三浦崇宏さんの「言語化力」を読んでみた。

表紙をめくると「君の言葉を最強の武器にする方法」と書いてある。
当たり前につかっている言葉が、誰しもがつかえる言葉が、最も身近にあるものが『最強の武器』になるらしい。
この言葉は結構刺さったし、めちゃくちゃ尖った言葉に感じた。

本書を読み進めていくと言葉の定義や使い方・考え方・発信の仕方が書かれており、確かに『最強の武器』となりえるのではないかと考えさせられる。
使える言葉の量が最強の武器となる可能性を秘めてるし、使える言葉が少ないとやはり印象派よくない。
言葉(活字)というものを仕事にしている人だからこその発言で私たちにはない発想だと思う。

「LIFE is Contents:人生のすべてをコンテンツ(ネタ)にしてしまえば、もっと前向きに捉えられる」という言葉がある。

成功や失敗、楽しいことや辛いことなど、全ての出来事が自分を形成している。全てことに無駄はないし、過去の出来事全てが『今の自分をつくっている』だからと言って過去に取らわせてはいけない。そして絶対に変えられない事実の一つに「過去」があるが厳密もお伝えすると過去に起こってしまったことは変えられないが過去の思いは変えられる。

失敗や辛いこと悪いこともプラスの言葉(コンテンツ)にしてしまえば、自分だけの【ネタ・武器・財産】に変えられる。
世の中、過去は変えられないと嘆く人も少なからずいるが過去の捉え方はいくらでも変えられることに気づいているだろうか。

そもそも「言葉」とは何かと考えてみよう。
・人間か動物かの違いは言葉をつかえるかどうか。
冒頭でも説明したように人間であれば身近にあるものが言葉だけど、逆に考えればとても特殊な能力なのかもしれない。
自分が持っている「言葉」だからこそ自分次第で個性的なものにすることもできる。そのために【付加価値】をつけ、【最強の武器】にする。

人生の生き方や会社の方針を決めるのに言葉や文字を使うが本書でも注意事項が書いてある。
「ベクトルを決めなければいけない時代に必要なのは言葉」
ベクトル(方向)は決めるが方法は決めてはいけない。それほど時代の流れは加速している。方法を決めてしまった瞬間にその方法は時代遅れの方法になりかねない。

「仕事とは価値を生み出し、価値を伝える」と定義されている。
すごくわかりやすい言葉。さすが言葉を仕事にする仕事。
価値を自身で作り、他人に価値を伝えることで仕事となる。仕事とは?と聞かれたときに一言で伝えられる言葉。
言葉を発信するときに常にあるのは自分の考えや信念・生き方という土台になるし、その土台があるだけで、どんな質問でも答えられると感じる。
言葉を発信するときに「正解も間違えもない。こんな楽な問題はない。」と本書にあるがそれでしかない。哲学などには正解はあるが・・・。

「言葉の因数分解」とは?
言葉とは単語の集まりであり、その単語にも多くの意味と気持ちがある。使う人によって意味合いが変わるのも気持ちと環境があるからではないだろうか。それを踏まえ言葉にすることは思っている以上に難しい。また言葉にするにあたり言葉(単語)を細かく掘り下げることで本当に伝えたい言葉にたどりつける。

言葉を仕事にする人やSNS等で発信する人へ本書でアドバイスが書かれていたので紹介する。
【パンチラインを残す】
短くシンプルか。意外性はあるか。学びはあるか。明日からすぐやれるか。
日本人は5行以上の文章が読めないらしい。だからこそ人に言葉を残したいのであれば「パンチライン」で勝負するしかないのかもしれない。

【作った成果物(言葉)がもたらす価値の対価】
対価として帰ってこなければ、自己満足の言葉。

言葉って身近にありすぎて溢れているからこそ・・・とても難しい。
だからこそ「言葉」と一度向き合ってもいいと感じた。

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