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三菱重工が成果型評価 まず4万人、若手つなぎ留め

    本日の日本経済新聞(夕刊)から、三菱重工が国内グループ従業員4万人を対象に人事評価制度を役割・成果主義をベースに見直すことを伝える記事です。

    年齢に応じて上がる「基本給」と役割や成果に応じて支給する「仕事給」の比重の変更などを行なうもので、今話題のジョブ(職務)型とは異なりますが、急速に進む世代交代への対応や優秀な人材を獲得するため役割や働きによって給与格差を設ける狙いがあるようです。

    製造業では、年齢(経験年数)とともに「職能」を積み上がることを前提とした「職能型」給与システムをベースにした年功序列・終身雇用を支えてきましたが、熟練者の退職が進むことに加え、近年は若い世代の離職も目立ちます。また、急速なIT技術の進歩やグローバル化が次々と新たな人材需要を産んでいることから、外部労働市場で魅力的な人事制度を作る重要性も増しています。

    トヨタ自動車の定期昇給廃止をはじめ、日本製鉄、IHIなど、エスタブリッシュな日本企業で進む人事制度改革は大きな波となりそうです。

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