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キャッシュレスの先にあるモノ⑦
こんにちは。ITジャーナリストの久原です。
前回は、デビットカードはキャッシュレスの救世主か?について整理してみました。
今回は、キャッシュレスの先にあるモノは何か?を考えていきたいと思います。
インフラ面での日本の現状は、
●消費者への還元としてキャッシュレス決済を行った際に、個別店舗では5%、フランチャイズでは2%の還元を行うこと
●店舗側に関しては決済端末等の導入補助金(費用の2/3)や、決済手数料の補助(1/3)が期間限定で行われていること
●サービス面に関しては各社がキャンペーンを行い普及に関して整備が行われています。
これにより、今までキャッシュレスが普及しなかった理由であった、店舗側は「決済端末導入コスト」「決済手数料」「店員のオペレーション負担」「支払い後の資金化までのタイムラグ」は解消されつつあります。
それにより、消費者に対しては「治安の良さ」「ATMの数」「現金に対する信頼」をベースとする生活習慣から、キャッシュレス化に対する恐怖や不安を払拭するために、利便性や安心感を高めることが必須になってくるでしょう。
また、キャッシュレス化は少子高齢化や労働不足が問題視される日本において「消費者の購買単価上昇」「レジの混雑解消」「資金管理の効率性」「消費者のマーケティング機会の増加」が見込めるはずです。利用者や店舗側がそういったことを十分理解するような意識改革をすることによって、日本がキャッシュレス化される本当の起爆剤になるのではと感じています。
現在の世界時価総額ランキング(2019年5月時点)は
1位:マイクロソフト
2位:アマゾン
3位:アップル
4位:アルファベット(グーグル)
5位:フェイスブック
となっており、GAFAM(ガーファム)と呼ばれるアメリカのIT企業です。
日本のトップは45位のトヨタですが時価総額は年々増えております。
しかしながら、1995年から2016年の約20年間で自動車の生産台数は2倍に増え、自動車産業の時価総額は2倍になったのに比べ、インターネットのトラフィック量は1000倍になり、ネット業界の時価総額は1000倍になったことで、IT企業が世界時価総額ランキングの上位を占めているのが現状です。
故に、金融とITが融合したFinTech企業の成長は、日本経済の成長との後押しをすると言っても過言ではありません。
AI、IoT、5Gと様々なホットなキーワードはありますが、それらの産業が発展していく中でも、実はキャッシュレス化というのは大きな意味合いを持っていると考えられます。ですので、日本の問題を解決するためにも、一時的な盛り上がりではなく、キャッシュレス化が継続的に普及していくことに、私も少しでも貢献できればと思っています。
また政府や自治体も積極的にキャッシュレス化して、世の中を牽引していく姿を見てみたいものです。
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