あなたは話しているのか。伝えているのか。

あなたは普段、会話をするときに話をしているのか、伝えているのかを考えたことはあるだろうか。
私はあまり意識したことはなかったが職業柄、無意識に伝えることをやっていたらしい。昔は伝えることができなくて本当に苦労した。そもそも伝えると話すの違いすら分からないし興味すらなかった私が伝えられるようになったのだから意識すれば誰だってできるようになる。
そして今回はふと「話しているか」「伝えているか」の違いについて気になったのでまとめようと思う。

伝えるって講演とかセミナーの講師の役目ではなく、日常会話ですら相手に伝えなければ成り立たない。このことを意識しているだろうか。
最近、生活していて人に物事を伝えられない人が増えてきたし、会話すらできない人が増えてきたと感じたので少しまとめてみる。

まず「話す」と「伝える」の意味についてだが辞書では下記のように書いてある。

話す:声に出してものを言う。口で述べる。互いに言葉をかわす。会話する。
「言葉をかわす」このことから分かるように言葉を交換しているだけでしかないし、やりとりをしているだけでは各々が思っていることが届くはずがない。

伝える:物・作用などを、あるものを得て、そこに届かせる。
「そこに届かせる」とは相手の立場に立って発信することが前提として書かれている。まず、この相手の立場になって話をするということが本当にできているのかを考えたほうがいい。自分が思っている以上にできていないと思う。

冒頭で書かせて頂いたが意味が分かったところで再度考えて頂きたい。
あなたは「話しているのか」「伝えているのか」

これからの世の中、人にちゃんと伝えていかなければ生活していけないと感じている。
『いやいやいやいや、今まで生活してきたんだし伝えられている。』と考えている方が多いかもしれないが世の中の人には、あなたの言葉は思っているほど伝わっていない。
なぜかというと、今までは正解が一つしかないことを伝えることが多かった。だから相手にしてみれば20~40%の情報量で伝わる。しかし今は正解が日に日に変わるのだから70~100%伝えなければ相手に伝わらない。
あくまでこの数値は私の肌感なのであてにしないで頂きたい。

そして伝える側の伝え方も重要だが、聞き手側は通耐える側よりももっと重要になってくる。どれだけ伝える側が素晴らしい伝え方をしても受け手に受け皿がなければ伝わるほうも伝わらない。ここが一番の落とし穴かもしれない。
会社員になりなんとなくで伝わっていたということは、なんとなくで受けていたのだ。発信すること自体はSNS等々の発信で慣れてきているが受けるほうの訓練は意識しないとできない。

ビックリすることにお互いの会話が伝わっていないという状況は結構遭遇する。質問したことに対しての答えがズレていても気づいていないし、マナーとしてそのまま話を流すケースもよく見る。コミュニケーション不足は意識していないだけで日常茶飯事的におこっている。そしてお互いにできていると勘違いしあっているのだから救いようがない。
昔見たアン〇ャッシュのコントを思い出す。

この成立しているようで成立していない会話は、会話をすればするほど相手の時間を奪っているので気を付けたほうがいい。とお伝えしたところでそのことにすら気づいていないのだから気を付けようがない。そして会話ができない人に対して「会話できてないよ」と教える人もいない。会話できる人は会話できない人と単純に距離を置くだけだ。

あなたの話は伝わっているのか。
あなたは話を聞く体制になっているのか。たまに考えて頂きたい。

こので発信していることが伝わっているのか少し不安になる まつでした。またね。

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