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このままじゃいかんやろー

レジリエンス。

日本語では、逆境力・再起力・粘り強さなどを表す。

2006年に発刊されたChristopher Peterson による A Primer in Positive Psychologyではこのような記述がある。

一般的に、心理学者は、困難な状況から引き起こされた被害について関心がある。だが、ポジティブ心理学者の観点から研究結果を見てみると、一部の人々はトラウマやストレスを受けた後にうまく対処していることが判明している。

たとえば、子供は逆境を克服して力強く成長することができる。往々にして子供という存在は精神的に脆弱で、傷つきやすいとさえ考えられているが、このような特徴はすべての子供たちに当てはまる訳ではない。子供が傷つきやすい存在だと仮定することに対して最初に直に異議を唱える形となったのが、1980年代に実施された縦断的研究であった。

研究の一路線として、ノーマン・ガーメジーは「傷つかない子供」という概念を持ち出した。何人かのガーメジーの幼い調査対象者は、人生で最も深刻なストレッサー(ストレスの原因)に対して抵抗力を示し、あらゆる悪い予測をものともせずに、力強く成長していた。ハワイとアメリカ本土で実施された比較文化的研究では、エミー・ワーナーが同じ結果に到達した。ワーナーは多くの若者が逆境に直面しても力強く成長できる資質について記述するためにレジリエンス(回復力、再起力)という言葉を採択した。


【ポジティブ心理学入門 - 「よい生き方」を科学的に考える方法】
クリストファー・ピーターソン 著
宇野カオリ 訳
2012年7月25日 初版第1刷発行
株式会社三水舎

丘を登って、汗を垂らしながらやってくる子どもたち。

2回目の始業なんて、14時を過ぎている。

それぞれ思い思いに過ごした2ヶ月以上の時を経て、
学び舎にやってきた。

全ての子どもにレジリエンスが備わっているわけではない。

しかしだ。

べナードによると、レジリエンスの構成要素とは次の通りだ。

粘り強さ
ハーディネス(たくましさ)
目標指向型
健全な成功への方向性
達成への動機
教育への強い希求
未来への信念
期待感
目的意識
一貫性


レジリエンスを備えている人は、健康的で柔軟なやり方でストレスの多い出来事に適応している。そのような人は明らかに精神的に健康であると見なされるべきだ。人生でよくない出来事が起きれば、そこからよいことを見つけ出してしまうような人たちなのだ。

この2ヶ月、いや2月27日から起算すると3ヶ月以上、
長い期間の生活とは違う何かを期待してやってきた子どもたち。

子どものしなやかさに脱帽した1日。

そして、対面して対話をするからこそわかることが山ほどでてきた1日。

傷ついているけども、ゆっくりと、確かに乗り越えようとしている。

We stand together.
Because we're in this together.

もっと正面から向き合おうぜ。


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