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半沢直樹に見る組織エンゲージメントの醸成
25%超えという驚異的な視聴率を叩き出した半沢直樹(第5話)。舞台は経営再建を余儀なくされた帝国航空に対する500億円の債権放棄を巡る闘いへと移っています。
昨日(8/16)の見所は経営陣や半沢に不信感を募らせた従業員を前に、財務担当役員の永田(東京中央銀から出向)の不正を暴くシーン。
全従業員に拡散された偽の再建計画案が永田から送られたものだという証拠を示した上で、しかし帝国航空には身を切る改革が必要だと半沢は熱く説きます。
この時の半沢の言葉で注目すべき点は、「問題」ではなく「可能性」を語ることで、危機感とともにモチベーションを醸成したことです。(実際に従業員のモチベーションが高まったかどうかはドラマなので判りませんが)
すなわち、半沢が語ったリストラが必要な理由は、「財務状況が悪いから(=問題)」ではなく「これからも日本の空を守るため」でした。
これはまさに従業員の心の拠り所であり、同社の"Purpose"とも言うべきことです。
伏線は、再建計画を立案する段階での3週間に及ぶ現場確認。厳しい財務状況に加えて組織の縦割り体質など同社の問題点を認識しながらも、半沢が注目したのは各現場の社員が誇りを持って乗客の安全やフライトスケジュールを守ろうとしている姿でした。(半沢は従業員が社外の人に対して行なうしっかりした挨拶を見て“誇りを失っていない”と感じ取ったのです)
物語の焦点は政府や国際開発銀行との債権放棄を巡る闘いであり、もちろん銀行内における反半沢派との戦いも予想されることから、帝国航空社員のモチベーションやエンゲージメントの変化がどのくらい描かれるかはわかりませんが、今後の展開が楽しみです。
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