回の出張修理は熱心にやってくれている分だけ、海外移住生活での経験で言えば今回のほうが貴重な機会(まだ信頼できる相手)だなと思えるので、来週には【結果よければすべて良し】と言えそうだ。


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